孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

タイ・チェンマイ  夜空を埋め尽くすコムローイ(熱気球)

2015-11-26 16:52:54 | 東南アジア

タイ・チェンマイを旅行中

11月25日 チェンマイは昨日から「ロイクラトン祭り」です。
「クラトン」は灯篭のことで、いわゆる灯篭流しのお祭りです。
灯篭流し以外にも、パレードやコムローイ(熱気球)上げなども。



午前中はチェンマイ市役所で行われるコムローイのコンペティションを見学に行ってきました。

このコムローイ(熱気球)は、夜に多数打ち上げられる小さな白い紙製のもの(冒頭写真)ではなく、人が乗るような熱気球を小さくしたようなもので、下部に多数の紙飛行機(30cmぐらい)と爆竹がつけられています。

松明のようなもので中の空気を暖め、空中に浮かび上がると、爆竹がさく裂し、紙飛行機が次々にリリースされます。紙飛行機は赤・青・黄色などの煙を出しながら空中を滑空します。

非常に面白いものですが、紙飛行が渋滞する路上の車列の上に落下してきたりもしますので、日本では難しいかも。(少なくとも市街地では) そもそも熱気球が最後にどこに落下するのか・・・という話もありますので。

通常の形以外にも、ドラえもんとかスノーマンなどの形をしたものも。
大きさも、建物3階ぐらい大きいものも。いろんな大きさ・形のものが順次40個ほどでしょうか、打ち上げられます。

打ち上げクルーは、気球が上がると、大声をあげて飛んでいく気球を景気づけます。ハンマー投げの選手が奇声を上げるような感じ・・・・と言えば失礼でしょうか。



会場では、クラトン(とうろう)作成コンテストも行われており、中学生ぐらいの女子(男子もいますが)が数人のグループになって、隣の大騒ぎするコムローイ上げには目もくれず、もくもくと作業しています。

灯篭はバナナの枝(?)を輪切りにした土台に、木の葉や花弁で飾り付けます。

たくさんの木の葉を組み合わせて葉っぱの形に仕上げ、そこに花弁を一枚づつ魚のうろこ状に取り付けていく・・・・。
どうやって取り付けるかと言えば、一枚づつ糸で縫い付けていきます。気の遠くなるような面倒な作業です。
タイ人のイメージとは異なる根気と正確さ、器用さです。(失礼)

一旦ホテルに帰って休憩及びカメラ充電してから、午後は「イーペン・ランナー・インターナショナル」へ。
冒頭写真にあるコムローイ一斉打ち上げで有名なイベントです。

本来は、仏教のある教団主催の行事ですから、単にコムローイを上げるというだけでなく、読経や瞑想タイム、信者の儀式などが組み込まれたイベントです。

「インターナショナル」とあるように、外国人観光客に特化したイベントです。
なお、コムローイは火を使用して火災の原因になることや、落ちてきたものが環境汚染にもつながりますので、今年は11月25日と12月31日に限定して認められています。

ですから11月25日(陰暦12月の満月の日)は、チェンマイ市内でもコムローイが夜になると打ち上げられ、夜空に星のように点々と輝いていますが、空を覆い尽くすようなコムローイとなると、郊外で開催される「イーペン・ランナー」ということになります。

「インターナショナル」のチケットは、現地旅行社を通じて手配しましたが、半日のJTB現地ツアーで、バス送迎こみ・日本語ガイド付きで約25,000円(2500円ではありません)ほどしました。

それだけ申し込みが殺到する人気イベントであるということですが、特に日本で大人気のようで、広い会場に集まった千人は軽く超えそうな観光客の大半は日本人で、あちこちで日本語が飛び交う、イベントの司会も日本語、中国語、そして英語の順で行われるという具合です。

「日本人がクソ多いな・・・だったら日本でやればいいのに」との観客のつぶやきも。

イベントの様子は旅行記サイトへアップしますが、宗教行事としての長い拘束時間のうち、お待ちかねのコムローイ打ち上げは最後の30分だけ。



一人一個のコムローイを三人一組になって計3個打ち上げますが、打ち上げが結構忙しく、写真も撮りたいし・・・・という慌ただしい30分で、肉眼での印象が薄くなったきらいも。観光地でよくあることです。

コムローイ自体は何年か前、年末年始にチェンマイを訪れたさいに、事前の情報もなく遭遇して感動した記憶があります。

2回目ということ、先述のように肉眼での印象が薄くなった等でやや不完全燃焼の気分もありましたが、記録した動画を再生すると、「うそ・・・!すごいよ!」といった感極まった周辺女性の声も入っていました。


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