575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

噴水の想い遅れて届く音   郁子

2015年08月04日 | Weblog
噴水の水の落ちる音が少し遅れて聞こえる。
このタイム・ラグに作者の気持ちが込められているようです。

青い空にあこがれ、恋をし、高みをめざす噴水。
しかし、結局届かず崩れ落ちてしまう。
聞こえている水音は、吹き上げる音ではなく、
実は地を打つ音であって、
その音をきいてはじめて噴水の気持ちを知る?
とでも申しましょうか。。。(笑)
ちょっと反応の鈍い私に通じるものがあります、と作者。

とても想いの深い内容ですね。(遅足)

  噴水の落ちて叩きし水の音  坂本真理子

春日井健の歌。

  噴水のしぶきをくぐり翔ぶつばめ男がむせび泣くこともある

意を尽くすには、この位の文字数が必要でしょうか。

            

応答の一日一句

  夏休み子ども列車の童話村   孝

  童話村に紛れて老いの夏休み  亜子
コメント
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