見たい花があったので、馬見丘陵公園へ出かけた。しかし花は待っていてくれなくて、足元に落ちた花が色褪せた悲しい姿になっていた。目当てが無くなったので、まだだと聞いていたが花菖蒲園へ行ってみた。
全体を見渡せる高い位置から、カメラに入れたらこんな状態だった。それでも咲いている花があるので、園内に下りていった。
全く咲いてなくて、名札だけが目立つのもあれば、まるでグループの代表者のように、立て札のそばで開花しているのもあった。いつも花の名前は記録せずに花の美しさだけを、その年の菖蒲として撮って来ていたが、今回は違っていた。
花の少ない中で、折角咲いて私に出会ってくれた花に、敬意を表して開花していた花の名前を画像に書き込むことにした。
開花していたのは9種類の菖蒲だった。作出したときに命名されたその名は、花とゆっくり見比べると、趣き深いいい名が付けられている。もし全開状態だったら、そのようなことには余り思いを向けないで、ただ咲いている姿の美しいのばかりを求めて撮っていただろう。
今日は休園日だったが、菖蒲園の作業をする人たちは、これから花の咲く日に向けてお世話に余念がなかった。こうした日々のお世話のお陰で、咲きそろった花を観ることができるのだ。
明日から雨の予報が出ている。花も土も水を欲しがっているようだ。鬱陶しい雨だと愚痴を言うのはやめようなんて今は殊勝な気持ちになっている。
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