拝啓 内田 潤 様
ウッチー、今年もあなたのプレーを見ることができて、本当にうれしかったです。
昨日は、ナビスコカップの予選、神戸戦でした。
互いに今季J1リーグの下位に低迷する者同士、上昇機運をつかみたいもの同士の対戦。
見どころの少ない試合と考えた人も多かったのでしょう。
昨夜の試合は、新潟の公式戦としては最低の8,158人の観衆でした。
でも、私は、とても楽しみに出かけたのです。
何が、というと、あなたが今季初出場の予定、と聞いたからです。
あなたに魅せられたのは、今から4,5年前になります。
新潟に来てから、あなたの言動は、プロフェッショナルそのものでした。
観衆を意識し、応援されている側の責任を、しっかりと口にするその姿勢。
プレーでも、熱くサイドを駆け上がるそのプレーぶりに、本当に魅了されました。
キャプテンに任命されている訳でもないのに、他の選手たちに声をかけたり面倒を見たり。
あなたのリーダーシップは、新潟というチームに欠かせなくなりました。
2008年だったでしょうか、最終戦まで残留争いが続いたガンバ大阪戦。
試合終了近くのあなたの決勝ゴール。
ゴールネットに突き刺したあなたの一撃は、今でも心の中に息づいています。
残念ながら、ここ1,2年は故障が多くなり、出場試合数が減ってしまいましたが、あなたが出た試合は、新潟の選手たちが落ち着いてプレーできている気がします。
また、家庭人としても、2人の娘さんをはじめ、家族を大切にしていることがわかります。
私より、20歳ほども年下のあなたですが、男として様々な人間的な魅力を感じています。
だから、去年、冒頭のサイン入りポスターが抽選でもらえたのは、とてもハッピーな気分になりました。
昨日の神戸との試合、あなたのプレーぶりはすごく落ち着いて見えました。
駒沢大学時代の同級生、小林慶行選手との同じ試合出場も久々でしたね。
本当に、うれしかったです。
試合も勝ちましたし。
後半、あなたが退場する時の拍手がすごく大きかったことにも、じんと来ました。
あなたのプレーを見に来たのは私だけじゃない。
あなたのプレーに心を揺さぶられているのは私だけじゃない。
そう思いました。
試合終了後のあなたは、どの選手よりも、スタンドに向け手を振り拍手をしていました。
それも、サポーターを大切にするあなたらしい行動でした。
ウッチー、ありがとうございました。
アルビレックス新潟は、これでようやく公式戦2連勝です。
苦しいスタートを切り、観客数も激減している新潟ですが、まだまだあなたの力が必要です。
どうかこれからも、新潟を引っ張っていってください。
これからも、心からあなたの活躍と新潟の上昇(常勝?)を祈っております。
また、スタジアムでお会いしましょう。
敬具