家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

生年月日

2021-07-20 14:30:59 | Weblog
生年月日という数字は住所や車のナンバーと違って最も身近な数字であり、変わることなど無いし、この数字と共に生きてきたと言っても言い過ぎではない。
最近は西洋歴で書き込むことも多くなった。
自分のみならず両親や妻子の数字まで記憶にとどめている。
先日2回目のコロナワクチンの接種を行った。
その際私が本人であることを初めは運転免許証で確かめられた。
いよいよ接種という最終ブースに入ったとき注射を打つ担当者に「名前と生年月日を言ってください」と言われた。
普通に口から昭和〇年〇月〇日と反射で答えた。
ところが言ってはみたが生まれた年の数字が怪しく思えた。
「あれ?」と言ったが「はい結構ですよ」と言われた。
「19〇〇年なんですけどね」と本人であることや「ボケてないこと」を証明するかのように答えた。
こんなことは初めてだった。
子供のころから自分の生年月日を間違ったことなど無い。
もう何度も繰り返し言った経験から暗記というより身についてしまっていた。
だが急にその数字に自信がなくなった。
軽い痛みを伴ってワクチンが腕の中に広がった。
1回目の接種の時には針が体内に入ったことすら感じなかったのだが。
待合場所で接種前と同じように本を読んで時間の経過を待った。
だが軽いショックがあり、どうしてだろうどうしてだろうという言葉が繰り返し脳内を駆け巡る。
これが認知症の始まりか? 要介護1か?
読んでいるはずの本の内容が頭に入らなくなったので、きりの良いところで栞を挟んでリュックサックに仕舞った。
会場を出て、そのまま歩いて帰宅した。
約1時間歩いたが何故かという応えは出なかった。
帰宅して妻に「こういうふうだった」と伝えたが笑っているだけだった。
私も笑って済ますことにした。


壊れて買う

2021-07-12 11:25:09 | Weblog
このところ物が壊れて買い替えるということが連続して起きている。
壊れたら捨てておしまいという物ではないので必ず次の物を購入する必要が出てくる。
お金が掛かるということになるので、それはうんざりする。
だが、これがチャンスということもある。
春野のガス給湯器が壊れた。
妻が「お湯が出ない」というので「ちょっと待ってね」と言って外に出てコンセントを抜き、しばらくした後にコンセントを挿し直す。
これでいつもは解決していた。
だが今回は給湯器そのものが壊れた。
自宅近くのガス屋さんに頼むと「ちょっと遠いので」ということで断られた。
そこでちょうどわが家に来た従弟の紹介で鈴与ガスが行ってくれるということになった。
取り扱いは掛川の担当なので自宅で顔合わせをして、あとは現場にということになった。
6月末に春野で工事人と待ち合わせをして7月8日に工事が終わり今まで通りお湯が出ることになった。
これからはガスメーターが使用量を無線で送るから、いちいちメーターを読む人が来ることはない。
またメーターは異変があるとガスをストップさせる機能も付いているのでガス漏れによる事故にも遭いにくくなった。
時を同じくして自宅の冷蔵庫が壊れた。
わが家は2階で生活しているのだが1階の第二冷蔵庫が壊れたので、その中に入れてあった物を何とかして2階の第一冷蔵庫に仕舞い直すか、もしくは食べ切ってしまう必要がある。
毎朝のトーストの量が半分から丸々1枚になったため胃が疲れ気味になってしまった。
この際、冷蔵庫は後回しにして先に冷凍庫を購入して、次に壊れそうな冷凍庫を前もって空にすることにした。
生活環境は、この冷蔵庫を購入した時とは違っているので、思い切ってこの先を見据えたやり方をすることにした。
7月4日に壊れて今日7月12日に納品になる。
続いて冷凍庫の中身を新しい冷凍庫に移す必要が出てくるが、それは計画に基づいた行動なので突然の慌てた行動とは違う。
突発的なことも起きるが、そこで少し考えて行動すればこちらに有利になることもあることを学んだ。

身近な川で大物

2021-07-04 14:04:18 | Weblog
いつも渡っている橋に向かおうとしたら釣りをしている人がいて、今まさに釣れた瞬間を見た。
しなる釣り竿を左手に持ち右手のタモで難なく大物を掬い上げた。
私は橋を歩いて釣り師の近くに移動した。
「何が釣れたのですか?」と私が聞くと同じく橋を渡ってきたお爺さんが「スズキ」と答えた。
そちらを見ると何年か前まで橋の脇で食堂を開いていた方だった。
魚の顔や姿を遠くで見ただけでスズキと見抜いた。
お爺さんが「食べるか?」と聴くと
釣り師は「いえ。虫が入っちゃって」と言い「生息調査です」と言った。
「味覚調査しようか?」と私が言うと無視だった。
お爺さんには受けたようだった。
その場を離れようとしたら隣保のお爺さんが手を後ろに組んで歩み寄った。
「今そこで釣り上げた魚が70センチの」と言った段階で「アユか?」と言う。
んなわけないじゃん70センチと言っているのだから。
その後私はいつものように、その川沿いを散歩に出た。
国道を超えたところで大き目のカメが甲羅干しをしていた。
立ち止まって凝視するとスッポンだった。
カメラを取り出す間もなく川の中にズボっと消えてしまった。
先日もスッポンの甲羅干しを見たが私が近づいただけで川の中に姿を消した。
今回のは先日のほど大きくはないが、それでも甲羅の長さは30㎝を超えていると思う。
次に見たのは水泳中のヘビだ。
この川は、潮の満ち引きによって流れが反対方向に変化する。
ちょうど潮が留まり流れも波もない中をスイスイと反対岸に向けてS字を何度も書くように進んでいった。
帰宅して先ほどのスズキの釣れた諏訪橋から河口までの直線距離を測ってみると4.61kmだった。
この芳川は下っていくと馬込川に合流し、その後遠州灘に注ぐ。
スズキは海からやってきて、その逆コースをたどってこの橋の下にたどり着いた。
もうここまでくると塩気の無い真水だけの川だと思うがそれでもエサがあるからやってくるのだな、と思う。
川面に居る水鳥と違って川の中は分かりにくい。
水中を少し垣間見た気がする。

友人の畑にカラス

2021-07-01 17:02:38 | Weblog
散歩に出たばかりだった。
友人の畑にカラスが居た。
畑には鳥よけのネットが張られている。
なのに3羽のカラスが入っていた。
ネットに近づいてスマホを出し、黙って撮影を始めた。
気が付いたカラスはネットの中を右往左往する。
パニックだ。
すると異変に気が付いた別のカラスが私の後ろの電線に留まって騒ぎ出した。
うるさいったらありゃしない。
ネットの中のカラスも大声で叫びながらネットの中を飛び回る。
電線のカラスにカメラを向けると、飛び上がって少し後ろの電線に移動した。
だが相変わらず大声で叫び続ける。
ネットの中のカラスは舞い上がろうとすると上のネットに阻止されて土の上に落ちる。
直線的に飛べば当然ネットに掛かり落ちてしまう。
だが何度も何度も繰り返す。
「いったいこいつらは、どこから入ってきたのだ?」という疑問が湧いた。
不思議なことに3羽のカラスのはずが2羽になっていた。
消えたとしか思えない。
多分トウモロコシの向う側に行き、その辺りでうまく出られたのだろう。
1羽がネットに向かって突進しネットに引っかかった。
とんでもない方向を向いて翼は伸び切り足は宙を泳いでいる。
そのネットに別のカラスが突き当たった。
その勢いで引っかかっていたカラスは地面に落ち、そのまま空に飛び立っていった。
突き当たったカラスもストっと地面に落ちて飛び去った。
カメラを止めて散歩の継続をしようと思うと、4羽のカラスが私の行く方向の電柱に留まり「ガーガー」と私に向かってわめく。
無視して歩くと、さらに次の電柱に先回りして留まってわめく。
いつもの散歩の川に掛かる橋を渡っていると静かになって去っていった。
一時は棒きれでも持ってカラスとチャンバラごっこでもするかと思った。
橋を渡ったところにある友人の自宅に行って玄関ブザーを鳴らしたが留守だった。
20分後帰宅する際その畑の上の電線にまたカラスが留まって鳴いているのが見えた。
帰宅して妻のスマホを通じて友人の奥さんに動画を送った。
「ありがとう。今畑に跳んで行きました」ということだったので私も畑に急いだ。
原因が分かった。
畑を覆うネットは2段重ねになっていて下からのネットは一周回された竹に固定され、上からのネットは、その竹よりも長くして垂らし被せてある。
平面的にみるとネットは丸々畑を覆っているように見えるが、そこに隙間があった。
カラスたちは下からネットを登っていくと上から降りているネットの下に入り込み易々と中に入り込むことができるというわけだ。
消えたと思っていたカラスは動画を見直してみると、やはりトウモロコシの向う側のネットから、同じようにしてこっそり出て行った。
「カラスに喰われる前に」と言って夫婦でトウモロコシを届けてくれた。
ほんの1分ほどのカラスの必死な行動であったが私にはお土産付きの面白い出来事であった。