孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

禁煙、節煙 思案のしどころ

2007-05-22 21:35:06 | 身辺雑記・その他


禁煙と煙草の価格の関係に関する京大調査が新聞に載っていました。
それによれば、ヘビースモーカーの場合、健康上の危険を伝えても禁煙にはあまりつながらないが、煙草の価格が1箱700円を超えると約半数が、1000円なら約9割が禁煙を考えることが判明したそうです。

まあ、ヘビースモーカーの方は「煙草の害なんて今更・・・」というところでしょうし、逆に量が多いので価格引き上げは懐を直撃する訳で、想像できる結果とも言えます。

実際そこまで政策的にやるのであれば「健康に害があるとわかっていて、そもそもどうして煙草を法的に禁止しないのか」という議論も出てくるでしょう。

そうなるとついでに酒も禁酒法で禁止してほしいですね。
健康上は少量なら害はない云々と言われますが、実際には大量の飲酒で健康を害する人も多い訳ですし(歯止めがきかなくなるのがアルコールの特質ですから)、飲酒運転などによる事故もあります。
第一、街や電車内での酔っ払いは見るだけで不愉快です。
私は付き合いのときしか飲まないので、禁酒法が施行されても痛くも痒くもありません。

結局のところ、国民生活に対する国家規制をどこまで許容するのか・・・という難しい問題になってきます。

現在煙草は若干吸っています。
以前は1日6~10本程度吸っていたのですが、7~8年前ある雑誌で国際禁煙デーがらみの「喫煙により萎縮した脳」の写真を見て禁煙を実行しました。
当時結婚していて、妻が煙草をいやがっていたこともあります。

その後ひとり暮らしになって、特段「長生きしたい!」という気持ちもないし、再開してもよかったのですが、「せっかく禁煙したのに再開するのはもったいない」という気がして止めていました。

しかし、ここ半年か1年ぐらいでしょうか「あんなに気持ちいいものを我慢して、自分は一体何を目指しているのか・・・」という根源的疑問にかられ、結局1日に2本前後ぐらいの喫煙を再開しました。
夕方帰宅後、半分ずつ4回程に分けて吸っています。
(根元のフィルター付近まで吸うので、本数以上に害があるかも・・・という気はしています。)
また、年3回程海外に旅行にでる際は、「非日常的時間にある」というわけのわからない理由から特に制限をつけずに吸っています。

少量の喫煙から得られる満足感は相当のものがありますが、その危険度は多量喫煙に比較すればそれほどのものではないのでは(もちろんそれなりの害はありますが)・・・という考えで、満足度と危険度のバランスを考えた量が「1日2本」という数字です。

世の中のことがら、すべからくバランスの問題でしょう。
先程の国民生活と国家規制の関係もバランスの問題です。
ただ、個人の価値観でこのバランスが大きく異なるのがまた問題なのですが・・・。

写真は10年ほど前バリ島で買い求めた木彫りの女神。
ちょっと煙草を持っていただきました。


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