ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

母の故郷を駆ける~いわきサンシャインマラソン(1)

2018-02-12 22:24:44 | RUN
いわきサンシャインマラソン当日の朝を迎えた。
5時過ぎに目を覚まし、前夜のうちに準備をしたウエアを身に付けた。
6時から朝食会場が開くというので、10分前に行ってみたら、すでに20名ほどの人たちが並んでいた。
そして、その後も私の後ろにぞろぞろと30人近くが並んできた。
おお、このホテル、今日のマラソンのために宿泊している人ばかりだ。
こんな飾りで来客を迎えていた。

トイレが近くなるから、飲みたいコーヒーを我慢して朝食を済ませた。
部屋に戻って窓の外をのぞくと、遠くの山に朝日が当たっている。

心配された天気も、大丈夫だ。今日はよい天気になりそうだ。

ホテルを出て、駐車を指定された場所まで車を移動させる。
近い所だったので助かった。
シャトルバスが、あまり時間を待たせずに次々に来てくれる。

乗り込んでいる時に、担当になっている人が人数を数えながら乗せていた。
運転手と共に数を数え直したら、立っている人が出てしまった。
それを見て、「人数オーバーでは、発車できません。」と運転手がキッパリ言って、担当者と共に、座れない人を下ろすことにした。
それを見て、安全のためにと考えて行動している、このマラソンを支えている人たちの思い、信念を感じて好ましく思えた。

スタート会場のいわき陸上競技場に着くと、あちこちからのシャトルバスが次々に到着する。
男子更衣室は大体育館、女子は小体育館、とうまく分けてあった。
荷物預け場所のある広場は、この後、人でいっぱいになった。



スタート地点から整列先まで移動する。

私は、ここDブロック。
申告時間が、4時間半~5時間未満。
この位置から開会式セレモニーは、何にも見えない。
ゲストランナー、地元の誇り柏原竜二さんが、「ぼくは晴れ男なので、晴れるようにとここへ来ました。」と言っていた。
面白いのは、賞金。
大会新記録だと100万円、日本新記録だと1億円。
そう言われても、可能性が全くない人われわれには、絵空事。
それよりも、この青空が気持ちいい。

周囲に雪がなく、完全な青空。
これを見ただけでも、日本海側の冬と太平洋側の冬の違いを感じるが、こっちに来てきれいな青空を見られてよかったなあと思う。

スタートの合図が鳴る。
青空に色とりどりの風船が上がる。

Dブロックからなかなかスタートラインにはたどり着かない。

ようやく近づくと、そこで柏原竜二さんが、ランナーたちとハイタッチを交わしていた。

へへへ…。そこで私ももちろんハイタッチして4分強遅れていよいよスタート地点を過ぎ、レースが始まった。

スタート地点からロードまでは、一気に20mくらいを下る。
すると、すぐに何百mかの間に35mほどの標高を駆けあがる。
ここから7kmまでは、ゆるやかな下り道の鹿島街道だ。
きつくはないが、暑い。
早く5km地点の第1給水地点にならないかな、と思いながら走っていた。
日本海側にはない、冬の陽射しの暑さを厳しいと思った。

5kmの手前で、ゲストランナー柏原さんが後ろから走って来て、ひょうひょうとした雰囲気で追い抜いていった。
全員スタートしてから、最後尾から追いかけてきたのだろう。
すでに現役を引退している彼だが、さすがの走力だ。


私の今回の目標は、「最後まで走り切る」だ。
途中で歩いてしまうことを選びたくない。
だから、タイムで言うと、1kmを6分15秒くらいで走るペースを続けること。
前半に間違っても5分台にならないように気をつけること。
なるべく後半に余力を残したい、という考えだった。
日頃の練習では、20kmを走っても5分40秒/kmでいける自分だから、6分台は守りたいと考え、ずっと「楽に、楽に」と自分に言い聞かせていた。

ここまでの自分の時計での1kmあたりのタイムは①7分10秒、②6分52秒、③6分12秒、④6分14秒、⑤6分18秒、⑥6分17秒、⑦6分13秒、⑧6分28秒と、順調だ。
8kmで少し落ちたのは、上り坂だったから。
その上り坂を下って行く時、従姉の姿を見かけ、思わず寄って行った。
近くにはほかの従兄の姿もあった。
知っている人の姿はうれしいなあ、と思った。

この近くに第1関門御代坂交差点があり、コースは下神白・上神白の地区を通って永崎海岸方面に向かった。
林の陰には、少しだけ1月に降った残雪があった。
9km地点に第2給水所があった。
第1給水所のように、もう少し多く給水テーブルが置いてあるのかと思い、奥の方で取ろうとした。
ところが、いざ取ろうと思った時には、もうテーブルは終わっていた。
あらま!陽射しが強い日なのに、水を取りそこねるなんて…。
仕方がない。次の14km付近までがまんしよう…。
ただ、ふくらはぎサポーターは着用していたが、久々に右脚のふくらはぎの一部というか、すねの内側に軽い痛みを感じたりもしていた。
下り坂が多かったので、いつもと違って負担がかかったのかなと思いながら、負担のないように走ろうと心がけながら進んでいたのだった。
コメント (1)
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