今朝の「サンデー・モーニング」に出演していたゲストコメンテーターの落合博満氏のコメントがよかった。
オリックスと阪神の勝敗予想を問われた落合氏は、
「俺は予想する主義じゃないから。野球は楽しく見ればいい」
とコメント。
同じくゲストの中畑清氏は、
「予想しようよ~。ファンは期待してるよ。」
とけしかけた。
でも、落合氏は、
「予想しない。オレは予想する主義じゃないから。野球は楽しく見ればいい。」
「予想したら失礼にあたる。一生懸命やっている両チームに。」
「どっちを応援というのはオレの主義に合わない。」
「勝ったチームは良かったね、負けたチームは残念だったねということ。」
と、こんなふうに説明していた。
そこに、すごく好感が持てた。
私は、阪神ファンだから、当然タイガース勝利を期待している。
でも、同様に、プロ同士の対戦なのだから、いい勝負を見たい、プロらしいいいプレーを見たい、という願いがある。
第6戦でも、山本に14三振を奪われたけれども、それなりにチャンスを作った阪神。
それをしのいだ山本、さすが沢村賞投手、日本一の投手だなと思ったのであった。
負けたのは非常に悔しかったけれど。
まあ、そんなことで、極力フラットな気分で(内心阪神を応援しながら)、今日の最終戦を見守っていた。
青柳は、期待に応える好投。
第2戦では1点も取れなかったオリックス・宮城投手から、4回に先制の3ランを打ったのは、伏兵ノイジーだった。
前日に山本から打っているとはいえ、まさかノイジーが2試合連続ホームランを打つとは思わなかった。
しかも3ランとは貴重だった。
この後の4回にも、リクエストで判定がくつがえった直後に3点を奪った阪神は、大量6-0とリードした。
青柳は、勝利投手にこそなれなかったが、4回2死までオリックス打線を0点に抑えたのは立派だった。
なお、落合氏は、阪神が今季不調の青柳先発について、
「パ・リーグには、アンダーハンドのピッチャーって、一人しかいない。オリックスはほとんど対戦していない。だから、そのメリットはあるんだろうと思う。」
と語っていた。
さすがだね、落合博満!
そんな落合氏の話から、あまり一喜一憂せずに見ていたつもりだったけど、やはり阪神を応援していただけに、勝って優勝したのはうれしかった。
選手を大切にする両監督の選手の起用法も、感心した。
山﨑や宇田川にもう一度チャンスを与えたオリックス中嶋監督。
前に打たれたままにせず、伊藤と桐敷にリベンジの機会を与えた岡田監督。
これが、厳しい中にも感じた温情だった。
最後の1死を岩崎に任せたのも、岡田監督のにくい演出だった。
38年ぶりの阪神日本一。
あの頃は中心選手だった岡田選手が、今は岡田監督として再び日本一となるなんて、すばらしい縁ですなあ。
おめでとう、阪神タイガース!
ありがとう、阪神タイガース!!