日本はこうしてつくられた: 大和を都に選んだ古代王権の謎 単行本 – 2020/12/28
安部 龍太郎 (著)
3.8 5つ星のうち3.8 28個の評価
※月刊「サライ」(小学館)連載の「半島をゆく」を底本にして加筆修正した歴史エッセイ紀行。
豊富なカラー写真、地図、系譜などがふんだんにあり、初心者にもマニアにも楽しめるということだが古代史なので初心者と言っても、それなりの程度の基礎知識は必要だった。
たとえば「三世紀の明治維新」と言われても
中国・後漢が黄巾の乱をきっかけに衰退にむかい、それによって伊都国の主導権がゆらぎ「倭国乱」が出来し、それを解決すべく,吉備、播磨、讃岐、出雲、丹波(なにわ)、大和などが倭国再編に向かい、卑弥呼を担ぎ纏向を新首都としてヤマト王権成立につながった、(「卑弥呼とヤマト王権」(中公選書)2023年)くらいはググりたい。(←本書では否定的な見解も)
第二章 謎の丹後王国偏(丹後半島)も盲点をつかれ新鮮だった。
もっと若いころからこうした旅をしていたら、
と思うことしきり。動画映像付きも配信してほしい。
※『サライ』とは、小学館から発刊されている月刊誌。発売日は毎月10日。シニア世代の男性を対象に、旅、食、人物、歴史、文化、趣味、健康、モノ情報などをテーマとして扱っている。wiki
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第一章 大和王権誕生編(奈良)
第二章 謎の丹後王国偏(丹後半島)
第三章 出雲国譲り編(島根半島)
第四章 宇佐八幡と対隼人戦争編(国東半島)
第五章 聖地・熊野と神武天皇編(紀伊半島)
第六章 関東とヤマト政権編(房総半島)