信州そばの流水麺バージョン。コープこうべ扱いの冷凍の流水麺を試した。
猛暑の夏の昼に火を使わないで和蕎麦が食べられる。少し硬めだったが味はそこそこで急ぐ時には十分だ。
楠公会館の講演会が終わって外に出ると軽快な音楽が聞こえてきました。本殿前に近寄ると櫓が組まれていて、盆踊りをやっていました。
楠公会館の横にはビアガーデンがしつらえてあり、浴衣姿の人たちが楽しんでいました。
この日は地域の夏祭りのようで屋台も沢山出ていました。おそらくローカルの例年のお祭りのようでした。
参道には協賛の地元の会社や大企業の神戸支店の名が入った沢山の提灯が飾られていました。
屋台
湊川神社の正門の前もタコ焼きの屋台などが・・
気が付くと圧倒的に新潟県のものが多い。今置いているこのおかきも新潟のメーカーのものです。こくがあって品質がいい。
2016.08.21 〜 2016.08.27
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原節子 略歴
◆1920年6月17日、二男五女の末子として、神奈川県橘樹郡保土ヶ谷町(現・横浜市保土ヶ谷)に生まれる。本名は會田昌江(あいだまさえ)。小学校時代から日本人離れした顔立ちは目立っていたという。35年、姉・光代と結婚した熊谷久虎の勧めで、女学校を中退し14歳で日活多摩川撮影所に入所。同年のデビュー作『ためらう勿れ若人よ』の役名の「節子」をそのまま使い芸名となる。36年、山中貞雄監督に乞われ『河内山宗俊』に出演。その撮影中にアーノルド・ファンク監督の目に留まり『新しき土』(37年)への出演が決まる。映画は大ヒットし、一躍スターダムにのし上がる。戦争中は『ハワイ・マレー沖海戦』(42年)をはじめ、『望楼の決死隊』(43年)などの戦意高揚映画に出演。戦後、『わが青春に悔なし』(46年)、大ヒットした『青い山脈』(49年)など戦前とは一転し戦後民主主義を体現するスターとなる。47年、フリーの女優として独立。49年、初めて小津安二郎監督と組んだ作品『晩春』に出演。以後、61年の『小早川家の秋』まで小津監督の6作品に出演。『東京物語』(53年)は小津監督の最高傑作となり、原節子もまたこの作品で女優として頂点を極める。62年、稲垣浩監督による東宝創立30周年記念作品『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』が封切られ、原は大石内蔵助の妻りくを演じた。これが原にとって最後の出演作品となった。63年12月12日、小津が60歳の誕生日に死去。小津の通夜、そして68年の小津を支えた脚本家の野田高梧の通夜に出席したのを最後に、表舞台には一切姿を見せなくなった。引退宣言も何もないまま女優業を引退。何の声明もない引退は謎を呼び、「伝説の女優」と呼ばれた。2015年9月5日死去。享年95。亡くなったことは11月25日までふせられていた。
上映作品
※『東京物語』(1953年)他、小津安二郎監督作品は、今年4-6月の「松竹120周年祭」で上映しましたので、今回の上映はありません。
河内山宗俊
1936年/日活京都/白黒/82分/35mm
監督・原作:山中貞雄/脚本:三村伸太郎/撮影:町井春美/音楽:西梧郎
出演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、原節子(お浪)、市川扇升、高勢実乗、山岸しづ江、助高屋助蔵
♦わずか28歳で戦病死した天才監督・山中貞雄が、清純で可憐な娘として探しあてたのは15歳の原節子だった。町の無頼漢たちが、少女を救うため命を投げ出すのを、さもありなんと思わす彼女の美しさ。原節子の現存する最古のフィルムで、その後の人生を変える出世作へとつながった。時代劇の面白さが光り輝く、粋で楽しい山中貞雄の傑作極上ムービー。
北の三人
1945年/東宝/白黒/41分(72分)/35mm
監督:佐伯清/脚本:山形雄策/撮影:中井朝一/美術:平川透徹/音楽:早坂文雄
出演:原節子(上野すみ子)、高峰秀子、山根寿子、佐分利信、藤田進、河野秋武、志村喬、田中春男、中北千枝子
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
◆1945年8月5日に封切られた戦時下最後の作品。戦後占領軍にフィルムを没収されたが、2004年にアメリカ議会図書館よりフィルムセンターに返還された。現存するフィルムは全8巻中、5巻しか残っていないが、主役の北方警護に当たる三人の女子通信士(原節子、高峰秀子、山根寿子)のストーリーは理解出来る貴重な必見作。戦死した兄の恋人に原、妹の高峰にはわだかまりが…。
わが青春に悔なし
1946年/東宝/白黒/110分/35mm
監督:黒澤明/脚本:久板栄二郎/撮影:中井朝一/美術:北川恵司/音楽:服部正
出演:原節子(八木原幸枝)、藤田進、大河内傳次郎、杉村春子、三好栄子、高堂国典、河野秋武
◆黒澤明戦後初の監督作で、戦前の京大・滝川事件と戦中のゾルゲ=尾崎秀実のスパイ事件をモチーフに、帝国主義に屈せず自らの信念に基づいて強く生きる女性の姿を高らかに謳い上げた傑作。若々しいロマンティズムと自由への憧憬に貫かれ、戦前とは異なる新しい女性像として原節子が好演。公開直後に日本国憲法が公布。原は『青い山脈』(49年)とともに、戦後民主主義を体現する存在となる。
三本指の男
1947年/東横映画/白黒/72分/35mm
監督:松田定次/原作:横溝正史/脚本:比佐芳武/撮影:石本秀雄/音楽:大久保徳次郎/美術:岩野音吉
出演:片岡千恵蔵、原節子(白木静子)、八汐路惠子、初音麗子、風見章子、杉村春子、宮口精二
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
◆戦後ミステリの幕を開いた横溝正史の『本陣殺人事件』の初の映画化。結婚式に呼ばれた金田一耕助だが、結婚式の翌朝、密室状態で新郎と新婦の死体が発見された…。戦後占領軍による時代劇禁止政策のために片岡千恵蔵が探偵・金田一耕助に挑戦!民主主義の使者として密室の謎を解く。新婦の友人役に原節子。眼鏡っ娘ぶりも可愛く、推理の冴えも玄人はだし。驚きの原節子に出会える!
殿様ホテル
1949年/藝研プロ/白黒/93分/16 mm
監督・脚本:クラタ・フミンド(倉田文人)/撮影:會田吉男/音楽:飯田信夫/美術:北川恵笥
出演:河津清三郎、井川邦子、眞山くみ子、藤原釜足、飯田蝶子、原節子(長岡アキ)、吉川満子、徳大寺伸、小杉義男
♦プリントが失われていた『殿様ホテル』が発見され、歴史的特別上映 ! 原の義兄・熊谷久虎が代表の藝研プロの第一回作品で、実兄の會田吉男の初撮影監督作品に原がゲスト出演。原が演じるのはなんと女スリ ! 元華族の花小路はかつての封建的な生活を捨て、働く人の役に立ちたいと、自邸を改造し「家庭旅館」を始めるが、やってくるのは連れ込み客やおめかけさん、はたまた女スリ…。
女医の診察室
1950年/新東宝/白黒/89分/デジタル
監督:吉村廉/原作:常安田鶴子/脚本:小國英雄/撮影:三村明/美術:安倍輝明/音楽:斎藤一郎 出演:原節子(田島文子)、上原謙、風見章子、三宅邦子、河津清三郎、津山路子、中北千枝子、千石規子
♦原節子が美しく清廉な女医を演じたメロドラマ。有能な医師・文子が産婦人科部長を務める病院に、かつての恋人・信吾が赴任してきた。彼はすでに結婚していたが、以前にわざとつれなくした文子の真意は自分を奮起させるためと知る。しかし、文子は心臓病にかかり、余命幾ばくもない状態となり…。原が原作を読んで感動し自ら企画。生涯に出たいと思って出たのは本作ぐらいと語っている。
風ふたゝび
1952年/東宝/白黒/88分/35mm
監督:豊田四郎/原作:永井龍男/脚本:植草圭之助/撮影:會田吉男/美術:河東安英/音楽:清瀬保二 出演:原節子(久松香菜江)、池部良、山村聰、浜田百合子、三津田健、杉村春子、龍岡晋、南美江、御橋公
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
♦離婚した大学教授の娘(原)が、父の元教え子の青年(池部)と妻を失くした実業家(山村)の間で揺れる姿を、女性映画の巨匠・豊田四郎が監督したメロドラマ。情感たっぷりに演じる出演者たちが見物。『殿様ホテル』に続き原の実兄・會田吉男が撮影を担当。しかし、翌年の原の主演作『白魚』(監督は義兄の熊谷久虎)撮影中に彼は事故死。その悲しみを乗り越え同年の『東京物語』に出演している。
山の音
1954年/東宝/白黒/95分/35mm
監督:成瀬巳喜男/原作:川端康成/脚色:水木洋子/撮影:玉井正夫/美術:中古智/音楽:斎藤一郎 出演:原節子(尾形菊子)、山村聡、上原謙、長岡輝子、杉葉子、丹阿弥谷津子、中北千枝子、金子信雄
♦川端康成が戦後発表した小説の映画化。息子の浮気に心を痛める舅と、その嫁の間に芽生えるほのかな感情に生起するエロチシズム。浮気する夫との忍従の辛さを噛みしめて寂しく生きる嫁を、原節子が好演。夫の上原謙、舅の山村聡も見事な演技をみせ、監督した成瀬の代表作となった。長年、アップ撮影のため強いライトを浴びた結果、撮影後、白内障と診断され、1年あまり休養することになる。
娘・妻・母
1960年/東宝/カラー/124分/35mm
監督:成瀬巳喜男/脚本:井手俊郎、松山善三/撮影:安本淳/美術:中古智/照明:石井長四郎/音楽:斎藤一郎 出演:原節子(曾我早苗)、高峰秀子、三益愛子、森雅之、団令子、草笛光子、淡路恵子、仲代達矢
♦金銭面などから亀裂が生じていく東京山の手の中流家庭の母と嫁と娘たちに、東宝の第一級の女優たちが扮するオールスター映画。長女に原節子、長男の嫁に高峰秀子と、成瀬映画で初めてで最後の二人の共演作品となった。この年の東宝No.1ヒットを記録。原は夫に急死された出戻りの母親思いの娘を演じ、「永遠の処女」と言われた原と仲代との初めてのキスシーンが話題となった。
ふんどし医者
1960年/東宝/白黒/116分/35mm
監督:稲垣浩/原作:中野実/脚本:菊島隆三/撮影:山田一夫/美術:中古智/音楽:団伊玖磨 出演:森繁久彌、原節子(小山いく)、山村聡、夏木陽介、江利チエミ、志村喬、田島義文、谷晃、佐田豊、本間文子
♦徳川御典医の道を捨て、田舎医者として貧しい人々に尽くすことを選んだ蘭法医・小山慶斎。妻・いくは夫を支える貞女だが、大の博打好き。博打に夢中になると夫の服まで質に入れてしまい夫は「ふんどし医者」と呼ばれる始末…。貧しい庶民のため、無欲に生きる医者と夫婦の姿を描く感動編。森繁と原が夫婦役を好演。博打好きの妻役を原節子が演じるなんて。原節子はいろんな役に挑戦していた !
忠臣蔵 花の巻・雪の巻
1962年/東宝/カラー/207分/35mm
監督:稲垣浩/脚本:八住利雄/撮影:山田一夫/美術:伊藤熹朔、植田寛/音楽:伊福部昭 出演:松本幸四郎、加山雄三、三船敏郎、原節子(りく)、司葉子、三橋達也、宝田明、夏木陽介、佐藤允、市川染五郎、他
♦オールスター映画の代名詞・忠臣蔵を、巨匠・稲垣浩が監督した決定版とも言える豪華超大作。大石に松本幸四郎、浅野内匠頭に加山雄三という布陣の東宝30周年記念映画。討入を決意した大石は、連座を恐れて妻りくを離縁。花の巻のラストは、離縁されたりくが実家に向かって静かに駕篭に揺られ細い山道を遠ざ去っていくシーン。それは、りくを演じた原節子の銀幕最後の姿となった。
二日前に中華料理店「海月食堂」に行くために下車したのですが、この日は楠公会館での「KUC八月講演会」出席のため神戸駅で降りました。
神戸駅から湊川神社はほぼ地下街でつながっていて、高速神戸駅の駅も途中にあります。
改札の前に神戸市営バスの案内ボードがあります。
駅構内
地下連絡通路
地下街
講演会は「大阪をつくった企業家たち」という演題の興味深いお話を宮本又郎大阪大学名誉教授がされました。宮本先生はNHKの朝ドラ「あさが来た」の歴史考証をされた方です。
宮本先生の父上の宮本又次さんも著名な歴史家です。
お話には五代友厚、藤田伝三郎、広瀬宰平、広岡浅子、山辺丈夫、岩下清周、波多野鶴吉、江崎利一などが登場しましたが、誰一人として地元大阪出身者はおらず、当時の大阪は開放性と同化力を持ち、逸脱、異質・異端を大切にしていたそうです。翻って最近の大阪は多少よそ者排除の空気があるかもしれませんと冗談ぽく懸念されていました。
先生のお話によると、往時の大阪は思想家の鶴見俊輔の姉である社会学者鶴見和子が柳田国男研究で述べた「常民は漂泊者との出会いによって覚醒され、活力を付与される」をまさに実現して発展していたようです。なお知りませんでしたが阪急電鉄グループの創始者である小林一三は同じ三井財閥で働いていたことがある岩下清周に呼ばれて東京から大阪へ移ったのだそうです。岩下清周(クリック)は信州松代藩士の出で、小林一三は東京の三井勤務時代に岩下に親炙しており、岩下の強い要請があって箕面有馬電気軌道の立て直しに東京から大阪にやってきたのだそうです。
阿智胡地亭の想像ですが、甲州人小林一三は隣県信州出身の岩下清周とはよくぶつかりあいながらも、どこか気脈を通じるところがあったのではないかと思います。
今回お話を伺って収穫が多かったのですが、大阪を発展させた企業家の中に信州人もいたことを初めて知ったこともその一つでした。