「岩瀬の清水」は、阿賀野市の指定文化財になっている。
この清水の珍しいところは、小学校の敷地内にあることだ。
グラウンドの近くから入っていくと、東屋のように屋根が付いたその下に、水が出ている。
この名水を求めて、近隣の人々がやって来る。
すぐそばに立っている案内の札
によると、この清水については、次のようなことがわかる。
江戸時代の中ごろから、この清水の名声は広まったと言われている。
明治36年に、この詞水場のすぐ前に小学校が建てられた。それ以来、子どもたちの飲料水としてのどを潤し、地域の人たちや子どもたちの手によって、大切に守られてきた。
昭和30年に宮中の歌会始の御題「泉」に入選した地元出身の方が、この清水を題材にして、次のように詠んでいる。
湧きいずる山の泉を引き入れて 先生も生徒も大切に飲む
この泉は、昭和63年5月に笹神村の文化財に指定され、貴重な地元の財産として後世に伝えてゆくことにしている。
この清水を口にしてみると、確かにやわらかくておいしい水だ。
先日、この近くに行く用があったので、大きなペットボトルを3本持って行き、水を汲んで来た。
今週は、朝のコーヒー用にこの水を使って飲んだ。
いつもよりまろやかな味がした。