575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

コロナ禍や老人更に出不精に  静荷

2020年08月19日 | Weblog

一向にしずかにしてくれないコロナウイルス。
なかなか頭のいいウイルスという専門家も。

静荷さんから電話。投句かと思いきや。
娘さんとの同居のため、引っ越されるとのこと。
そして当分、俳句もお休みしますというお話。
長い間の一人暮らし。ついに決断されたようです。

  姑の逝きて身深き秋思かな   静荷

昨年秋の句です。100歳を越えた姑を亡くされました。
生前は「いけず」のオバアチャンで、お屋敷に独り住まい。
ご機嫌伺いに訪れると、先制パンチが飛んできたとか。
とくに食べ物に関してはウルサカッタようです。
長男の嫁という立場だった作者。商家のお嬢様。
もちろん負けてはいなかったようです。

文化の違うお二人。喧嘩をすればするほど親しくなって・・・。
そして、喧嘩相手ならぬ話し相手がいなくなってしまいました。
「身深き秋思」という表現に心が痛みます。

どうぞお心のままに。長い間、ありがとうございました。
コロナウイルスに負けずに。気が向いた時は投句もどうぞ。  遅足
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1 コメント

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Unknown (麗子)
2020-08-20 08:19:27
静荷さんは私の母と同じ昭和8年のお生まれです。ゴルフ、登山と健脚でうらやましいほどでした。
いくつも心に残る秀句が浮かびます。

「霾やパパは終日子をあやす」
黄砂の頃、いつも思い出します。また落ち着かれたらぜひ。

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