ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

9年ぶりの浄土平、鎌沼周辺へ花見に(前編)

2023-07-05 17:38:26 | お出かけ

10年余り前は、夫婦で浄土平周辺によく出かけていた。

標高1600mくらいの高さがあるが、登山しなくても吾妻スカイラインを使って行けば、車で簡単に行けるうえ、行った先では、高山植物の花がたくさん見られるからだ。

特に、この7月上旬だと春の花と夏の花の両方を楽しむことができるのが、いい。

だから、花見の場所として2人で最も気に入っていた所の一つだった。

 

とんとご無沙汰していたのは、娘が入院してから。

入院していたときはともかく、退院して自宅で生活するようになってからは、体調が不安定な娘から目を離すわけにはいかなかったし、体調不安があるのに連れて歩くこともできなかった。

退院直後や数年間は、足元が不安でよく転んだものだった。

その娘も、毎日歩いたり少し鍛えたりして、足腰を強化してきた。

入院から10年がたち、日常生活もほとんど支障がなくなった。

だから、われわれと同行させてもいいと思い、一緒に出かけることにしたのだ。

昨日、満を持して(?)出かけてきた。

 

だけど、ドジだったのは私。

かつてよく行ったからと思い油断していたら、道を間違ってしまい、車で山道を20数キロもさまよってしまった。

到着はしたが、くねくねの山道で妻と娘を軽い車酔いにしてしまった…⤵

 

さらに、やっとのことで浄土平に着いてみたら、雲の中。

レストハウスの後ろの一切経山は、一切見えず。

梅雨の時期だから日を選んで、雨の可能性が少ない日にしたのだが。

まあ、快晴は見込めず、夕方には雨もありそうな日予報はあったのだけれど。

 

それでも、2人が行けそうだし、くもっていても花は逃げないはず、雨も降らないだろうと、木道から鎌沼方面へと出発した。

整備された広い木道から下を見れば、白い花が見えた。

いくつも固まって咲いている、イソツツジ。

それよりも背が高く緑の葉が美しい、マルバシモツケ。

 

木道の下に少しだけ咲いていた、シャクナゲ。

 

そんな花たちを見ながら、それなりにウキウキし始める。

あった、あった、こんな花もあった…と見つけるたびに、久々に会う種類の花々に喜びが増す。

ノギラン。

珍しく花が開いているものを見られた。

 

ウラジロヨウラク。

花の時期は終わりに近いのかな。

 

クロマメノキ。

秋になると黒い実がなるはず。

 

浄土平の周辺だけで、非日常的な花々を見つけられて喜んでいた。

 

ここから、いよいよ少しずつ道は上りになっていく。

 

足元に、イワオトギリ。

家によく咲くオトギリソウよりも丈が低い。

 

ツマトリソウ。ポツンと咲いているのを最初に娘が見つけた。

 

その先では、急にたくさん咲いていた、ゴゼンタチバナ。

ゴゼンタチバナの花に会うのは9年ぶり。

こうして見ると、花がなんだか家紋のように見えてくる。

 

9年ぶりの再会なら、さらにちいさく可愛らしいアカモノの花もそう

このアカモノの花がそこここにたくさん見られるようになって、さらに楽しくなってきた。

私自身は、ルンルンと道を上って行っていた。

 

ところが、である。

数年前からめまい症を持病にする妻が、日当たりのよいところに出たら、先ほどまでの車酔いに加え、花見で立ったりしゃがんだりした影響で気分が悪くなって、座り込んでしまったのであった。

(つづく)

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