孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

ウクライナ  戦争の新しい形も 段ボール製ドローン 衛星通信システム「スターリンク」

2023-09-06 23:02:46 | 欧州情勢

(段ボール製ドローン【9月2日 Newsweek】)

【ウクライナ「南部戦線で防衛線突破」 ロシア「反攻は失敗」】
ウクライナの戦況は、(双方とも大本営発表的な作為もある前提の)ウクライナとロシアの発表が大きく異なっており、はっきりしません。少なくとも、ウクライナ・欧米が期待したほど迅速・明確な成果は出ていないのは事実でしょう。

ロシア側は、ウクライナは多くの兵員・兵器を失い、反攻は失敗していると指摘しています。

****ロシア「ウクライナ反攻は失敗」 国防相、兵員6万人損害と主張****
ロシアのショイグ国防相は5日、ウクライナ軍は6月の大規模反転攻勢開始以来「6万6千人以上の兵員と7600の兵器を失った」と述べ、反攻は失敗していると指摘した。インタファクス通信が伝えた。

ショイグ氏は国防省幹部との会議で「反攻開始から3カ月間、ウクライナ軍は目的を全く達成できていないが、欧米から軍事支援を受け続けるため成功を誇示している」と主張した。

現段階で最も激しい戦闘が行われているのはウクライナが欧米で訓練を受けた予備的兵力を投入している南部ザポロジエ方面だと説明。東部ハリコフ州クピャンスクの攻略を視野に入れた戦闘でもロシア軍が前進していると強調した。【9月5日 共同】
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ウクライナ側は、南部ザポリージャ州でロシアの「第1防衛線」を突破したとアピールしています。この方面で更に前進できれば、クリミアへのロシア側の陸上補給路を分断できる重要な成果となります。

****ウクライナ軍「ザポリージャ戦線」に注力、「顕著な進展」…露軍は他地域から投入迫られる****
ウクライナ軍が南部ザポリージャ州で攻勢を強めている。ロイター通信によると、ウクライナのハンナ・マリャル国防次官は1日のテレビ番組で、同州の数か所でロシア軍の最前線の防御陣地となる「第1防衛線」を突破したと述べた。南下を図る「ザポリージャ戦線」に兵力を集中させた効果が出ている模様だ。

一方、マリャル氏は「前進には多くの障害を乗り越えなければならない」とも述べ、地雷原などが敷かれた露軍の防衛線への対策が困難であることを示唆した。

米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は1日、最近3日間のウクライナ軍の戦いについて「顕著な進展があった。(ウクライナ軍は)第2防衛線に対しても一定の成果を上げた」と指摘した。

エストニア公共放送は1日、エストニア軍関係者の見方として、露軍はザポリージャ方面を防衛するために他地域から部隊を投入する必要に迫られ、予備戦力も限られていると伝えた。

一方、ロシア国防省は2日、ロシア本土とウクライナ南部のクリミア半島を結ぶ「クリミア大橋」への攻撃を試みたウクライナの水上無人艇を黒海で破壊したとSNSで発表した。【9月2日 読売】
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【ウクライナの生命線であるアメリカの支援 そのアメリカ世論はウクライナ支援に消極的】
ウクライナ外相は、反転攻勢の進展の遅さを批判する声が西側当局者から出ていることに不快感を露わにしています。

****ウクライナ外相、反転攻勢の遅れ批判に不快感「文句言うなら自分で1cm四方でも解放してみろ」****
ウクライナは31日、3カ月に及ぶロシア軍への反転攻勢の進展の遅さを批判する声が西側当局者から出ていることに不快感を表明した。

米紙ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなどは先週、米欧の当局者が反攻の進展状況について期待を下回っているとの見方を示唆していると報道。部隊の配置ミスなどウクライナの戦略を非難する声もあるとしていた。

ウクライナのクレバ外相は31日、欧州連合(EU)外相会議で記者団に「反攻のペースが遅いと批判することは、日々犠牲を払いながら前進し、ウクライナの領土を1キロずつ解放しているウクライナ兵の顔に唾を吐くことに等しい」と述べた。
「批判する者全員が黙り、ウクライナに来て1平方センチメートルを自ら解放してみることを勧める」と強調した。

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長はCNNに対し、西側諸国がウクライナを支援しているものの、決定を下すのはウクライナだとし、信頼することが重要だと訴えた。(後略)【9月1日 Newsweek】
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このあたりのウクライナ側の「不快感」は、「焦り」と表裏一体かも。
ジョイグ露国防相が「欧米から軍事支援を受け続けるため成功を誇示している」と言っているように、ウクライナを支えているのは欧米からの支援であり、その支援を繋ぎとめるには成果を示す必要があります。

さもないと、「支援疲れ」が云々される欧米、特に頼みとするアメリカからの支援にかげりが出て、領土解放が果たせないまま、意に沿わない停戦を強いられることにもなります。

****ウクライナ支援に反対が過半数 揺れるアメリカの“潮目”*****
既に2年半に及んでいるウクライナ戦争。ウクライナが大国ロシアと互角以上に戦っている理由は欧米からの軍事的且つ経済的な支援に他ならない。その欧米による支援の多くを占めるのは言うまでもなくアメリカだ。

ところがこのほどウクライナにとって衝撃的な調査結果が出た。
“ウクライナを支援する予算を承認すべきでない” これにアメリカ国民の55%が賛成したのだ。(中略)

「私が就任したら24時間以内に戦争を辞めさせる」
戦争が始まって以来ウクライナへの支援額の合計は日本円換算で約26兆円。そのうち支援に積極的なイギリスが約1.7兆円。EUが約5.5兆円。日本は約1兆円。どれも小さな数字ではないが、アメリカは桁が違う。約11.2兆円で全体のおよそ3分の1を占めた。

そのアメリカでCNNが出した調査結果。それによると”ウクライナへの支援のための追加資金を承認すべきか”という問いに対し、全体の55%が“すべきではない”とした。民主党支持者でも38%。共和党支持者では実に71%がウクライナ支援に消極的だった。

民主党支持者でも4割弱がいわゆる“支援疲れ”なのか支援に消極的だ。支援に積極的なバイデン大統領も大統領選を来年に控え、世論は無視できないだろう。

上智大学 前嶋和弘教授
「(支援に反対する共和党大統領候補の支持率)これを足すと7割を越えます。調査によっては85%を超えるものもあります。トランプ氏が言っているのは『私が就任したら24時間以内にウクライナ戦争は止めさせる』と。どうやってやめさせるのかみんな首を傾けるんですが、支援を止めるんです。

つまりウクライナに徹底して不利な妥協をさせるということ…。この調査結果で私自身はこう思います。“潮目が変わった”と…。共和党が(大統領選で)優位になったらウクライナ支援は止める…。かなりの確率でそうなると見えてます」

アメリカの潮目を変えた存在の一人がトランプ氏であることは間違いないだろうが、トランプ氏とまさに2人3脚でウクライナ支援を止めるべきだと訴え続ける人物がいる・・・。

「“なぜ遠く離れた国を支援しなければならないのかわからない”と・・・」
タッカー・カールソン氏。59歳。元FOXニュースの人気番組司会者で“過激な司会者”と呼ばれてきた。現在は自らのSNS番組で陰謀論的な話題やウクライナ支援に否定的なコメントなどを発信している。例えば…。

タッカー・カールソン氏 「なぜ我々はロシアと戦争をしているのか。我々のとる外交政策によって重大な悪影響がもたらされている。経済の崩壊はもちろん、人類が絶滅する可能性すらある。多くに罪のない若者たちが殺され何千億ドルのも金が浪費された…」(SNS番組より)(中略)

クレアモント・マッケンナ大学 ジョン・ピットニー教授
「(タッカー・カールソンは)トランプ氏の政策を明確に表現している。トランプ氏は24時間以内に戦争を終わらせられると主張しますが、それを信じる人は殆どいません。しかし、“ウクライナは我々には関係ない”と考えている共和党支持者にとっては響くメッセージです。彼らはロシアやプーチンの支持者ではないかもしれないが、“なぜ遠く離れた国を支援しなければならないのかわからない“と考えているからです」

確かにインフレで生活が苦しい人々にしてみれば、“他国を助ける前に自国民を何とかしてくれ”と考えるだろう。しかし、世の趨勢から思っても口に出せなかった…。タッカー・カールソン氏はそれを代弁したのだろうとピットニー教授は言う。

クレアモント・マッケンナ大学 ジョン・ピットニー教授
「タッカー・カールソンは公然とロシアを応援していたし、公然とロシアの味方だと言った。そして、冷戦時代とは違い現在アメリカの政治的右派にはロシアを支持する人がかなり多くいます。(中略)トランプやタッカー・カールトンは共和党の暗部に訴えています。共和党の政治に携わったことのある私くらいの年の人間なら“移民に対する憤り”“非白人に対する憤り”貿易保護主義や孤立主義の系統が常に根底にあったことを知っています」(中略)

ロシア的な法を一切無視した行動を・・・、アメリカの民主主義が結果的に認めてしまう
上智大学 前嶋和弘教授
「アメリカって世論の国でありますが、気が短い国で…。勝ち馬に乗ってないといけないんです。戦争は勝っている国を応援する。判官びいきで負けてる方に頑張れって言うんじゃなくって、負けてたら“そんなところにアメリカのお金使ってどうするの”ってなる…」

反転攻勢が膠着状態であることもアメリカの支援離れの風潮を後押ししているという。このままだと、共和党政権になる前に支援の先細りは十分に考えられるが、番組のニュース解説、堤氏は懸念を語った。

国際情報誌『フォーサイト』元編集長 堤伸輔氏
「万が一アメリカが支援を減らす、あるいはやめるとなった場合、ヨーロッパだけでは支えきれない。結果的に非常に不利な停戦案を受け入れなきゃならない。極端な場合、敗戦…。

そうなった時、ロシア的な法を一切無視した行動が是認され、それを支持した北朝鮮、あるいは支援してきた中国、そういうところが結果的に勝利に終わってしまう。

せっかく冷戦が終結して、これから冷戦終結後の恩恵を世界が受けるという時から30年余りで全く違う世界なってしまう。残念ながらそれを世界一の軍事力経済力を持ったアメリカの民主主義が結果的に認めてしまう。それを考えると、背筋が寒くなった…」(BS-TBS 『報道1930』 9月4日放送より)【9月5日 TBS NEWS DIG】
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米国務省高官が6日に明らかにしたところでは、ブリンケン国務長官がウクライナ滞在中に10億ドル(約1470億円)超の新たなウクライナ支援策を打ち出したそうです。

【汚職・腐敗の蔓延というウクライナ政治・社会の不都合な事実】
ウクライナ・ゼレンスキー大統領にとって、国内外での求心力を維持して戦争を遂行していくうえで、非常に不都合な事実があります。それはウクライナの政治が汚職・腐敗にまみれているということ。これはロシア軍侵攻以前から指摘されていたことです。

この現実を是正しないと、少なくとも、是正する姿勢を見せないと国内外の支持を維持できなくなります。

****ウクライナの富豪、詐欺や資金洗浄の疑いで勾留 ゼレンスキー氏の元後援者****
ウクライナ有数の大富豪イーホル・コロモイスキー氏が2日、首都キーウの裁判所で、詐欺と資金洗浄(マネーロンダリング)の疑いのため、2カ月の勾留を命じられた。コロモイスキー被告はかつて、ウォロディミル・ゼレンスキー氏の支援者だった。

ウクライナ保安局(SBU)は、コロモイスキー被告が「2013年から2020年にかけて、支配下にある複数の金融機関を通じて、5億フリヴナ(約20億円)以上の違法資金を国外に送金し、合法化した」と起訴内容を発表した。(後略)【9月3日 BBC】
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ゼレンスキー大統領がコメディアン時代に大統領役で主演した人気ドラマ「国民のしもべ」はコロモイスキー氏所有のテレビ局で放送され、ゼレンスキー氏の大統領就任につながるきっかけとなりました。そうしたことから、ゼレンスキー氏が大統領就任した当時は、同氏の背後にコロモイスキー氏がいると言われていました。

****ゼレンスキー大統領、国防相の交代を発表 汚職疑惑受け事実上の更迭か****
ウクライナのゼレンスキー大統領はレズニコフ国防相を交代させると明らかにしました。ウクライナ国防省では汚職疑惑が相次いで指摘されていて、事実上の更迭とみられます。 ゼレンスキー大統領は3日夜のビデオ演説で、レズニコフ国防相の交代を発表しました。

ウクライナ国防省では、装備品や物資の調達を巡って不正や汚職疑惑が相次いで指摘されていて、国防相の交代で綱紀粛正を図る狙いがあると見られます。

レズニコフ氏はおととしから国防相を務め、ロシア侵攻後、欧米からの軍事支援を取り付ける中心的な役割を担ってきました。(後略)【9月4日 テレ朝news】
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8月には全州の徴兵責任者が解任され、司法当局は徴兵逃れに関する汚職捜査の一環として、徴兵事務所200か所以上を一斉捜索したと発表しています。ウクライナでは「担当者が賄賂の見返りとして、障害者認定書や、一時的な兵役免除認定を取得する手助けをする」という形で徴兵逃れが蔓延していると言われています。

戦地に行きたくないというのは当然の思いではありますが、一方で、上から下まで賄賂・汚職がはびこるウクライナ社会の現実をも示しています。

【戦争の新しい形 段ボール製ドローンと衛星通信システム「スターリンク」】
上記のような戦局停滞、アメリカのウクライナ離れ、汚職の問題はこれまでも取り上げてきた話で、特に目新しい話ではありませんが、最近のウクライナ関連報道で一番印象的だったのは「段ボール製ドローン」の話題。

****「ロシアにとって深刻な脅威」...ウクライナの「段ボール製」ドローン、その驚きの攻撃力を示す動画****
<8月27日にロシア国内の基地で戦闘機などを破壊したのは、ウクライナが導入した段ボール製ドローンだったとされている>

長距離兵器を使った攻撃を強化しているウクライナ軍は、ロシア国内の標的を攻撃するのに、新型の「段ボール製」ドローン(無人機)を使用したという。従来のもの以上に安価で製造できる段ボール製ドローンだが、攻撃力の高さはたしかなようで、その性能が見て取れる「攻撃」の様子を捉えた動画も拡散されている。

ウクライナ人ジャーナリストのユーリイ・ブトゥソフが8月31日に自身のYouTubeチャンネルに投稿した動画には、ドローン1機(おそらく機密情報や構造を隠すためにボカシが入っている)が野原に置かれたダミーの標的の上で爆発する様子が映っている。撮影場所は分かっていない。

動画には、標的の上空に到達したドローンの視点から撮影されたショットが含まれ、その後ドローンが爆発し、大量の発射物をあたり一帯に撒き散らす様子が映っている。このドローンは「今やロシアの航空機にとって、深刻な脅威だ」とブトゥソフは書き添えている。

このドローン「Corvo(コルボ)」はオーストラリアの軍需企業SYPAQが製造したもので、8月27日にロシア西部クルスク州への攻撃に使われたとされている。段ボールが主体の構造のため、ロシアのレーダーに発見されにくいという強みもある。

スホーイ戦闘機やミグ戦闘機に命中
(中略)ロシア西部のクルスク州は、ウクライナ北西の国境から約105キロメートルのところに位置している。ブトゥソフはドローンのデモ飛行動画の説明の中で、段ボール製のこれらのドローンがクルスクへの攻撃に使われたと述べている。

ウクライナ保安局(SBU)はこの攻撃作戦を称賛したが、どのような種類の無人機が使われたのかは明かさなかった。SBUの匿名の関係者はウクライナの英字紙キーウ・ポストに対して、無人機はクルスクのロシア軍基地にある「スホーイSu30戦闘機4機と、ミグ29戦闘機1機」に命中し、パーンツィリS1対空ミサイルシステムとS300地対空システムを損傷させたと述べた。本誌はこの件についてロシア国防省にメールでコメントを求めたが、返答はなかった。(中略)

SYPAQは3月にオーストラリア政府と70万ドルの契約を結び、ウクライナに供与する「コルボ」ドローンの製造を引き受けた。同社は「コルボ」について「段ボール製の航空機」だと説明しているが、過去の報道資料には、この航空機は「ほぼ全体がワックス加工されたフォームボード」で作られていると書かれている。

ドローンはフラットパック(開封後に組み立てる平箱包装)の状態で引き渡される。「コルボ」の最大積載量は約3キログラムで、飛行距離は約120キロメートル。偵察用ドローンとして設計されており、最近の複数の報道は、ウクライナがこのプラットフォームを自爆攻撃用ドローンに作り変えたことを示唆している。【9月2日 Newsweek】
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実際のところは定かではありませんが、段ボール製ドローン(1機3500ドル 約50万円)が高価なスホーイ戦闘やミグ29戦闘機を破壊できるとしたら・・・戦争の全く新しい形です。

少なくとも、よほどの事がない限りは使えないロシアが盛んに牽制する核兵器や、パイロット育成を考えるといつになったら実戦配備できるかわからない欧米供与のF16戦闘機よりは、はるかに現実的かも。

もうひとつ、戦争の新しい形の話題。

****イーロンが戦争を左右?スターリンクが580億要求****
ウクライナに提供されている衛星通信システム「スターリンク」を巡り、イーロン・マスク氏が激戦地の通信を突然、遮断し、4億ドルをアメリカ政府に要求していたことが報じられました。

いまだ続く争い。この1年半、多くの国がウクライナに支援を続け、その行方を固唾をのんで見守ってきました。しかし、その戦況を左右するのは政治家でも外交官でもない、たった1人の民間人の判断なのかもしれません。

注目されているのはイーロン・マスク氏。宇宙関連企業「スペースX社」のCEO(最高経営責任者)です。侵攻直後から衛星によるネット接続サービス「スターリンク」をウクライナに無償提供したことで“英雄視”された彼。しかし、去年10月。

マスク氏の投稿(去年10月):「スペースX社がウクライナへ無償で提供している費用はすでに8000万ドルに上り、年内には1億ドルを超える見通し」無償での提供に難色を示し始めたのでした。

そして今月、アメリカの雑誌「The・NewYorker」が当時、マスク氏がアメリカ政府に対して4億ドル、日本円で約580億円の費用を請求していたと報道。

また、その交渉のなかで「ネットを遮断する」可能性を示唆。記事では戦闘地域でウクライナ軍が通信不能に陥り、指揮系統が大混乱したことを挙げ、スペースX社による“接続遮断”が行われたとしています。(中略)

今や戦争もサイバー戦。衛星を制するものがたとえ個人であっても、戦況を左右できてしまう時代なのか。【8月29日 テレ朝news】
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