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映画『アヌジャ』(2024年)アメリカ製作の短編映画

2025年02月24日 | 映画

『アヌジャ』(2024年)は、アダム・J・グレイヴス監督によるアメリカ製作の短編映画で、上映時間は22分。 

インド・ニューデリーが舞台。少女アヌジャに、姉パラクが、今は亡き母から聞いた物語を聞かせる場面からはじまる。
その話はペットとしているマングースが、侵入してきた蛇を咬む話だ。マングースは娘をヘビから守ったのだが、母とともに帰宅した父はマングースの口についた血を見て、マングースが娘を咬んだのだと誤解しマングースをたたき殺してしまう。母がすべての事態を把握したときにはマングースすでに死んでいたという話。姉パラクは話のつづきは忘れてしまった、と妹アヌジャに話す。

マングースの話は、各国の伝わる寓話なのか実話なのか。映画のラスト近くで、姉が縫製の針で誤って刺してしまった指から出る血を口で吸い取るシーンがあった。意味深長なのだが、この映画の核心にせまるシーンなのかも。

映画は、過酷な労働環境の縫製工場で働きながら、姉が、賢い妹に教育を受ける機会与えようと葛藤する話。
評価は概ね好評。

昔の話かと思いきやNetflixでは2025年2月5日から配信が開始されている。2022年ごろの話なのだ。
昔の白黒の日本映画にも似たよう話はいくつかあったとおもう。

世界は広い。AIに訊いてみると、他の途上国にも、労働環境、教育格差、貧困の現実をリアルに描いて、『アヌジャ』と共通するテーマを持っている映画や書籍はたくさんある。