ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君もコクリコわれもコクリコ 与謝野晶子
歌人与謝野晶子が、フランスへ行っている夫鉄幹を、追ってフランスへ行った時の短歌です。
フランスで晶子が見たヒナゲシは、このように緋色をした情熱的な花だったのだろうと、
「君もコクリコ 我もコクリコ」と詠んだのだと想像しながらヒナゲシの花を見て歩きました。
「陽(ひ)に倦(う)みて 雛罌粟(ひなげし)いよよ くれなゐに」 木下夕爾
膝を折って姿勢を低くして、空に伸びるヒナゲシの、強さと言うか命の勢いを、捉えてみたいと思うのですが、
苦労して何とかしゃがんで撮ってみました。
ヒナゲシの花と向き合って、元気をもらえたような気がしました。
やはり外に出て、自然の中で思うままに動きまわることが、心を癒されることに違いないと
久しぶりにカメラを持てたことは嬉しいことになりました。
クローバも、ニワセキショウの可愛い花も、労りの花のようでした。