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カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

エゴの木 馬見丘陵公園

2019年05月20日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

エゴの木の花の咲く頃に、公園に行きたいとずっと前から思っていたのですが、

訪れる時期が、花の時とずれていて、僅かに数輪残った花を 、未練がましくカメラに納めて来ることが

度々でした。

 

エゴノキの説明板です。「雑木林に普通に生える落葉樹」と書かれていますが、

始めてこの樹と出会ったのは、天川村のみたらい渓谷の大きな岩に被さるように咲いていた

白い小さな花を枝一杯につけた木だったのです。

大きな岩と滝の流れに見とれていてふと、頭をあげた目の前の、可憐な鈴なりの花に魅了されました。

写真に撮って、山を歩いていたおばさんに「この花の名前を教えて下さい」と言って教えてもらったのが

エゴの木の花でした。

ところが、ブログに載せると「白雲木」じゃないかと教えてくれる人はありましたので、

調べてみますと本当に良く似た花なので、実際に見てみないと、どちらか区別がつかないものだと

公園などに行ったら木の名前の付いているのがあると、常に気にしていました。

それが馬見丘陵公園で、上のような説明板と、木に付けた名札を見て、長年の宿題ができたような気になり、

花の時期には是非来たいと思うようになっていました。

 

公園館から下池へ下って行く散策道の両側に、エゴノキの並木があります。

ヒナゲシの花を見てから、車で中央口まで移動して、駐車してすぐに1直線にエゴの並木へ行きました。

以下花盛りのエゴノキです。

 

エゴの木は万葉の時代からあったらしく、万葉集にも三首詠まれています。

この頃は、知左の花と人々は呼んでいたとのことです。

万葉歌人にも親しまれていたエゴノキが、馬見丘陵公園でも今を盛りと咲いていることを知って

一層この白い小さい鈴のような花が、好ましく思えるようになりました。

  

知左(ちさ)の花  咲ける盛りに  愛(は)しきよし  その妻の子と  朝夕に 笑みみ笑まずも  

(知左=エゴノキ)                                                                    万葉集 大伴家持

 

 息の緒に 思へる我れを山ぢさの 花にか君がうつろひぬらむ       作者不詳 巻7-1360

 


  山ぢさの 白露重みうらぶれて心も深く我が恋やまず            柿本人麻呂 巻11-2469  

  

コメント (2)
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