
諏訪大社上社で田遊神事
2020年1月16日 6時00分
田遊神事で豊作を願い、「田舞」を踊る2人のみこ=15日、諏訪大社上社本宮
諏訪大社上社の田遊神事は15日、諏訪市の本宮の斎庭で行われた。豊作を願って神職が「田植唄」を歌い、みこが「田舞」を踊った。大総代、氏子総代、区役員らが参列し、多くの氏子が神事を見守りながら五穀豊穣や地域の安全を祈った。
田遊神事は、斎庭に水田に見立てたござを敷き、神職が四隅と中央で木製の農具を使って田起こしから種まきまでの一連の農作業を所作で繰り返した。続いて2人のみこが「田舞」を踊った。息の合った所作の一つ一つを、多くの氏子らが見入っていた。
世の中「三分五厘」 諏訪大社下社で筒粥神事
2020年1月16日 6時00分
下諏訪町の諏訪大社下社春宮で14日夜から続けられてきた「筒粥神事」は15日朝、釜で炊き上げたヨシを割って今年の世相と農作物の豊凶を占った。五分を満点として、世の中は3年連続で「三分五厘」、農作物は43品目のうち漬け菜など16品目が「上」、カリンなど6品目が「下」だった。
大社によると、春のような日差しの穏やかな年明けで、筒(茎)への粥の入りはばらつきが大きかった。秋には台風と豪雨が発生する可能性があり、果物と野菜の栽培には注意が必要な一方、コメは豊作になるという。世の中の「三分五厘」は「昨年より悪いので、注意が必要」とした。
神事は午前5時ごろから始まり、一晩中炊き上げた44本のヨシの茎を神職が1本ずつ小刀で割り、粥の入り具合を確かめて占った。氏子たちは神職の言葉を熱心に聞き入って結果を記した目録を受け取ると、胸に抱いて大事そうに持ち帰っていた。
平穏願い恵方に矢 諏訪市で山の神祭
2020年1月18日 6時00分

山の神祭で今年の恵方に向け矢を放つ関係者ら=諏訪市双葉ケ丘の山之神社
諏訪市双葉ケ丘の山之神社で17日、山の神祭が行われた。同神社の不動尊を管理する地元の南沢町、北沢区から約30人が参列。今年の恵方の西南西に向けて矢を放ち、区民の安全や区内の平穏を願った。
江戸時代から続くとされる伝統の行事。祭事に続く放射の儀では、両区の役員ら8人が、ヤナギの枝で作った弓を持ち、「山の神様三千牛王」と唱え、スズタケでできた矢を放った。恵方に矢が飛ぶと参列者から歓声が上がった。
当番区・南沢町の北村正則区長(65)は「昨年は県内で台風による大きな災害があった。今年は南沢町、北沢区の両区が平穏で、災害のないよう過ごせたら」と話していた。
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