家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

藤棚完成

2008-05-30 08:46:04 | Weblog
藤棚が完成した。

去年の12月16日に自分の山の杉の木を切り倒すところから始まった。

その木は、水分を飛ばすためにそのまま放置した。

今年3月30日に寸法より少し大きめに切って山から下ろした。

その日の内に皮を剥いた。

やれやれという思いがあったが、それからが辛い作業だった。

1本1本高圧洗浄機で薄皮をはがした。

1本3時間ほど掛かっていたが終盤になると1時間で出来るような腕前になっていた。

白木になった丸太を乾燥させて木材保護塗料を2度塗りした。

今度は丸太に刻みを入れる。

座りの良い向きを見定めて印をしてからチェーンソーでカットした。

弧を描くようにカットするのは思ったより簡単だった。

それらを組み立てるのにはアシスタントが必要だ。

手っ取り早く妻に頼んだ。

心配していた通り組み上げた丸太が倒れるというアクシデントは起きたが怪我や破損は全くなかった。

さて組みあがった丸太だが足になる4本の木が、それぞれの方向を向いている。

妻は心配で心配で。

「ねえ、こんなんなってていいの?」

良いはずはない。

1メーター以上の糸とそれに吊るした錘を1本の丸太の2箇所に取り付けた。

それを見て丸太と糸が平行になるようにハンマーで叩く。

4本が垂直になったところで筋交いを入れて固定。

そして最後にアンカーボルトで基礎の枕木に固定した。

これで完成。

以前より若干背が高くなったが、ほぼ同じように出来た。

これなら10年は持つと思われる。

やったあー。

今日は乾杯だ昨日と同じように。

天然ドブ掃除

2008-05-29 09:18:38 | Weblog
1週間ぶりに春野に行った。

車を入れているときに気がついた。

「あれっ?どぶの中がきれいになっている」

慌てて車から降りて様子を見て歩いた。

「やばい。全部片付けられてる。一斉ドブ掃除があったのか。知らなかった」

それにしても馬鹿に丁寧に作業されている。

業者が入ったのか?

あと少しで沢という所まで来て分かった。

そこには今までドブに溜まっていた杉の枯れ葉が山になっていた。

一斉ドブ掃除でも業者が入ったのでもなかった。

何10メートルにも亘って溜まった物を全て流してしまうほど大量の雨が降ったのだ。

今までにも大量の雨が降っているのに、こういう状況になったことはない。

これほどの力を出す雨の量とはどの程度だったのだろうか。

見てみたかった気もするし、居なくて良かったとも思う。

歯医者さん2回目

2008-05-28 08:16:19 | Weblog
「はいこんにちはー」先生
「こんにちは。よろしくお願いします」私
「今日は麻酔をかけてから前歯を詰めて磨きをします」先生
「C2のペーストに決めました」先生助手に
「はい分かりました」助手
「はいちょっとちくっとしますよ」先生私に
確かにちくっとした。
麻酔が効くまで待つ。
5分後
「それでは開けてください。水が出ますよー」先生
グイーン 
確かに水の出ている感覚
「これをあと3回やりますねー」先生
「はいっ」先生
間髪居れずに
「はいっ」助手
水を吸い出す
ゴゴー
「はいまた水が出まちゅよー」と聞こえた。
オレ 55歳
「はいっ」先生
「はいっ」助手
合いの手のようにピッタリと反応する。使える助手だなあ。
「ペーストは3回に分けます」先生助手に
「はい」助手
こんなやり取りで今日の治療終了
麻酔が効いていてコーヒーを飲むと口の横から漏れ出してしまいそう。
コーヒーは諦めた。
トイレに寄ったついでに鏡を見る。
指でしか開かない口を開けてみた。
きれいになっている。
先生なかなか上手じゃん。

松本市

2008-05-27 09:41:49 | Weblog
松本市に行ってきた。

5/25朝6時出発。

ETC通勤割引を最大限に利用したいので、この時間に出るしかなかった。

雨が降っていた。

豊川に在った検札所の辺りを通過した頃から雨脚が強くなりワイパーを最速にした。

走行車線を前の車のテールランプを頼りに走る。

追い越し車線を走行するトラックの跳ね上げる水の量は降り注ぐ雨と同じかそれ以上で前方視界は一瞬ゼロになる。

やがて雨はもっと強くなり前の車のテールランプも見えなくなった。

止まりたいが、それも危険だ。

幸い前方にパーキングエリアが見えて、そちらに避難した。

強い雨はその後10分間降り続いた。

高速道路でのこの手の恐怖は初めてであった。

クラフトフェアまつもとの会場である「あがたの森公園」に到着すると雨は上がった。

木工 陶磁器 皮革 ガラス 染織 金属 

各テントには、いろいろな職人 芸術家たちがセンスを披露している。

片っ端から見て回った。

「これなら自分にもできそうだ」「大きな音を出せる場所もあるし時間もたっぷりある」

創作意欲という自分の中に潜む芽が大きくなるのを感じる。

だがあまりにもセンスの良い物を見ると

「オレはセンスが無いからなあ」たった今膨らんだばかりの夢が瞬時に萎える。

そんなことを繰り返して会場を何巡もした。

宿の松本ホテル花月を基点に街中を散策した。

松本城 中町通り界隈で1軒の喫茶店兼雑貨屋さんに入った。

私達と意気投合し、とても親切にしてくれた。

松本市がもっと好きになった。


母と妹

2008-05-24 09:13:58 | Weblog
毎月見舞いに行くことにはなっていた。

しかしお互いに年齢が増すとそうもならない。

あちらのスケジュールが良いときには、こちらの体調が悪い。

今日は皆の思いがやっと一致した。

母の兄夫婦は自宅で収穫した甘夏と焼き芋を、母はやっぱり焼き芋を持って行った。

まずは皆で施設に入所している母の妹の様子を聞く。

だが叔母さんは皆の近況を聞きたがる。

それぞれが近況を報告すると、叔母さんの話が聞けた。

部屋の中で転んでベッドの下に腕が入ってしまい抜けなくなった。

介護師を呼ぶコールボタンを押そうとするが手が届かない。

あきらめて人が来るのを待った。

お茶の時間で係りが来たときには1時間以上経っていた。

右肩関節脱臼で整形外科に運ばれた。

皆を心配させないように本人はケロッとして話す。

痛かったとか辛かったということは、当たり前になっているようだ。

それより親戚のこの人は今どうしているとか、実家近くのこの人がこうなったという情報のほうが重要らしい。

全員が80歳以上のこの集まり。

いつまで続くか分からないが最後まで私が面倒を見たいと思っている。

歯医者さん

2008-05-22 08:08:36 | Weblog
歯医者さんに行った。

虫歯は無いが欠けてしまった歯が3本ある。

舌が慣れなくて引っかかる感じがするものだから歯医者さんに行こうと思っていたのだが、痛くはないし、そのうち慣れてきてしまって行かないことになっていた。

イオンのスターバックスでディカフェを飲んでいて思いついた。

「そうだ歯医者に行こう」となった。

「京都じゃあない」

イオンの中にある歯科医院を訪れた。

「予約をお願いします」

「どうされました?」

「点検と修理をお願いします」

「プッ」と受付の女性。

「ええ。車と一緒です」と私。

「いつがよろしいでしょうか?」

「○曜日か○曜日の午前でお願いします」

「では明日はいかがですか?」

「おお早い。明日?はい。お願いします」

と、とんとん拍子に決まっていった。

さて今日予約時刻の10分前に到着した。

名前を呼ばれて中に入っていく。

うら若い女性がたくさん働いている。

歯科治療用椅子に腰掛ける。

椅子には、いろいろな装置が付いている。

アームが自分の前を通り右側に回る。

トレイの上には削り用のビットが並ぶ。

「性能良いのだろうな人間用だものな」

ステンレス製のピンセットやら先端の尖ったガリガリやる工具などが並ぶ。

「お待たせしました。椅子を倒します」

ググーと椅子が上がり、そして後に倒れる。

「お口開けてください」

口を開けると若い女性が私の歯の状態と歯茎の状態を確認した。

仕事とはいえ、こんなヒゲオヤジの口の中を見なくてはいけないなんて気の毒に思えた。

「レントゲンを撮らせていただきますのでこちらにどうぞ」

「はい」と言ってついていった。

「こちらを軽く噛んでください」

私の顔に赤いライトの線が浮かんだ。

目の前にある鏡で自分の顔を見ていると横にあったパッドのようなものが動き2枚のパッドが私の顔を1周した。

目がそのパッドを追いたくなった。

椅子に戻ってしばらくするとレントゲン写真が出来てきた。

先生が登場した。

丁寧な挨拶の後

写真を見ながら先生が説明をしてくれた。

「これがこうで、それがああです」

「はい。ありがとうございます」

再び女性。

「お口開けてください」

ががー ごごー ミーン ケシケシ 

「お口ゆすいでください」

鏡を渡されて自分の歯を見る。

驚くほどきれいになっていた。

今日は終わり。

また来週も来ることになっている。

忘れ物

2008-05-21 17:15:31 | Weblog
ジャスコに行った。

あれこれ買い物をしてカートごとエレベーターに乗り荷物を車に移した。

駐車場から出てしばらくして一つの荷物を乗せ忘れたことを思い出した。

カートのフックにかけておいた荷物だ。

急遽信用金庫の駐車場に車を入れてトランクを確認したが、やはり無い。

急いでジャスコに戻る車内で妻が電話を入れた。

電話を入れているうちに忘れ物が電話先の受付女性の元に届いたようだ。

中身を伝えた妻に質問があった。

「他にも何か入っていますか?」

「はいチリソースも入っています」

忘れ主だと確認された。

「日本はこれだから良い国だね」と妻と会話した。

自分だったらネコババしかねないなと感じながら。


ほんの少しだけ

2008-05-19 09:40:37 | Weblog
春野に到着するとモミジが枝ごと落ちていた。

「はて切った覚えのない枝がどうして落ちているのだ?」

「誰かが、かってに進入して切った?」

「動物が枝を折った?」

落ちている枝を手繰り寄せてみた。

葉がみずみずしいから、まだ落ちたばかりだ。

切り口を見てみた。

「あれっ、切り口が古い」

これは私が去年切ったのだが中途半端だったので枝が落ちなかったのだと気が付いた。

90%以上は切れているのだが残りの10%未満で正常に生きていたことを知って愕然とした。

何という生命力だ。

青々とした葉が茂っている。

一度は私に切られて、その生命を終えようとしたが、かろうじて繋がった。

冬に耐え春を迎えて今度は自力で生きていけるという自信が生まれた矢先のこととでも言おうか。

ある時、葉の茂りが重くなり過ぎ自重に耐えられず折れてしまったのだ。

生命は期限付きであるということは分かっている。

それにしても、いろいろなことを示唆しているかのような枝の落下であった。

水路

2008-05-18 07:53:53 | Weblog
春野の我が家の近くにある水路に水が通った。

Y爺さんが稲作用に流したのだ。

近くの沢からこの時期になると引いている。

昔は、この沢の水を飲料水として使っていたというから飲めるようだ。

水量は豊富で良い音を立てて下っていく。

手を入れてみたい衝動に駆られた。

真夏はすぐにやって来そうだ。


君とも10年になったね

2008-05-14 09:15:19 | Weblog
我が家の愛猫「麿」君は10歳になった。

といっても生まれた月日は分からない。

以前家族だったシュナウザー犬の命日を麿君の生まれた日に決めようということになった。

つまり麿君はカイザーの生まれ変わりとして我が家に遣わされたと思うことした。

麿君と幼い頃一緒に遊んでいた近所の同年生まれの猫は去年亡くなった。

彼は出たいときに家から出て帰りたいときに帰っていくという昔ながらの飼われ方をしていた。

晩年には片足を引きずり片耳を常にうしろに倒し聴力も衰えているように見えた。

麿君は未だに体型はそのままで自慢の跳躍力も変わらない。

押入れの上の天袋までひとっ跳びで駆け上がるし家の中を全力疾走できる。

病気ひとつせず、欲しがるものは愛情だけ。

最近になって一つの問題が起きている。

それは玄関に置いてある靴やサンダルにオシッコをしてしまうことだ。

原因は外の猫にある。

ホームレスのメス猫が麿君に対して送るメッセージらしいが玄関戸にオシッコをかけていくのだ。

麿君は家から外には出ない。

だから家の中をあっちに行ったりこっちに行ったりして外の猫の姿を追いかけている。

目と鼻の先で性フェロモンを放出されては堪らないのも無理はない。

「アーオ。アーオ」今日も甘い鳴き声で麿君を誘う。

その猫は実は昨年亡くなった例の猫の子供なのだ。