一部引用・・・「未来の検証に耐えられる仕事」で見つけたデータの誤り
――そんな中で出たスクープ。防衛省の調査報告書は、グーグルアースの水平距離と標高の縮尺の違いに気づかないまま図面上だけで山頂までの仰角を割り出すというお粗末なものでした。
◆東京の記者は、たぶんこの調査報告書で新屋に決まり、と感じるぐらいだったかもしれません。でも地元にすれば最後通告のようなもの。一住民として本当にこれでいいのかと感じましたし、基地ができて将来何かあったとき、あのとき地元の新聞は何を書き記者は何をやっていたのかという未来の検証に耐えられる仕事をしなければ、という思いがあったわけです。
取材班で調査報告書を読み込み、企画記事で問題点、課題を取り上げました。その掲載が最後の日、取材班の中心になっていた松川敦志編集委員(現・社会地域報道部長)が「標高がまったく違う山も、仰角がほぼ一緒になっている」と気づいたのです。分度器で測ったり三角関数で計算したりしても、現地に足を運んでみてもやっぱりおかしいと。
連絡を受けたときは、「本当なの」というのが本音でした。自衛隊は高精度の測量だってできるのに、半年もかけた調査にそんな単純なミスなんてあり得ないと。しっかりした裏付けなしで記事は出せないぞと言った記憶があります。でも専門家の話や業者による測量で、指摘が正しいことがはっきりしました。先に結論があり、そこに合わせてデータを作るという逆の作業が防衛省の中で行われていた結果ではなかったのかと思っています。
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――そんな中で出たスクープ。防衛省の調査報告書は、グーグルアースの水平距離と標高の縮尺の違いに気づかないまま図面上だけで山頂までの仰角を割り出すというお粗末なものでした。
◆東京の記者は、たぶんこの調査報告書で新屋に決まり、と感じるぐらいだったかもしれません。でも地元にすれば最後通告のようなもの。一住民として本当にこれでいいのかと感じましたし、基地ができて将来何かあったとき、あのとき地元の新聞は何を書き記者は何をやっていたのかという未来の検証に耐えられる仕事をしなければ、という思いがあったわけです。
取材班で調査報告書を読み込み、企画記事で問題点、課題を取り上げました。その掲載が最後の日、取材班の中心になっていた松川敦志編集委員(現・社会地域報道部長)が「標高がまったく違う山も、仰角がほぼ一緒になっている」と気づいたのです。分度器で測ったり三角関数で計算したりしても、現地に足を運んでみてもやっぱりおかしいと。
連絡を受けたときは、「本当なの」というのが本音でした。自衛隊は高精度の測量だってできるのに、半年もかけた調査にそんな単純なミスなんてあり得ないと。しっかりした裏付けなしで記事は出せないぞと言った記憶があります。でも専門家の話や業者による測量で、指摘が正しいことがはっきりしました。先に結論があり、そこに合わせてデータを作るという逆の作業が防衛省の中で行われていた結果ではなかったのかと思っています。
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陸上イージスずさんデータ特報 秋田魁新報が見た「官の劣化、政府の危うさ」 - 毎日新聞 https://t.co/B5M8zl5GqR
— achikochitei (@achikochitei1) July 4, 2020
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