室生寺門前の駐車場のおばさんが、「室生龍穴神社へお詣りして来たら」と勧めてくれた。
初めて室生寺にお参りしたのは、今は亡き夫が元気だったころ、長女と3人で石楠花の咲く時期だった。
それ以来何度お詣りしているか分からないくらいだけど、その向こうの「室生龍穴神社」には、1度のお詣りもしていないし、その存在すら知らなかったといえる。(神様に申し訳ないなぁ・・・)
龍穴神社 手水舎
室生川沿いに28号線を走り、室生寺の先に境内がある。
境内入口の鳥居の脇に巨木が聳えている。
境内右手には連理の杉(小さい鳥居が立てられているので写真では見えないが、2本の大木の杉が、苔むした根の少し上の部分で連なっている。
「古くから連理の杉あるいは夫婦杉と言われており、その形状から夫婦和合・家庭円満ひいては家運隆昌の神が鎮まるところとして衆庶の信仰を集めて今日に到っています。「(由緒書きから)
御祭神
高?神 あるいは、善女(ぜんにょ)竜王
配祀 天兒屋根命 大山祇命 水波能賣命 須佐之男命 埴山姫命
拝殿の扉は閉まっていたが、鈴をしっかり鳴らして、神様にお話するつもりでお詣りした。
鈴は神社の森の杉に吸い込まれるように、高い梢の方に吸い込まれていった。
境内の奥に入母屋造の拝殿があり、
拝殿の後方、朱の瑞垣の中に、朱の美しい本殿。
瑞垣の前に、小さな境内社の祠(道主貴社、手力男社)が祀られている。
境内には巨木が多く、圧倒される。
今では、室生寺の方が有名だが、
室生寺は、当社の神宮寺とも呼ばれ、
龍王寺と呼ばれた時期もあるらしい。
こんなことを初めて知った今、これから室生寺にお花の時期にお参りしたら、この龍穴神宮にも必ずお詣りしてこようと、思った。