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動画 幕末の福井の歌人 橘曙覧(たちばな あけみ)の『独楽吟』 (どくらくぎん)

2020年03月23日 | うんちく・小ネタ
Yutubeはいつもは再生速度2倍速で見るくせがついてるが。
漢字を読むのが苦手なのでこれは0.75か0.5倍くらいで読むと音楽もちょうどいい。(その時の気分にもよるが)
橘曙覧の『独楽吟』

橘 曙覧(たちばな あけみ)
幕末の福井の歌人、国学者。身近な言葉で日常生活を詠んだ和歌で知られる。
今日では「独楽吟 どくらくぎん」とよばれる「たのしみは」で始まって「・・・とき」で終わる形式でよんだ和歌でとくに親しまれている。
たとえば
たのしみはそぞろ読みゆく書の中に我とひとしき人をみし時
人物像→ https://youtu.be/mz4eaUKJauE
独楽吟 https://ja.wikisource.org/wiki/独楽吟

越前国福井藩16代藩主松平 春嶽も橘 曙覧(たちばな あけみ)に学び、仕官をすすめたが曙覧は「花めきて しばし見ゆるも すゞなその 田廬(たぶせのいほ)に 咲けばなりけり」(城よりボロ屋が似合う)とやんわり辞退したという。

(余談だが、松平春嶽(将軍・徳川家慶の従弟)と言えば安政の大獄に連座し隠居謹慎を命じられた。その春嶽の右腕といわれる橋本左内を、おなじく大獄で終われる身となった西郷はそんけいしていた。

また
1994年、訪米した明仁天皇、皇后美智子(いづれも当時)歓迎式典の挨拶で、クリントン大統領が歓迎の挨拶の中で橘 曙覧の一首「たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時」を引用したことで話題になったが、その名は当時も今もあまり知られていない。

ふたたび(日本人があまりしらない人物を米大統領が尊敬していたという)余談。
それは上杉鷹山(江戸中期米沢藩中興の祖、為せば成る)をケネディ大統領やクリントン大統領が尊敬していたという話もある。

ケネディは内村鑑三の『代表的日本人』(西郷隆盛も筆頭で紹介されている)で鷹山を知ったとされているが、それは誤りで、鷹山を尊敬していると述べたのは、第26代大統領セオドア・ルーズベルトであり、彼が鷹山を知ったのは、
新渡戸稲造が英文で出版した『武士道』を読んだからだと述べている。wikiなど。
https://youtu.be/zSLeq_tyIj0 キャロライン・ケネディ駐日米大使米沢訪問