60代も後半になって、定年退職からは時間がだいぶたったはずなのに、まだたまった物の片づけが終わっていない。
いや、進んでいないというべきか。
以前、身辺整理については、ここにも何度か書いたことがあったが、これでよしとしようというところまではいっていない。
特に進まないのは、「紙モノ」ばかりなのだ。
大事なモノだと考えてしまったり、今までに出会った人との大切な思い出が残るモノだったりして捨てられなかったものが多いのだ。
そうこうしているうちに、定年退職後、また新たな「紙モノ」が増えてしまって途方に暮れている、というのが正直なところだ。
さて、どうしたものか、やっぱり身辺整理しなくちゃだめだよなあと思っているときに見かけたのが、この本だった。
著者の肩書がすごいよね。
「実家片づけ整理協会代表理事」ですもん。
まず、その小さい文字に目が引き付けられてしまった。
そして、本書の表紙裏の文章。
「たいして場所をとらないから」と
ついつい紙の整理を先送りしていませんか?
実家の片づけのプロが教える
片づけで一番大切な「紙」の捨て方、しまい方
そして、帯の部分に書いてあったこと。
写真 手帳 郵便物 保険 領収証 通帳
大切なモノと思い出の
自分にしかできない片づけをはじめよう
これ1冊で、自宅も実家もまとめてスッキリ!
「一番大切な『紙』の捨て方、しまい方」という部分を見て、「一番大切な紙」だから残っているんだよなと思いつつ、「自分にしかできない片づけ」という表現も気に入った。
今年6月に出た本だし、読んでみようと思ったのであった。
「健康やお金に関わる重要書類」の整理については、
・必要なものがすぐ取り出せる順に整理すること。
・財産を「見える化」すること。
などの方法について知ることができた。
「日常生活や趣味、思い出の紙類」などの整理については、
・なかなか捨てられないものに対しての自分なりの基準をもつこと
・デジタル化すること。
などが有効であることなどが強調されていた。
本書の特徴として、自分と「実家」の「紙モノ」整理についても章を設けて述べられていた。
さすが、「実家片づけ整理協会代表理事」だけある。
片付けの苦手な自分は、今までに整理術に関する本も少しは読んできた。
それで知っていたこともだいぶあったので、再認識した部分も多くあった。
大事なことは、それらの知識を生かしながら、自分基準をもって強い気持ちでもう一度取り組むことだ。
そのための知恵や工夫が具体的に書いてあったので、ありがたい部分も多い。
一気に読み終わったぞ。
今後、これはどんな紙モノだ、だからどうしよう、などと考えながら、腹を据えてまた身辺整理に取り組んでいくことにしよう、と思っている。