夕方京都の孫夫婦が、ひ孫のAちゃんを連れて来てくれた。
お宮参り以来だから、知らないおばあちゃんの顔を見て泣かれはしないかと心配だった。
そんな心配は杞憂に過ぎなかった。初めは不審そうにじっと私の顔を見つめていたが、孫もお嫁さんも
親しみを込めて私と話し合う雰囲気を察したように、笑顔を見せて、ハイハイしながら私の方に来るのが何とも可愛い。
カメラを向ける私のほうに手を伸ばし、ぶら下がっているカメラの紐を狙って可愛い手を出した。
なかなか掴めなかったのが、
やっとつかんで、勝利の微笑みの可愛いこと。
とにかく何にでも興味を示す。
抱っこをすると、素早く眼鏡に手を伸ばしたので、お嫁さんが慌てて眼鏡をはずしてくれた。
私の部屋にはいろんなものがあり過ぎて、動き回る範囲が狭くなって、手当たり次第におもちゃの対象にしてしまう。
7か月になればもうこんなに動き回るのかと、小さい子との生活が暫くなかったので、私にとっても、新発見や、嬉しいことばかりである。近くのひ孫ちゃんも、こんなに動き回るようになるのもすぐだろう。
顎に肘をついたようなおませなポーズで、椅子に座っている私を見つめて、目があったらにこっといい笑顔を見せてくれる。
笑うと、少し生えかけた歯が白く光る。
今度出会えるのはお正月だ。また大きくなっていることだろう。
「お祖母ちゃん抱っこしてやって、これ以上重くなったら、抱っこしてもらえないから…。」お嫁さんが優しく言ってくれたのも嬉しかった。