阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

久しぶりに実に面白い【今の時の純文学小説】を読んだ。 松永K三蔵が書いた「バリ山行き」と言う小説だ。 

2024年12月02日 | 音楽・絵画・映画・文芸

30数年ほど前 「文芸春秋」という雑誌を4年間ほど毎月定期購読していたことがある。

しかしどうもこの雑誌には偏った胡散臭い連中が巣食ってしまい まっとうな社員グループを隅においやったなぁと感じる号が続いて読むのを止めた。

 それからは芥川賞や直木賞も雑誌を売るための販促ツールの一つと思うようになり 賞を取った小説が単行本になってもすぐ手を出さず

数年たっても時折興味深い書評が絶えない本だけを たまに読んだ。

 しかしこの「バリ山行き」と言う小説は 六甲山の山登りの小説だと新聞記事で目にして興味を持った。自分が六甲山の麓のエリアで通算すると40年ほど暮らしていたからだ。

図書館でネット予約を入れたら 単行本は40人待ちほどだったので 掲載号の文藝春秋の雑誌で申し込んだら即借り出し可能の状態だった。

 読みだすとすぐに阪神御影や住吉川、ロックガーデンなどの活字が目に飛び込んできた。そして情景が目に浮かんだ。

主役の人物は社員50人ほどの工務店に転職して3年ほどの会社員だ。そしてもう一人の主役は❝妻鹿❞という苗字の職人肌の先輩社員だ。

 請負の建物修理工事の進捗や現場の段取りから引き渡しまで リアリティそのものの描写だ。

そして山行きの書きようが凄い。危険な状況に満ちた臨場感を猛烈に味わいながら読み進めた。

 読んでいるうちに書き手はプロだなと思った。

この作家は自分でも登山路ではないバリエーションルートを登る「バリ山行」をよくしている人だと思った。

 そして彼が勤めている会社生活の不条理とその中で生きる日々は 自分が予測する展開を裏切り続けた。

まさに今の世の工事現場で働く人の日本と言う娑婆がこの小説の中にあった。

  ラストの描写がまた清々しいのがいい。

 作家本人が目指す『オモロい』小説が世に出たと思う。私の大好きな❝ハラハラドキドキ❞は純文学とも両立する。

 

芥川賞・松永K三蔵さん「家族が一番です」家庭人、会社員だからこそ書けた「バリ山行」 小説家になりたい人が、芥川賞作家になった人に聞いてみた。|好書好日

純文学山岳小説『バリ山行』が芥川賞を受賞! 松永K三蔵さんインタビュー【山と溪谷2024年10月号】 - 山と溪谷オンライン

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兵庫県知事選とネット社会   中島岳志       東京新聞 論壇 時評 

2024年12月02日 | SNS・既存メディアからの引用記事

2024年11月27日付夕刊

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11月30日&12月01日に目に留まったSNS・メディアの記事

2024年12月02日 | SNS・既存メディアからの引用記事

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東日本大震災が起こった翌年の [ 2012年10月26日(金)の阿智胡地亭の非日乗ブログ ] 再掲載

2024年12月02日 | 東日本大震災ブログ
2012年10月26日(金)
 
浪江町が初の行政賠償請求 東電に水道料減収分など  福島民報
2012/10/26 09:31

 福島県浪江町は25日、東京電力福島第一原発事故に伴う水道料の減収分など6億2026万6971円を東電に請求した。同町が行政に関する損害賠償を請求したのは初めて。

 請求の対象期間は原発事故発生から今年3月31日まで。内訳は原発事故で営業活動ができなくなった上水道事業の損害が2億6891万2412円、施設を管理できなくなったことに伴う固定資産価値の減少分など公共下水道事業の損害が3億3156万2455円、農業集落排水事業の損害が1979万2104円。

 支払い期限を今年12月31日とした。馬場有町長は期限を設けたことについて「町民への賠償も遅々として進まない状況を見ると期限を設けた方がいいと判断した」と述べ、速やかな支払いを求めた。町は他の行政経費についても損害を精査中で、損害額がまとまり次第、請求する方針。

 馬場町長が二本松市の町二本松事務所で東電の新妻常正常務執行役に請求書を手渡した。新妻氏は「内容を見て適切に対応できるように進めたい」と述べた。
2012年10月26日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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「適当でなかった」 防衛相「事故」発言を釈明   琉球新報
2012年10月25日  

【東京】長島昭久防衛副大臣は24日、森本敏防衛相が米海軍兵による集団女性暴行致傷事件に関して「事故」と繰り返し表現し、県内の反発が高まっていることに対し「防衛省として猛省しなければいけない」と反省の態度を示した。事件を受け、要請に訪れた県議団に語った。

 長島氏は森本氏の発言について「決して深刻に受け止めていないわけではない」と強調した。

 一方、森本氏は23日の閣議後会見で「誤解を受けたのであれば、言葉の使い方が適当でなかった。事件と言うべきだったかもしれない」と述べ、「事件」を「事故」と表現したことが不適切だったとの認識を示した。

 森本氏は「今回の問題を非常に深刻でかつ重く受け止めるべきことだと考えている」と強調。その上で「事故と言った場合も、事件と言った場合も双方あって、言葉を厳密に使い分けて言っているのではない」と述べ、言葉の意味を正確に定義して発言したものでないと釈明した。

 与世田兼稔副知事は22日、県庁で面談した斎藤勁官房副長官に対し、森本氏が事件を「事故」と繰り返し表現していることに「問題意識が相当欠如しているのではないか。政府として厳密に言葉を使ってもらいたい」と抗議していた。

2012年10月26日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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米兵 天井裏から犯行時の衣服   NHKwebニュース
10月25日 18時38分

沖縄県内で、アメリカ海軍の兵士2人が女性を乱暴したなどとして逮捕された事件で、1人が犯行時に着ていたとみられる衣服の一部が、宿泊先のホテルの部屋の天井裏から見つかっていたことが、警察への取材で分かりました。

この事件は、今月16日の未明、沖縄本島中部の駐車場でアメリカ海軍の上等水兵のクリストファー・ブローニング容疑者(23)と、3等兵曹のスカイラー・ドージャーウォーカー容疑者(23)の2人が、20代の女性に乱暴してけがをさせたとして逮捕されたものです。

2人は、アメリカ・テキサス州の部隊の所属で、当時、基地の外のホテルに宿泊していましたが、警察の調べで、これまでに2人のうちの1人が、犯行時に着ていたとみられる衣服の一部が、ホテルの部屋の天井裏から見つかっていたことが、警察への取材で新たに分かりました。

警察は、犯行後に証拠を隠そうとしたものとみて、詳しく調べています。

また、ホテルの部屋からは日本円の紙幣が見つかり、調べに対し、2人は「犯行後に女性の金を使って飲食店で酒を飲んだ」と供述しているということで、警察で捜査を進めています。
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2012年10月26日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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