橿原神宮の電車の時刻表は見ないで、着いた時にある電車に乗るといった感じなので、気が楽である。
この日は奈良に行くのに夕方家を出た。
橿原神宮ではちょうど各駅停車の大和西大寺行きの電車があったので、それに乗った。
この線は、各駅停車でも、駅の名前や駅前風景を見るのが面白くて、あえて急行に乗らなくても私なりのメリットがある。
橿原神宮前~畝傍御陵前~八木西口~大和八木~新ノ口~笠縫~田原本~石見~結崎~ファミリー公園前~
平端~筒井~近鉄郡山~九条~西ノ京~尼ヶ辻~大和西大寺
とこのような駅に停車する。
ちょっと途中下車したくなる駅も多い。
目的もなく乗っていると、気候のよいときなど、それをやりかねない私だ。
この日筒井駅を過ぎた頃ふと向かいの窓の外に目をやると、虹が見えた。
それからはずっとその窓を見続けたが、筒井~近鉄郡山~九条~西ノ京~尼ヶ辻間で同じような見え方で窓に入ってくる。
虹の橋にはどこでもなっていなかった。
立って行って位置を変えてみたかったが、そこまでするのは恥ずかしくてできなかった。
大和西大寺の構内に入った頃にはその窓から虹が見えなくなっていた。
カーブしたので窓に入らなくなったのだ。
結局虹なのかもしかすると、彩雲だったのか確かめることもできないままに、この2枚の画像だけが今も私の手許にあったのでUPした。
私の前の座席の、虹の見える方に、帽子を被った女性がずっとうつむいて、携帯を触っていたので、2枚の画像にその帽子だけが入っているが、窓の外は、上が筒井を過ぎた頃であり、下が尼ヶ辻駅を出たところである。
筒井~近鉄郡山~九条~西ノ京~尼ヶ辻~大和西大寺までの、12分間に電車は虹を追い越せなかったと、子供みたいなことを考えて、乗り換えるためにホームに出た。