カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

名残の花はこれだけ 馬見丘陵公園

2013年05月31日 | 季節の花

 

 

馬見丘陵公園館前のメインストリート、水のある道に沿って池までの散策道の両側に、この「エゴ」の木が沢山並んでいる。木の名札はかなり古い手作りで消えかけている。木の根元には、きちんとしたプレートの名札がある。1ヶ月くらい前にここに来た時には、枝のびっしりと蕾がついていた。花の盛りにきっと来ようと思っていたのだが、都合がつかなくて美しい花の時機を逸してしまった。

 

 

 

今回この公園に来た目的は、この花の満開に出会いたかったからだった。

どの花も下を向いて咲くのがとても好きである。花蕊以外は真っ白で、5弁の花びらが清楚である。どうにかまだ花の名残を残している木を1本だけ見つけて、今日にでも落下してしまいそうな姿だったが、カメラに。

桜の並木も美しいが、エゴの花の並木もそれに劣らず美しい。~~~そう思うのは私だけかもしれないが、とにかくびっしりと枝の先まで花を咲かせた木の開花の時期には、ここに来てこの花を見て、春から夏に移り行く若葉の美しい季節に、ほっとできる場所である。

桜でもそうであるが、咲く場所によって、毎年そこに咲く花を見ることの安堵に似たような季節の花がある。 このエゴの木もそんな仲間である。

  

エゴの花の落下は、花びらが散るのでなく、花柄(これは名前が定かではない)だけ残して5弁の花の形のまま落下する。だから桜のように花びらの散る趣のある風景は望めない。夏になってびっしりと実をつける、命を繋いで役目を果たしたように潔く落ちていくようだ。

落ちて変色した花が散策道の傍らに吹き寄せられて、ずっと向こうまで敷き詰めたようになっている。その花の多さに、木に咲いている頃の美しさを偲びながら、来年こそは開花の豪華な白い花の木と出会いたい。 

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コメント (6)
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