カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

朝の清涼剤 咲き続ける朝顔

2010年08月21日 | ☆季節
今年初めてブログに登場したあさがおは、
8月13日だったが、それ以前から、
私の部屋の北側の軒下に咲いている。
昨年は別の所に植えていたので余り目にしなかったが、
今年は朝起床すると北の窓を開けるので、
あさがおが咲いているのを見る楽しみができた。
それ以来時々、カメラを向けている。


万葉集には、あさがおが5首詠まれている。

1538: 萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花

2104: 朝顔は朝露負ひて咲くといへど夕影にこそ咲きまさりけり

2274: 臥いまろび恋ひは死ぬともいちしろく色には出でじ朝顔の花

2275: 言に出でて云はばゆゆしみ朝顔の穂には咲き出ぬ恋もするかも

3502: 我が目妻人は放くれど朝顔のとしさへこごと我は離るがへ



しかし、今咲いているようなあさがおは、
奈良時代にはまだ渡来していなくて、キキョウ、ムクゲ、ヒルガオなどとする説があったが、現在はキキョウとする説が有力である。
奈良の春日大社神苑の万葉集に詠まれている花の、
あさがおの所でそのような説明プレートがあった。



家のあさがおは日差しを直接受ける夕方近くまで、咲いているので、それを見るとなんとなく涼しげで和む。
前日咲いた花のしぼんだ姿が寂しげであるのに反して、今朝の花は猛暑に負けずに咲く花の命のたくましさも感じる。



一日花のはかない命を生きるからこそ、今朝の花がが胸に沁みる。
コメント (8)
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