ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

楽しい大会だね、ごせん紅葉マラソン2023(後編)

2023-11-13 21:11:20 | RUN

いつの間にか、同じキャップのオレンジTシャツのランナーは、ずいぶん前に行ってしまった。

同じ60代だと思うのに、真面目なランナーとなんちゃってランナーの違いでしょうね。

まあ、そう思いつつも、自分のペースも走りやすい6分台の前半で行けているから、まあいいでしょう。

 

分岐点まで戻って来た。

ここから、さらに左に曲がって、また別の道に入り山の方に進んで行く。

 

このマラソンのあったかいところの一つに、応援看板の設置がある。

ときには立て札で、ときにはこうして電柱にしばり付けられている。

そのメッセージがいい。

これは、埼玉県から来たランナー向け。

ほかにも、60歳のランナーには、1枚1枚個人名をあげて応援看板があった。

「今までの人生に比べたら、マラソンは短い」なんて励まし文もあって、笑ってしまった。「完走めざしがんばってください」という一般的なのもあれば、五泉市の特産品の名前が書いてあって、「おいしいよ」なんてのもあったかな。

看板一つ一つを読みながら、こういう励ましのあったかい楽しさを感じていた。

 

そして、ゲストランナーの横田選手の名前が書かれたのぼりも、あちこちに立ててあった。

地元選手の応援もなかなか温かいものだなあ、と思っていたら、またまた急に横田選手が前方から目の前に現れ、すれ違って去っていったのだった。

ゲストランナーとして、がんばってくれている姿はうれしかった。

 

進んで行くと、急な下り坂を降りていく。

そして、夏針橋という橋の手前に給水所があった。

往復共に利用可能だそうだが、折り返してから利用することにした。

 

橋を渡ったところが、第3折り返し点。

夏針集落の方々も見守るところを折返し、橋から両側の景色を見て走る。

紅葉がもっと進んだときはきれいだろうなあ。

 

さっき下った急坂を上る。

下ってきたのは、仮装ランナーのガイコツ集団。

最初見た時は5人いたのに、次に見かけたときには4人になっていて、今度は3人に減っていた。

「骨が減ってるよ~!」と声をかけると、

「そうなんですよ~」との返事。

集団で仮装して走るのも、きっと楽しいんだろうなあ。

 

この大会の面白いところは、応援者にも仮装している人が多いところ。

急坂の途中では、わざわざここまで軽トラや自転車に乗って来て、悪魔的な仮装をしている人が2人、持っているフォークを振り振り声援を送ってくれていた。

 

坂を上り、また田園風景の中を走り進むと、やがて分岐点が見えてきた。

もうすぐ20kmになるが、さほど体がきつくはない。

新潟シティマラソンの42kmに比べたら、体は楽ってことだね。

だけど、そこで、若い女性2人のランナーに抜かれた。

「いよいよラストスパートですね。がんばっていますね。どうぞ、お先に。」

私がそう言うと、2人は笑ってしっかり私を置き去りにして力強く走って行った。

 

8kmの分岐点では、私のレプユニを見て、「がんばれ、アルビ!」と言ってくれた人がいた。

私も、しっかり「超最高!」と1年前の流行語(?)を口にして応えたのであった。

そこを過ぎ、最後の難所の急な上り坂。

さっき私を抜いた2人は、もうあんなに先を行っている。

初めてこのマラソン大会を走ったときには、この急坂を走って上れなかった。

今は楽勝かな?(速サガ遅イノダカラ、ソウ言エルノダロウ?!)

 

坂を上り終えると、あとは村松公園の入口まで下り坂。

あちこちに出没していた応援専門の「紅葉マン」という男性たち4人が、上下真っ赤な衣装に身をくるみながら、カスタネットをたたきながら最後の応援をしてくれていた。

本当に、このごせん紅葉マラソンは、「あったかいんだからあ~」。

 

村松公園のトラック部分を、おそらく今までで一番軽やかに(?)走ってゴールした。

タイムは、2時間10分を切って、9分台。

平均ラップは、6分8秒/㎞。上等じゃないか。

 

ゴールしてから受け取ったのは、バスタオルとスポーツドリンクとおはぎ。

パンとどっちか選べたのだけど、このおはぎを先にもらったので、これでよしとした。

まだ昼食としては足りないので、場内に出店していた食べ物の中から、「猛牛ピザ」という名称のピザ屋さんから、包み焼のピザを買った。

このピザ屋さんは、隣の阿賀野市保田から来ていたということだった。

 

ゴール直前のトラックを走っていた、アルビユニのランナーが来るたびに、「アルビ、ガンバ!!もう少しでゴール!!」と声をかけた。

 

そして、車に戻って、「いただきます」。

おはぎもあんこたっぷりでうれしかったし、ピザの包み焼きもおいしかった。

これまた満足。

 

最後まで雨が降らなくてよかった。

そう思ってたら、ほんの少しポツポツしてきたが気にならないくらい。

前日や前々日の予報では、「雨」だとか「気温が4,5℃」とか心配していたのに、走りやすい気候だったのが、思ったより疲れなかった理由だった。

 

それだけでなく、この大会に出ることで、いろいろたっぷり楽しむことができた。

走ることでは、最初から最後まで苦しくなく走れたし、アルビ談義しながら走りもしたし、タイム的にも悪くなかった。

第3まである折り返しも、他のランナーと3回もすれ違えるから、なかなかよかった。

それ以外にも、楽しいことがたっぷりだった。

村松公園の紅葉、横田選手、仮装ランナー、仮装応援者、地域の方々の声援、ボランティアの方々の支えや盛り上げ、田園風景、…そしておはぎまで。

 

ああ、楽しかった。

この大会は、ぜひまた来年も出たいなあ。そう思ったよ。

コメント (2)
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