昨日も寒かったけど、今日はもっと寒い。
タイトルの「おおさむ こさむ 山から 小僧がやって来た」
これは童謡でもない。小さいころ祖母が節をつけて歌ってくれたのかもしれない。
雲に麓を巻かれた山見ていると、「寒さ」という小僧があの雲の幕を持ち上げてやってきそうな気がする。
明日お天気になったら、今日見えていない大台、大峯の山並みに白いものが見えるかもしれない。
雲間から覗いた青い空は、たったこれだけ。
しかもすぐ雲に隠されてしまった。
寒い 寒い
時々しぐれが通り過ぎていく。
山茶花はその冷たい雨を花弁に精いっぱい受け止めている。
冷たいでしょうね。
表鬼門に植えてある柊は、今花盛りだ。
小さい花が片寄せ合って咲いている。
しぐれの通り雨は、柊の葉にも花にも雨粒を宿していない。
冷たい雨は追い返されてしまうのかしら。
先程庭に出ると、あんなに曇っていた東の空が明るいところがあった。
早速カメラを持って、寒さに負けない気合を入れて待っていると、黒い雲間から月が顔を出した。
満月だ 月齢カレンダーを見ると、満月だった。
あんなに雲に覆われた空だったのに、何かいいことがありそうな気がする。
暫く見ていると黒い雲が出てきて月を覆い始めた。さっき見た綺麗な満月のイメージを壊したくないので、すぐ家に入った。