加藤 和子 (著)
驚きその1 西郷隆盛が25歳の時、奄美寄港、沖縄から台湾へ密国入し妻子をもうけていた?
本書は、これから読むのですが編集の都合上ここに載せます。
これは本書のメインテーマではないが、西郷隆盛が33歳で奄美に流刑(潜居 蟄居)された時代の妻、愛加那についてもあまり知られてはいない。それ以前、西郷25歳の時、奄美の西間切、西古見に寄港して沖縄に渡り、密偵として台湾に密入国して、妻子までもうけて一年を過ごしたということを知る人はさらに少ないだろう。 妻蘿芙ろうは病死、子の劉武老は老いて後は不明。参考 「奄美文芸批評」 P706
出版社からのコメント amazon より
本書は西郷隆盛の波乱の人生を描くと共に、彼に愛されたが故に人生を翻弄され、波乱の道程を歩んだ四人の女(蘿芙、俊子、イト、愛加那)とその息子たち(劉武老、菊次郎、菊子、寅太郎、牛次郎、酉三)の生涯を描いた歴史物語です。
本書の最大の特徴は、これまで殆ど省みられることのなかった西郷隆盛の蟄居時代の妻や子供たち、蘿芙と劉武老、愛加那と菊次郎、菊子の母子について、台湾や奄美などで綿密な取材を行ない、筆を進めている点です。特に本書では愛加那と菊次郎について、多く行を割いています。父と共に出陣した西南戦争において片足を失い、賊軍の息子という十字架を背負いながらも、後に台湾東北部・宣蘭の庁長や京都市長などを歴任した西郷菊次郎。彼はその台湾において、自分の異母兄弟である劉武老と感動の対面をします。そして「自分は何をするために生きているのか」と常に自問自答しながら、近代日本の国作りに自らの人生を捧げます。幾多の困難を乗り越えながら、自らの進むべき道を見極め邁進する菊次郎の姿は、現代の閉塞した時代から個人が抜け出すためのヒントを与えてくれるのはないかと感じます。
南海物語―西郷家の愛と哀しみの系譜
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2007-08
西郷と愛加那の長男菊次郎と異母兄劉武老については↓この本にも書かれていたと思う(要確認)
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驚きその2、3度目の元寇が、奄美・沖縄へ?
『奄美深山塔碑考』 南島の元寇 田畑久守著
元寇といえば文永の役(文永11年)1274年、
弘安の役(弘安4年)1281年。だがその二年後、弘安6年1283年(元の至元20年)、元軍が奄美に上陸し、沖縄へも。それゆえ日本の通史には記載がない。それは奄美の湯湾岳中腹の山の中から掘り出され、『南島雑話』(2巻P60)にも描かれた石碑対する深い考察が主軸になっている。
南島雑話 2―幕末奄美民俗誌 (東洋文庫 432)
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:1984-01
著者の田畑久守氏は平成9年5月、東京から奄美郷土研究会に出席発表した数日後急逝。夫人の敬子さん夫の遺志を継ぎ、遺稿を奄美郷土研究会員の協力を得て発刊(平成15年12月12日)参考 「奄美文芸批評」 P602
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