奄美 海風blog

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動画 テンニンギク(天人菊) Firewheel 特攻花とは

2019年08月13日 | 植物

テンニンギク(天人菊) Firewheel
北アメリカ原産
日本、台湾、中国、ハワイに帰化している
鹿児島県などで特攻花とも wikipe

wikipedia 第二次世界大戦中に鹿児島県知覧町から沖縄へ出撃する陸軍特攻隊の中継基地が喜界島にあり、ここから二度と戻らない決死の飛行に飛び立っていった。夜明け前に出撃する特攻隊員に、島の女性がテンニンギクの花束を渡したため、特攻花と呼ばれている。受け取った隊員は「花も一緒に散るのはしのびない」と、花束を滑走路に残した。その種が発芽し、現在も周囲には多くのテンニンギクが咲いている。戦後、基地は喜界空港となった。wikipedia

実際には「テンニンギク」や「オオキンケイギク」の花と特攻隊員との関連を伝える関係者の証言や記録はないという。240819追記


久しぶり(6日?)に船入る名瀬港 台風9、10 で臨時便

2019年08月12日 | 台風情報
名瀬港には本土からの定期船が毎日複数便入るほか、貨物船も入ります。それらの船が一週間近く入らないと
なると、牛乳、キャベツは買い置きでなんとかしのげたが、近くのスーパーその他の商品も品薄で陳列棚も空きスペースが目立った。市民生活への影響が広がるなか、農産物等の島外向け出荷への影響も心配されていると地元の新聞は報じている。空の便は、船ほどの影響はなさそうだ。
 
 
運航状況 情報は変更される場合があるかも知れません。
常に新しい情報をご確認下さい。
 


動画 名瀬港正午の様子/ 今夜8時半 鹿児島から名瀬港向け臨時便フェリー出港よてい

2019年08月11日 | 台風情報

ダブル台風の影響でフェリー欠航が長引き、名瀬のスーパーでは生鮮食料品を中心に品薄状態が。

久しぶりに臨時便出港か?

運航状況 情報は変更されるかも知れません。
常に新しい情報をご確認下さい。
 
=======
 
マリックスライン(株)
鹿児島~奄美~沖縄
台風による海上荒天(高波,強風,うねり等)

8月11日(日) 18:00 鹿児島新港発 奄美群島経由 沖縄向け
※徳之島,沖永良部島,与論島,本部,那覇 条件付運航
8月11日(日) 07:00 那覇港発 奄美群島経由 鹿児島向け
※欠航
8月13日(火) 07:00 那覇港発 奄美群島経由 鹿児島向け
※欠航
 
 
※鹿児島新港発 名瀬向け
8月11日(日) 20:30 鹿児島新港出港
※旅客,有人車の乗船可能です。
8月12日(月) 07:30 名瀬港入港
8月12日(月) ※名瀬発 鹿児島向け 
※旅客,有人車の乗船可能です。
・名瀬港 08:30 出港
・鹿児島新港 19:30入港
 

 


『超速読力』 (ちくま新書) 新書 – 2019/7/5

2019年08月10日 | 本と雑誌

『超速読力』 (ちくま新書) 新書 – 2019/7/5
齋藤孝 (著)
5つ星のうち 5.0
4件のカスタマーレビュー
 
amazon 内容(「BOOK」データベースより)
「超速読力」とは、本や書類を見た瞬間に内容を理解し、コメントを言えるという新しい力。現代が、スピードが求められる時代ということもあるが、実は本や文章の本質をつかむには一番求められる力なのだ。実用書や資料、ネットの情報を読むときに有益だが、必ずおさえておきたい古典や名著などを読むためにも使える。この本では、「超速読力」を長年鍛えてきた著者が、その意義とトレーニング法をわかりやすく公開する。
 
新書: 224ページ
出版社: 筑摩書房 (2019/7/5)
 
===名瀬の書店でみつけた。
 
若い人向けに書かれているようだったが、
若い時から古典や名著と言われる本をたくさん読んで
読んだことさえ忘れているという年配の人が、それらを
読み返してみるときにも役に立ちそうだ。
速読というより多読の訓練のための本がすでに手元にあるからだ。
 
著者は「声に出して読みたい日本語」の著者ということで
速読の方法も、そのたとえもネーミングもどこか身体的で
納得してしまう。「実践してみたい」という気になります。
 
概要は読メで。

『日本国紀』 単行本 – 2018/11/12

2019年08月10日 | 本と雑誌

『日本国紀』 単行本 – 2018/11/12
百田 尚樹 (著)
5つ星のうち4.7
1,135件のカスタマーレビュー

2018年11月10日1刷
これは、2018年12月25日6刷
一時書店で見かけなくなって
久しぶりに気付いたので買った。
話題になった本は、ほとぼりが過ぎたころに読むシュギだが
もうほとぼりは過ぎたのだろうか。
内容は、話題になったほどのものでもなく、新鮮な印象は薄い。
ウィキでの肯定的評価、史学者からの批判(アマゾンでも読める)
その他、出版にまつわる騒動、
1,135件にのぼるAmazonカスタマーレビュー も面白く読んだ。
全面的な礼賛か、全面的否定(こちらが少数派か)かに
分かれてしまう事態がそれ以上進展しない現状は
本書がしばしば指摘する評論家の江藤淳のウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム
「戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画」
が、いまだに一定の影響を残している証拠なのかもしれない。
わりと頻繁に挿入される太字で印刷されたコラムで述べられる著者の愛国談義(これが本書批判のもとだろうが)は、教科書にはない味と素気(思いやりと辞書にあった)でよみどころだろう。
愛国談義てき解釈は本文にもところどころ忍び込んでいるのだが、史家による微に入り細を穿つ批判は、
ほぼ史実(とみなされる)部分のみだが、そこには致命的な誤りもあるらしい。
なので「日本通史の決定版」、「壮大なる叙事詩」なるキャッチコピーはいただけない。
本書の批判で類似性が指摘される井沢元彦『逆説の日本史』は1~23巻(「学校では教えてくれない日本史の授業」 (PHP文庫) はそれらが一冊にまとめられている)まで通読しているのだが・・・。

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amazon 内容(「BOOK」データベースより)
私たちは何者なのか―。神話とともに誕生し、万世一系の天皇を中心に、独自の発展を遂げてきた、私たちの国・日本。本書は、2000年以上にわたる国民の歴史と激動にみちた国家の変遷を「一本の線」でつないだ、壮大なる叙事詩である!当代一のストーリーテラーが、平成最後の年に送り出す、日本通史の決定版!

シマウリカエデ 奄美大島・徳之島の固有種 /新図鑑で

2019年08月09日 | 植物

森林の※林縁に生える雌雄別株の落葉小高木 これは雌株
奄美大島・徳之島の固有種 
※林縁とは、(森林の、草地や裸地に接する部分。微気候条件の変化があり、林内と異なる多様な動植物がみられる)と辞書にあるので、奄美大島では林道、県道などドライブ中に、道路脇でわりとよく見かけます。二個の分果からなる翼果(↑写真)の(これにより遠くに種子を風に乗せて拡散する)の部分が、枯れた葉のようにも見えて、けっこう目につきます

葉はときに3~5裂する。

図鑑を新しくしました。まだピカピカの教科書のにおいがします。琉球弧・植物図鑑 単行本(ソフトカバー) – 2019/8/5

山歩きと撮影が楽しくなる800種。今まで使っていたのは(琉球弧・野山の花―From Amami 単行本 – 1999/6/6 )

555種だった。思えばずいぶんと長い間使っていたものだ。


動画付き 新・新たちがみ百景その1

2019年08月07日 | 田中一村

190807 新・新たちがみ百景その1

関連記事このブログ 新・あまみ立神 その48 新川河口付近に架かる名瀬港大橋(湾岸道路)下から(過去写真)
2014年06月03日 | 田中一村

 

 

 


『南洲残影』 単行本 – 1998/3 江藤 淳 (著)

2019年08月06日 | 本と雑誌
 
『南洲残影』 単行本 – 1998/3
江藤 淳 (著)
5つ星のうち 3.5
12件のカスタマーレビュー
「南洲残影」近寄りがたいようなタイトルだ。
 
本書は西郷明治10年(1877)の西南戦争のことに限られているので奄美大島や、徳之島、沖永良部にも遠島の経験については触れられないが、奄美の図書館の郷土コーナーで見つけた。
正確にはそこのパソコンで「えとうじゅん」で検索したのだが。
 (1998/03)の出版(4年前から雑誌連載)で
大河ドラマの37回「 徳川慶喜」 の放送も1998年(平成10年)1月4日 - 同12月12日 司馬遼太郎
なのにタイトルに西郷の名を入れない。
読めばわかると思うがそのほうが絶対いいと思った。
副題を入れるのもそぐわないし。
じっくり読めば意外と意外とすらすら読めるものだ。
漢詩や歌にまじって薩摩弁がリズムをつくってくれている。
 
「南洲」は西郷隆盛の雅号でペンネームのようなもので。
南国鹿児島という意味や、奄美大島や、徳之島、沖永良部にも遠島の経験も
含めているのかもしれない。

江藤淳といえば、
『奴隷の思想を排す』、『夏目漱石』で馴染みだが、西郷本の参考文献でも「南洲残影」
はときどき目にしていた。
1998年の出版といえば、ずいぶん昔のようでもあり、
つい最近のようでもある。江藤淳(1932ー1999 自死 )
 
以下は少しネタバレになるかもしれませんが、
西郷の首実検をした山県参軍「何という立派な死に様だ・・・」略
このとき実は山県は、自裁せず戦死した西郷南洲という強烈な思想と対決していたのである。陽明学でもない、「敬天愛人」ですらない、国粋主義でも、排外思想でもない、それらをすべて超えながら、日本人の心情を深く揺り動かして止まない「西郷南洲」という思想。マルクス主義もアナーキズムもそのあらゆる変種も、近代化論もポストモダニズムも、日本人はかつて「西郷南洲」以上に強力な思想を一度も持ったことがなかった」(p.232~3)
 
いまはネットの時代になって、抜刀隊の歌も分列行進曲もユーチューブで聞くことができる。
歌詞も本書理解のキーポイントのひとつだろう。
 
そして、その前の数行の意味がまだよく呑み込めないのだが、
最後も歌、童唄で締めくくられる。その童唄もユーチューブで聞くことができる。
 
一掛け 二掛け 三掛けて
四掛けて 五掛けて 橋を架け
橋の欄干 手を腰に
はるか向こうを 眺むれば
十七八の 姉さんが
花と線香 手に持って
姉さん姉さん どこ行くの
私は九州 鹿児島の
西郷隆盛 娘です
明治十年三月三日
切腹なされた 父親の
お墓詣りに 参ります
お墓の前で 手を合わせ
南無阿弥陀仏と 拝みます
拝んだあとから 幽霊が
 ふうわりふわりと ジャンケンポン
 
歌詞中「私は九州鹿児島の西郷隆盛娘です」
とあるのは、
西郷が徳之島に流刑になった際、奄美大島からかけつけた妻愛加那
が抱いていた生まれたばかり第2子「菊草」のち菊子のことといわれる。
=============
amazon 内容紹介
滅亡を予期しながらも何故、何に対し西郷は戦わざるを得なかったのか?近代日本に対峙する西郷隆盛の意味を問い直す画期的評伝
 
amazon内容(「BOOK」データベースより)
「西郷南洲」は思想である。この国で最も強固な思想である。いまなお近代日本に対峙する巨像。西郷隆盛を描き切った画期的労作。
 
amazon 登録情報
単行本: 238ページ
出版社: 文藝春秋 (1998/03)

『堕落論』 (スラよみ!現代語訳名作シリーズ) 坂口 安吾 (著) 単行本 – 2015/2/20

2019年08月05日 | 本と雑誌

『堕落論』 (スラよみ!現代語訳名作シリーズ) 単行本 – 2015/2/20
坂口 安吾 (著), 松尾 清貴 (翻訳)
 
5つ星のうち 4.2
102件のカスタマーレビュー
 
昔読んだ文庫本の『堕落論』はいまでも捨てずに本棚に残っているはずだが、
探すのも億劫だ。しかし、ネットの青空文庫で読める。
 
いまでは、この「堕落論 (スラよみ!現代語訳名作シリーズ)」
もキンドル版で無料で読めるそうだ。
 
昔読んでわかったつもりでいたのとは、まったく違う印象なのは
おそらくこの現代語訳の良し悪しのせいではない。歳をとったからだろう。
 
もういちど原文を読んでみたいと思う。
 
昔読んだ文庫本の『堕落論』には「FARCEに就て」は収録されいただろうか。
収録されていたとしてもおそらく読み飛ばしていただろう。
 
ページ数からいっても「FARCEに就て」は「堕落論」より多いし、面白い。「風博士」もおもしろいし、
飛ばすわけにはいかない。
 
「FARCEに就て」原文「芸術の最高形式はファルスである、なぞと、勿体振つて逆説を述べたいわけでは無論ないが、然し私は、悲劇トラヂエヂイや喜劇コメディよりも同等以下に低い精神から道化ファルスが生み出されるものとは考へてゐない。」
現代語訳もこれとさほどかわりはない。
 
本書の解説の最後にこうあった。
 
「もったいぶって逆説を述べたいわけではないですが、私は「堕落論」こそ、
坂口安吾の最も成功したファルスだと思っているのです。」
 
FARCEファルスとは道化とか狂言、笑劇、滑稽とか、の意味らしく、安吾は、私流に
「荒唐無稽をその本来の面目とする」ものと述べている。
 
堕落論も逆説をキーワードに読んでいたら、少しは分かりやすかったのかも知れない。
逆説もそれほど単純なものではなさそうだが。
 
===
 
amazon 商品の説明
内容紹介
義士も聖女も堕落せよ。健全な道徳を脱ぎ捨てよう。そこから戦後日本が始まる。敗戦直後、混迷する日本中を熱狂させた『堕落論』『続堕落論』はじめ、坂口安吾の世界をいま読み解く。

『超訳「言志四録」』 西郷隆盛を支えた101の言葉 単行本 – 2017/11/17

2019年08月04日 | 本と雑誌
 
超訳「言志四録」西郷隆盛を支えた101の言葉 単行本 – 2017/11/17
濱田 浩一郎 (著)
5つ星のうち 4.6
6件のカスタマーレビュー
 
これも「西郷どん」放送決定後の出版です。
『言志四録』(げんししろく)を書いた、佐藤一斎の名は西郷本では、わりと御馴染みだ。
 
佐藤一斎(1772年‐1859年)、美濃国岩村藩出身の著名な儒学者。(昌平坂学問所の儒官ながら陽明学的視点ももっていたらしい)
 
2001年に当時総理大臣も小泉純一郎が衆議院での教育関連法案の審議中に触れ、
知名度があがったことも知られていて「指導者のためのバイブル」と言われている。
 
小泉総理引用の一節は「少くして学べば、則ち壮にして為すことあり
壮にして学べば、則ち老いて衰えず
老いて学べば、則ち死して朽ちず」
 
本書は『言志四録』全1133条から西郷隆盛が101条を選んだ
「手抄言志録」(明治天皇に献上され「朕は再び朕の西郷を得たぞ」と歓喜したといわれる)を
「超訳」し、それにあわせて関連した西郷の人生も簡潔にだどる。
 
西郷が沖永良部島遠島中に読んだことでも知られる。
 
読む気になった理由の一つに著者の若さがあった。
団塊ジュニア世代が「1971年から1974年までに生まれた世代」とされているので
1983年生まれの著者はそれよりも若い。
 
古い世代の私は、西郷隆盛というとどうしてもある種の偏見(奄美特有のものもある)をもちがちだが、
それではいけない、という意味のことを一斎先生(本書では親しみを込めてそう呼んでいる)も『言志四録』でいっているのであった。

一斎先生の言葉に反し失敗した西郷の行動にも少しは触れている。
 
amazon内容紹介
『言志四録』、それは幕末に数々の人材を育てた儒学者の佐藤一斎が、40年にわたって書き継いだ「リーダーの聖典」である。明治維新の大功労者である西郷隆盛もまた、この書物に感銘を受け、101の言葉を抜き出して常に傍らに置いた。本書では、西郷が編纂した101の言葉のみをわかりやすく<超訳>するとともに、その生涯を併せて解説する。
amazon
登録情報
単行本: 232ページ
出版社: すばる舎 (2017/11/17)

里山引退佐ノ山襲名披露大相撲(サトヤマインタイサノヤマシュウメイヒロウオオズモウ) が2019年9月28日(土)会場 両国国技館であるらしい

2019年08月03日 | 大相撲

里山引退佐ノ山襲名披露大相撲(サトヤマインタイサノヤマシュウメイヒロウオオズモウ) | チケットぴあ[スポーツ 相撲・武道のチケット購入・予約]

里山引退佐ノ山襲名披露大相撲 のチケット情報
記憶に残る相撲をありがとう。里山引退佐ノ山襲名披露大相撲
 

2019年9月28日(土)会場 両国国技館

このサイトでは詳細はわかりかねます。→くわしくは 里山断髪式実行委員会へ。


どう違う 断髪式 引退相撲


関連記事 このぶろぐ 里山引退


最後の瞬間まで劇的な里山相撲で魅せた、里山現役最後の相撲を見る https://youtu.be/r60NoLT3X3k


『日本人の朝鮮観』 ―なぜ近くて遠い隣人なのか 単行本

2019年08月01日 | 本と雑誌

『日本人の朝鮮観』 ―なぜ近くて遠い隣人なのか 単行本 – 2016/3/26
小倉 和夫 (著)
5つ星のうち 2.0
2件のカスタマーレビュー

amazon 内容(「BOOK」データベースより)
韓国大使、フランス大使を歴任した元外交官が距離感の深層に迫る。日本書紀、古事記、源氏物語、平家物語、太平記、歌舞伎、「征韓論」、与謝野鉄幹、高浜虚子、平林たい子、小田実、中上健次―。古代から現代まで、日本人は朝鮮をどのようにとらえてきたのか。我々日本人の心の奥底にある朝鮮観のDNAに迫る。

戦後最悪と言われる日韓関係は悪化の一途をたどっているかに見える中、
きょうのながらラジオからは、河野太郎外相と、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相がバンコクで会談(日本の対韓輸出規制や元徴用工訴訟問題についての協議)というニュース。
 
読了から時間がたってしまった。
本書は2016年の本ですが、
いちおうこれも西郷関連本のつもり。
 
それはさておき、昼のワイドナショー(毎日20分ほど見ます
日韓間の問題を取り上げるチャンネルが主です。今日は参院選挙関連の話題だったかな)
でも日韓関係の悪化はよく取り上げられている。
 
書店でも依然みかける嫌韓本。
TVを見るように、
このコメンテーターはどちらの肩をもつ意見か?
この局は?
といった、白黒、右左決着をつけたがる見方と同じような興味で本書を読んでも
結局は肩透かしをくらった感が残ってしまうだろう。
 
本書のタイトルは「日本人の朝鮮観」だ。
 
それと、もう一つのみかた。
たとえば、wiki朝鮮の歴史
「停滞性論=朝鮮の歴史は、日本のような中世の封建制がなく、古代のまま停滞しており、日本の平安時代のレベルに止まっている」
とか
「他律性論=朝鮮の歴史は、常に外部の勢力によって他律的に動かされてきたという
李氏朝鮮王朝時代の官僚・支配機構に見られる両班(やんばん)とその他の庶民との関係と
いった身分制度についての詳しい知識を得ようとしとしても、本書は、肩透かしをくらうだろう。本書のタイトルは「日本人の朝鮮観」で、副題は、「―なぜ近くて遠い隣人なのか」だ。
隣国ではなく「隣人」ということも留意しなければならないかも知れない。
 
これらの歴史についての知識は、当然の前提としているのかもしれない。
日本書紀、古事記、源氏物語、平家物語、太平記、歌舞伎、「征韓論」、与謝野鉄幹、高浜虚子、平林たい子、小田実、中上健次、などの観た朝鮮や朝鮮人についての感じかた、
よくこれだけの資料を読み込んだものだと思うほどの幅広さは、どうやってアウトプット
したのだろうかと驚くほどだ。しかも読みやすい。
 
西郷隆盛については以下の結論だった。
 
p99もっとも、西郷の征韓論は、表面的な主張のうらに、当時の政治状況にたいする西郷一流の策略があったとする見方もあり、当時の政治家の朝鮮観は、各々の政治的立場によって粉飾されており、その深層の考え方を正確に把握することは難しいともいえる。P99
 
ここでいう「西郷一流の策略があったとする見方」とは、
毛利 敏彦『明治六年政変の研究』(有斐閣、1978年)
「(この政変は)征韓論を巡って政府が分裂した事件ではない。また西郷は公式の場で一度も朝鮮出兵を主張しておらず、むしろ砲艦外交を主張していた板垣退助を戒めるほどの道義外交(平和外交)論者であったwiki」という主張などが脚注にあった。
 
著者は、主張、私見を控え、断定を避けようとしているようでもあり、深層へ深層へといざなっているようにも思えた。
 
近くて遠い隣人。ワイドショーの議論は、いつも平行線だ。
もしあの時、西郷が実際に朝鮮に行っていたら?
と考えても・・・。