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当麻寺西南院に行った。
祝日の朝。当然の人出を予想していたが、広い境内は疎らであったのが嬉しい。
開門間もなくの時間が良かったのだ。
江戸時代に造られたと言う庭園は、山裾をうまく取り入れ池を中心に、飛び石の配置や、刈り込みの美しい木々が心和める癒しの空間を作っている。
庭園に足を踏み入れると、静寂そのもので、人影はあるのに足音も、話し声もない。
はっとするような澄んだ音色が足元にあり、思わずしゃがみこむ。
地の底から奏でる琴の音。それは、旋律でなく、単調な音が、先の音を追うように一定の間隔で耳に伝わる。
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音から音までの、ごく短い間の余韻のような響きが、心を和ませ、この自然の中に無我の境地に誘われていく。
つくばいから流れ落ちた水が、その下に埋められた、素焼きの水がめの水面に落ちる音が響くのだと、いつかテレビで見たが、考えた人の、音と庭園の演出の素晴らしさに、感動する。
水琴窟の音の奏でる庭園は、きっと冬枯れの中では、さらに澄んだ響きとなるのではなかろうか。
ご参考まで
http://www.suikinkutsu.com/map2.htm
毎度、情報有り難うございます。
個人のお屋敷にも水琴窟を作ってるところがあるのは、良いなあと思うより、そんなゆとりのある暮らしが、羨ましいなあと思いますね。
四国参りをしたお寺でも、聴いたのですが、お寺の名前が思い出せない。やっぱり。カメラをしてなかったら、こんな状態です。
日本庭園の紅葉
混雑さえなければ最高ですよね
あれだけの人並みですと
せっかくの水琴窟も趣が半減しそうです。
暫く京都の散策を書いていたのですが、今日の記事は、奈良県当麻町にある当麻寺の水琴窟なのです、
ここは、京都と違って、牡丹の寺として有名で、その頃の人出は多いのですが、今は、込み合うこともなく静かでした。