2023J1リーグの試合も第32節。
今日のを入れて残り3試合。
完全に終盤戦で終わりが押し迫って来たなあと思う。
ここのところ試合が2週間とか3週間に一度なので、間延びしていてつまらない感じ。
もっと頻繁に試合を見たい。
そう思わせる、今季のアルビレックス新潟の戦いだ。
さて、試合前には、GK小島のJリーグ通算100試合出場達成の表彰があった。
前節は、1-0の勝利だったし、10月には日本代表にも選ばれたし、絶好調。
ファン・サポーターは、今日も頼むよ、という気持ち。
対戦相手のFC東京。
今日はずいぶん来場者が多かったようで、アウェイ側のSゲートは、浦和戦でもないのにFC東京サポだけの入場口となっていた。
遠来ご苦労様。
でも、FC東京は、今のアルビレックス新潟の戦型の礎を築いたアルベル監督を解任してしまったのだから、やっつけてしまいたいね。
せっかくアルビがJ1に上がったのだから、ホームにアルベルさんを拍手で迎えたかったのだけどね。
その悔しさもあり、前半アウェイで負けたリベンジを果たしたいと思っていたのだ。
スターティングメンバーを見ると、けがが完全に癒えていないのだろう、高木の名前が控えにもなかった。
その高木の代わり、その位置に入ったのは谷口。
得点力の発揮を期待した。
FC東京のメンバーには、かつて新潟に在籍した小泉慶や渡邊凌磨の名前があった。
J1の舞台で再会できてうれしいが、存在感は出させないぞ。
試合は、立ち上がりこそFC東京が勢い込んで迫ってきたが、やがて新潟のペースになった。
新潟がボールを握る時間が長くなった。
また、東京の選手がボールを持っても、自由にさせずに一対一で、それがだめなら複数でボールを奪い取る。
それが、新潟の選手たちは、とてもうまいと思った。
いや、うまくなったというべきだろう。
また、どの選手もサボらない。
ピンチを事前に察知して、素早く行動する。
今年前半に対戦したときと比べて、非常に厄介な相手になったと、東京の選手たちは思ったことだろう。
だから、東京の決定的なシュートシーンは少なかった。
スタッツを見てわかるように、相手のシュートも枠内シュートも数は少ない。
唯一の危ないシーンも、Jリーグ100試合以上出場となった小島がはじき出した。
試合を通して、アルビは本当にたくましくなったなあ、と思う。
攻撃しても守備になっても、見ていて本当に楽しかった。
今節も、新井や藤原、高や星の守備の危なげないプレーは、本当に頼もしかった。
これで、得点が決まって勝利となれば最高だったのだが、残念ながらそうはならなかった。
いくつか惜しい場面も作っていたのだが、ゴールならず。
好試合に水を差したのが、主審のジャッジ。
前半で、新潟ばかり2枚のイエローをもらったが、相手の選手(同一)のオーバーなアクションにごまかされて、注意なしに一発で黄紙とは。
いいプレーが、「?」のつくジャッジでリズムが狂ってしまった。
いい試合のドローだったのだが、新潟の選手たちは、まるで負けたような表情だった。
全員がそうだった。
いかに勝利への渇望が強いことか。
そして、それをチーム全員が共有しているから、きっともっと強くなる。
こんないいチームになっているから、もっともっと新潟の試合を見たいのに、あと残り2試合になってしまった。
次節も2週間後。
アウェイで対戦相手は、優勝争いの渦中にいる横浜F・マリノス。
相手にとって不足なし。
アルビの選手たちは、きっとそう思っていることだろう。
ホームの戦い、残るは12月3日のセレッソ大阪戦。
面白い試合を見せてくれた今季のメンバーとお別れになってしまうのは、さびしいなあ。
帰るときにそんな思いに包まれて駐車場に行くと、オレンジに染まった夕日が照らしてくれた。
なんだか少しだけ気持ちが癒された気がした。