孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

タイ スコータイのロイクラトン(灯篭流し) 世界遺産遺跡を舞台にした光と音のページェント

2015-11-24 19:01:54 | 東南アジア

11月22日(月曜日) タイを旅行中

昨夜到着したチェンマイから、朝にはスコータイへバスで移動。
スコータイはバンコクとチェンマイの中間ぐらい。今日スコータイで観光して、明日はまたチェンマイにもどります。片道6時間弱の長旅。

だったら最初からバンコクからスコータイへ入ればいいのに・・・・という話はありますが、フライトの都合とか、手配してもらった旅行社がチェンマイの旅行社だったりといった事情で、こういうスケジュールに。

まあ、結果的にチェンマイでサンデーマーケットは楽しめたし、よしとしましょう。

ただ、6時間のバス旅はちょっと疲れました。途中、地元の人々が乗り降りする各駅停車の生活路線バスといった感じもなって、なかなかはかどりません。
ローカルな雰囲気が少し味わえるといも言えますが。

途中で警官が車内に乗り込んでIDカードなどをチェックする検問も。
8月のバンコクテロの影響でしょうか。

ただ、「パスポートは荷物室のバッグの中にあるので・・・」という外国人もおとがめなしの様子で・・・まあ、タイですから。

昼食抜きで、3時にようやくスコータイ到着。
ホテルは以前使ったことがあるゲストハウス。

ホテルにチェックイン後、すぐに世界遺産にも登録されている遺跡公園に乗り合いソンテオで移動。
30B(約100円) ソンテオは安いのはいいのですが、客が十分集まるまで発車しないので、急いでいるときはイラっとします。

スコータイ王朝時代の遺跡が多数集中する広大な遺跡公園は以前も自転車を借りて数日観光していますので、今回の目的は今夜ここで行われるロイクラトンのお祭りです。

広大な遺跡群を背景にして、スコータイ王朝絵巻ともいった「ライト&サウンドショー」が行われます。
このために、チェンマイから遠路はるばるやってきたという、物好きです。

チケットは先述の旅行社を通して入手済み。(人気のショーですから、現地で当日券を入手するのは難しいかも)
ただ、手数料込の料金ですから約4000円ぐらいと、チケット料金そのものより相当高くなります。

まだ明るい5時頃に遺跡公園に到着。

普段の(と言っても、何年か前に1回来たことがあるだけですが)遺跡公園はだだっ広い敷地内に観光客もまばらで、食事ができるような場所もなくて困った・・・というところでしたが、今日ロイクラトンの遺跡公園は別世界です。

何べんも言うように、遺跡公園は城壁内だけでも、1km四方もあるような広大な敷地です。その敷地全体が一大マーケットと化して、夥しい人々で埋まっています。

「ロイクラトン」の“クラトン”は“灯篭”の意味で、川に灯篭を流す“灯篭流し”の行事です。
ですから、灯篭を売っている夜店ももちろん多数ありますが、食べ物や土産物、子供のおもちゃなど、いろんなお店がひしめき合い、いくつか設置されたステージでは歌い、踊り・・・という訳で、要は壮大な“お祭り騒ぎ”です。

北部タイはこの時期朝晩はかなりしのぎやすくなりますので、家族・友達・恋人が出歩くのにはいい季節です。

で、私はと言えば、ショーがはじまるまで、次第に暗くなるなかでライトップされた遺跡群や灯篭の写真を撮るのに夢中。

別に写真が趣味という訳でもありませんが、旅行ブログ用に毎回旅行ではたくさんの写真を撮影します。
ただ、いままでのコンデジでは夜景がうまく撮れませんでした。

そこで、今回はカメラを新しく購入(と言っても、手軽なコンデジにかわりありませんが)、なんと三脚まで買って、気合を入れてやってきました。

一体どの撮影モードで撮ると一番きれいに写るのか・・・・、慣れないカメラ、使ったことがない三脚と悪戦苦闘。
写真に夢中になってつい撮りすぎ、バッテリー残量が少なくなってしまいました。

予備に以前のカメラはもっていますが、ショーのステージ撮影には荷が重すぎるかも。まあ、仕方ありません。


そうこうしているうちにショーが始まる7時半に。

なんといっても世界遺産の遺跡群を背景にした一大絵巻ショー(スコータイ王朝成立の歴史が題材か)ですから、壮観であるのは間違いありません。

なかでも、3頭ののゾウを使った戦闘シーンは圧巻です。

以前チェンマイで鼻で絵筆をつかみキャンバスに絵を描くゾウを見ました。
もちろんゾウに絵心があるわけではなく、訓練されたようになぞっているだけでしょうが、それでも見事なものでした。

今回のショーのゾウも、演技を十分に心得ているかのようです。
ゾウ同士の戦いのシーン、しかも何百人もの観客の前、ライトがステージを照らし、大音量の音楽が流れる、スモークがたかれる・・・・そういうなかでの“演技”です。

興奮してマジになる様子もなく、冷静に頭を突き合わせて押したり引いたりする演技を披露してくれます。
たいしたものです。

演じる人間も、軽く百人を超す大規模なショーです。なにぶんステージが遺跡群で広いですから。
王朝時代の衣装に身をつつんだキレイどころも多数。

ただ、ゾウに比べると、ステージが広いだけにやや散漫な感も。写真撮影の方に気がいってしまい、肉眼であまり観ていないせいかも。よくある間違いです。

とにかく、ここでもなんとかショーの写真を・・・と悪戦苦闘。結果は惨敗でした。明暗の差が大きく、少し離れたステージを撮影するのはなかなか・・・。役者は動き回りますし、スモークで煙ったりもしますし。特に望遠を使うと難しいものがあります。

心配したとおり、途中でバッテリー切れ。予備のカメラでとにかく撮影。


ショー後半には、コムローイ(筒形の白い布でできた熱気球)が夜空に飛ばされ、花火も・・・。

チェンマイから往復12時間かけて観に来る価値があるかは好みの問題ですが、まあ、こんなものもたまにはよろしいのではないでしょうか。ライトで浮かび上がる遺跡群はきれいですし、とにかくゾウは圧巻です。

ショーが終わった後、屋台で食べ物・飲み物を買って、敷地内をしばし散策。敷地内がマーケットというか、遊園地になったような賑わいです。

帰りの乗ったソンテオが30分以上も出発せず、その間やぶ蚊の攻撃にさらされたのには閉口しました。まあ、タイですから・・・・。
せっかく日本からもってきた虫よけも部屋に忘れてきました。いつもこんな調子です。

明日24日はチェンマイにもどり(またバスで6時間)ます。
コメント
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