大師堂・県指定文化財 正保二年(1645)
大師堂にお詣りして、暫く境内の石仏など見ながら、散策していましたが、
放生池の対岸へ下りて行きたく思いました。
ところが、下りの石段には手摺りがなく、石段の幅が非常に狭くて
一段ずつ降りるのを躊躇っていました。
ゆっくりゆっくり下りかけて三段目くらいで、尻餅をついてしまいました。
そこへ下から登ってきたご夫婦が、急いで両手を持って起こしてくれたので、下まで落ちずに済みました。
お二人は両方から支えてくださって、やっと放生池の対岸に着きました。
「せっかく来たのにここを写して帰らないと・・・」ご主人はカメラマンさんでした。
池に映り込んでいる、本堂の屋根と後ろの山の木の、新芽の重なりが実に綺麗でした。
本堂の前から見たカキツバタとは、また違った画像を撮らせてもらうことができました。
池を一回りする間石段で支えてくださったご夫婦と、いろいろ話しながら歩きました。
伊賀上野から来られているとのことで、このご夫婦にお会いできたことは、
仏様のお導きのように嬉しく思いました。