575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

朝顔や寄り所なく蔓ゆれて 千香子

2022年09月23日 | Weblog

朝顔は蔓を伸ばし何かに巻き付きながら成長します。

お手本のような写生句ですね。こちらもたくさんの票を集めました。

 

能登さん: 「寄り所なく」が良いと思います。

須美さん: 蔓の様を寄り所なくと表現した所が面白い。

泉さん::  蔓を巻きつかせる支えがなくて、ゆらゆらと揺れている。

佐保子さん、竹葉さん、私もいただきました。

何かにつかまろうと空をまさぐる蔓が風に揺れる・・

「寄り所ない」という言葉を選択することで秋の寂しさやご自分の心の揺れを見事に表しています。

 

同じく蔓に焦点を当てた私の句。蔓の先端に生への執着、生き物の頭脳というか力が結集しているように思いました。

 藪を這うアサガオ蔓に磁力あり  郁子

 

晴代さん: 蔓に磁力ありとの見方がよい 

須美さん: 磁力ありが面白い。

 泉さん:  地面を這う植物は強い!

 

     

アサガオの表記は漢字がよいのではとご指摘いただきました。

確かにカタカナでしたね。漢字が続くと「蔓」が目立たないかなと迷いました。

横書き表記にするからでしょうか。   郁子

 

 

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3 コメント

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Unknown (麗子)
2022-09-23 09:07:38
写真の朝顔は千香子さんからお送りいいただいたものです。
蔓には私たち人間にはわからないアンテナがあるようですね。
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Unknown (千香子)
2022-09-23 09:51:29
ありがとうございました
寄り所なくが
良いと言われ嬉しくなりました
何故なら
冬蜂の死にどころなく歩きけり
村上鬼城が 思い出されてそれを借りたからです
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Unknown (佐保子)
2022-09-23 11:59:19
私も4番と7番とどちらにと迷いました。ベランダのゴーヤの蔓もするする伸びて掴まるところを探して揺れているのをよく見ていて、ちゃんとつかめるところを探して伸びているその逞しさ伸びる力を磁力と名付けたのに感心しました。4番のほうをえらんだのは、その寂しそうな姿が今の自分にフィットしたからかしら。
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