「世尊寺の大山蓮華を見に行こう。」Sさんから嬉しいお誘いの電話があった。
世尊寺については以前も記事にしているので、改めて書く代わりにホームページをリンクさせてもらった。 世尊寺HP・更に詳しく書かれているのは、奈良の社寺に世尊寺についての記載がある。
山門を入って境内を進むと、とてもいい香のご挨拶に感動する。
花の名前について調べていると、「花紀行」に、『オオヤマレンゲ(モクレン科)。漢字表記は大山蓮花、大山蓮華、天女花、深山蓮花(みやまれんげ)とあり、どれが相応しいのか不明である。関東以南の本州、四国、九州の山地(深山)に自生する落葉低木。オオヤマレンゲのオオヤマは、大群落のある大峰山(奈良県)にあることからこの名がついた。蓮華(蓮花)は花の様子からか。
世界遺産の祈りの山「大峯山」に、この木の大群落があることを知った。「おおやま」は「大峯山を表したものだったのだ。
ご住職からのメッセージが本堂正面へのいり口(中門)に貼られていた。
これも、ご住職からのメッセージで、本堂裏で育てられている木の紹介もあり、訪れる人への心遣いがありがたい。
まだまだこれから、開花する花が沢山あることが、蕾の数でもよく分かる。
「少し早すぎたかなぁ・・・」とSさんは言ってくれたけれど、この日には開花した花、すでに終わりに近づいた花、可憐な真っ白な蕾などさまざまな「今」を生きている花たちと出会えたことでとても満足しながら、どの花にも言葉を掛けたくなる様な気持ちでカメラに頂いた。
ここまでは「受け咲き大山蓮華」である。 次に「下向き大山蓮華」もあることを教えていただいた。
下向きの花の蕾は特に可愛い。小さい蕾は、一枚の葉っぱの上に乗っかるようにして開花するまでの成長期を過ごしているように見える。
青葉若葉の風が境内を渡る。その風に載って深山に咲く大山蓮華の香が、この由緒ある世尊寺を包む込む。
いい時間が流れたひと時だった。