カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

夕焼け空は まっかっか

2015年06月10日 | 

 

2日間梅雨の長雨の続いた後、昨日の夕方の空である。

PCを触っていたら、なんだか部屋中が赤く染まったような気がした。

 

障子が赤い

窓のカーテンも赤い。

これはすごい夕焼けに違いないと、カメラを持って裏の田圃道に出て行った。

西の空はもう落日の後の輝きが、そこから広がって、東西南北 満天の雲まで 、2日分のエネルギーを四方に広げていた。

 

「夕日」

葛原しげる作詞・室崎琴月作曲


ぎんぎん ぎらぎら 夕日が沈む
ぎんぎん ぎらぎら 日が沈む
まっかっかっか 空の雲
みんなのお顔も まっかっか
ぎんぎん ぎらぎら 日が沈む

ぎんぎん ぎらぎら 夕日が沈む
ぎんぎん ぎらぎら 日が沈む
(からす)よ お日を 追っかけて
まっかに染まって 舞って来い
ぎんぎん ぎらぎら 日が沈む

幼い頃、夕日の中でこの歌を歌って、近所の友達とみんな一緒に家に帰った場面を思い出す。

 

  

夕焼けは田植えの終わった裏の田圃までも染めている。

赤というよりもピンクの田圃だ。

柔らかい色がどの田圃にもみえる。

 

  

明日のいいお天気をこの田圃たちが約束してくれている。

 

 

優しい色に染められた田圃に、梅雨の長雨でないことの歓びが浮かんでいるような気がする。

明日からはまた梅雨空の鉛色の田んぼになるだろうが、こんな美しい夕焼けを心待ちにし乍ら、梅雨もまた楽しと、カエルの合唱をきいている。6月9日撮影

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ササユリの咲く頃 国営飛鳥歴史公園

2015年06月09日 | ☆ ふるさと・大和

「 昨年の今日、大神神社のササユリ園を訪れている」そのような記事のお知らせがあった。

今年は三輪さんへは多分いけないだろうと思って、7日の午前中の涼しい間に、明日香の国営飛鳥歴史公園へ、ササユリの開花を期待して行った。

 

 

 

涼しい間にと思ったけれど、この日は太陽がガンガン、ジリジリの日だった。

歴史館にまず行って、開花の情報を尋ねることにした。

軒下からなんだか白い煙のようなものが流れ出ていると、遠くから気になって近くになるにつれ、その実態が分かった。

小さい坊やが「ママ、冷たくていい気持だよ!」と言っている。

この暑い日のありがたいおもてなしの霧の噴射だった。 

 

  

「高松塚古墳の方へ行く地下トンネルを潜って右側の土手に、ササユリが咲いていますよ。」歴史館の方が教えてくださった。

昨年も来ているので、どの辺りか見当はついている。 

 

かなり斜面の土手の中ごろに咲いているはずだ。

木枠の段々道が上に続いている。膝に応える一番つらい登りであることは覚悟の上。

その上で待っていてくれる楚々とした、淡いピンクの最も日本の花らしいササユリとの出会いは、去年出会ったからもういいわというものでなく、今年もまた是非出会いたい、この花の持つ雰囲気に強く惹かれる。

 

 

愛用の携帯ストックはこんな時になくてはならない相棒だ。

初めて購入して使ったのは膝を補助するためでなく、体のどこにも故障がなく元気いっぱいで好調な時、退職した年の初夏、沼山峠から尾瀬沼に向かった時だった。6月なのにまだ2mほどある雪道を峠の向こうの尾瀬沼に咲く、水芭蕉に会いに行った時のことだった。それから20年ばかりたった今は、段々登りをこのストックに助けられている。それでも登りたいという意欲は失せていないことは嬉しい。

 

 

1段1段バランスを取りながら慎重に登った。

 

 

 

 

万葉集に詠まれているユリの詠

吾妹子わぎもこが家の垣内かきつの小百合花後ゆりとし云はば不欲いなといふに似む 紀豊河


道の辺の草深くさふか百合ゆりの後ゆりにとふ妹いもが命をわれ知らめやも 人麻呂歌集


さ百合花後ゆりも逢はむと下延したはふる心しなくは今日も経へめやも 大伴家持

 

 

 

  

飛鳥里山クラブの方々によって大事に育てられて今年も美しく開花していた。

万葉集に詠まれているユリの詠

道の辺の草深百合の花咲えみに咲えみしがからに妻といふべしや


筑波嶺のさ百合の花の夜床ゆとこにも愛かなしけ妹そ昼も愛かなしけ 大舎人千文


あぶら火の光に見ゆるわが蘰かづらさ百合の花の笑えまはしきかな 大伴家持

 

 

 

     

 

 

万葉集に詠まれているユリの詠

燈火ともしびの光に見ゆるさ百合花後ゆりも逢はむと思ひそめてき   内蔵縄麿


さ百合花後ゆりも逢はむと思へこそ今のまさかもうるはしみすれ 大伴家持


 夏の野の繁みに咲ける姫由利の知らえぬ恋は苦しきものぞ   大伴坂上郎女

大好きなササユリの咲く季節の巡りに、今年も出会えたことを、当たり前と思うものでなく、もし何かの不都合が体に起これば、明日香村まで車を走らせることもできないだろうし、「当たり前」でなく今を生きさせてもらえることを、古代から多くの人に愛でられてきたササユリとの出会いにもの思うことが沢山あるこの頃である。

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朋(友)あり遠方より来る、また楽しからずや

2015年06月08日 | ちょっとおでかけ

 

人生の最高の楽しみの一つは、仲のよい友人とともに酒をくみかわし、歓談することであるという、孔子の人間味のある喜びが、論語の中のこの一節にある。

酒を酌み交わさなかったけれど、旧交を温めホテル6階のレストランで、畝傍山を見ながらのランチタイムという至福の時を持った。

   

おしゃべりに夢中になって、写真を思い出した時のだけ遅れがちに撮ることができた。

おもに私がPCや新しく買ったカメラの使い方、日頃訊ねたいと思っていたことなどを、メモを見ながら教えてもらうことが大半を占めて、申し訳ないくらいだった。

ランチタイムは2時までだったので場所をロビーに移した。

 

素敵な琉球ガラスのグラス。赤と青の水の流れのような手作りの温もりに満ちている。

二人の女の子が私のところにやってきた。

名前は、コップのふち子ちゃん。二人同じ名前だと困るので、「おてんばちゃん」と「ふちこちゃん」にしようかな。

我が家のマイカップで遊ぶのが楽しみでわくわくする。

 

まるで玉手箱のように嬉しいお土産が次々と、こむぎさんのバックの中から出てきて、その度感動の歓声を上げる。

ありがとうこむぎさん。

久米寺の紫陽花園はこの日まだ開園していなかった。

お房観音で薔薇を見ましょうと・・・

そんな計画をしていたのに、ハプニングでこむぎさんに思わぬおつき合いをして貰って、ごめんなさい。

今度は私が近鉄電車で出かけようと再会を約束して橿原神宮駅でのお別れ。

寒い日だったのに、近鉄電車は冷房ガンガンだったのですって。省エネ放棄かしら。風邪を引かなかったかと心がかり。

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千早赤阪村の棚田に水が入った日

2015年06月07日 | 写真で綴る無言日記

  

日本の棚田百選に選ばれている棚田のある風景に会いたくて出かけました。
立ち寄った道の駅「千早赤阪」のおねえさんが、「明日だったらよかったですね。昔ながらの菅笠姿の人の田植があるのですよ。」そう教えてくれました。
それも棚田の村の風物詩としていいでしょうが、どの田にも水が張り巡らされた田植え前1日だったことのほうがよかったようなきがしました。
水路を流れる水音がさわやかな日でした。

写真枚数 17枚 6月6日撮影  

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睡蓮と紫陽花 馬見丘陵公園の花

2015年06月06日 | 季節の花

 

 

公園館前から流山古墳の方に少し歩くと 、右側に木の生い茂った感じの散策道がある。その道の左側が睡蓮の池だ。

花菖蒲園と反対に、この辺りは6月の鎮もりの中にあるようで、池にカメラを向けている人も、じっと池の面を見つめているい人も

とても静かで私も暫く睡蓮の花を写していたが、池に沿って全体が見えるような場所を選んで歩いた。

 

 

 

かなり向こうにある花を望遠で撮ったので、それなりにしか写っていない。

泥の中で育って池の面に顔を出した花の、清らかさが愛おしい。自然のままで育って開花した花が葉に囲まれたりしている。

白と淡い黄色の2種類の花が池の面に、散りばめたような感じで、お天気がいいので良く開いている。

絵画のグループの人が木蔭で睡蓮の池を描いている。

 

 

睡蓮の池の傍の枯草にトンボがと留まっている。

カメラを通してみていてトンボと分かったのだけど、視力のあまりよくない私の目にはトンボだとはっきりわからなかった。

生きているのかしら、羽根を休ませているのだろうか。

 

 

生き物といえば、大きな鯉が沢山泳いでいる。人影を見ると池の縁によって来るのは、えさをやっている人がいるのだろうなぁと思いながら眺めていた。小さい魚も沢山泳いでいる。

 

  

 

白い睡蓮は黄色よりも少なかった。

本当に清浄といった感じでそこに咲いているだけで、花の優しさが伝わってくるようだ。

 

 

     

睡蓮の池のすぐ近くには紫陽花の花が沢山ある。

斜面になっている所を歩いて行かなければならないのは、今膝の故障の私には、辛いことなので、転んで骨折でもしたら、「えらいこっちゃ」とすべて望遠で紫陽花を撮った。(クリックしてくだされば大きい画像になります。

 

 

公園館の通りまで来ると、とてもいい香りがしてきた。

クチナシの花が咲き始めている。

 

  

梅雨入り宣言の次の日は、こんなに、青空が眩しく広がっていた。

長雨でなくて、降ったり、晴れたりの適当な梅雨であれば、こうしてまた花を求めて出かけられる。

馬見丘陵公園の記事は、一応今日でお終い。

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