家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

パンクして良かった

2023-02-21 09:01:19 | Weblog

今日はシイタケ用のホダ木が谷側に倒れているのを引き上げる予定だった。

それでなくとも作業が遅れていたし、どれだけ時間がかかるか分からないため早めに家を出てきた。

途中道の駅に寄り妻が野菜の買い物をした。

妻を乗せ出発すると「ゴロゴロゴロ」という音と共に車輪の動きがおかしくなった。

車を止めて見てみると左前輪が見事にペッチャンコであった。

何年ぶりのパンクなのだろう。

車輪交換の手順は承知しているが、何しろこの車のどこに何が入っているのかが分からない。

まずはマニュアルを出して確認する。

隣に駐車していた軽自動車の爺さんが「パンクか。モータースを呼ぶか?」と話しかけてきたが「自分でやります」と答えた。

まずはスペアタイヤを出しジャッキを出し交換を始めた。

ここまでパンクに気づいてから10分経過していた。

その後5分で交換完了し爺さんに手を振って別れた。

スペアタイヤは「ヒューン」というジェット機のような音を発し、車体が安定しないは道路に依って車輪を取られるはで怖かった。

春野での作業を早々に切り上げ帰路にタイヤショップに寄ってパンクしたタイヤを修理に出して出来上がったら取りに来る予定だった。

次の用事があったからだ。

すると作業員が「この1本タイヤ交換でいいですか?」と聞く。

「えっ?交換ですか?」と聞くと「もう限界です。スチールベルトが見えていますから」と言う。

「じゃあ他のやつも見てください」と言うと作業員はタイヤの奥側を覗き込んだ。

「ヤバイですよ。」と今の言葉づかいで緊迫状況を報告してくれた。

結局4本新品交換となりタイヤが届くまで別の仕事をこなして過ごした。

交換作業をしてもらっている間に新聞や雑誌を読んで待った。

走っている時ではなく道の駅駐車場で空気が抜けたこと、その場で交換作業ができたこと。

いずれも安全にできたこと。

最後の最後までちゃんと運転できたことなど偶然であるがラッキーであった。

それにしてもスペアタイヤにしたとたん「緊急録画を開始します」とドライブレコーダーが何度も叫ぶ。

新品タイヤにしたら静かで安定した車内が戻った。


橋の下のハト

2023-02-03 09:10:54 | Weblog

いつも通り同じ川の堤防を散歩していた。

キレイに舗装されていて桜の根がところどころ舗装を割って盛りあがりを見せていた。

ふと対岸を見ると180センチほどに延びていたアシが、いつの間にかそっくり刈り取られている。

そういえば最近の草刈りは業者が一人で来てキャタピラ式の草刈り機が一台だけあり本人はリモコンを持って付いて歩くだけだ。

そんなことを考えていると、ここを歩いてみたくなった。

橋を渡り対岸の草刈りの跡地に堤防から降り立った。

右も左も何とも新鮮な景色だ。

キレイに刈ってあったはずのアシがたまに長いままで残っていた。

コンクリート製の橋を越えると併設された鉄製の歩道橋がある。

歩くと上にハトが居た。

ハトが逃げないことを期待して少し戻ってみると、うまい具合にまだそこにいる。

スマホをそっと取り出して写真を撮った。

まだそのままだったので、今度は顔の写真を撮った。

覚悟はしていたがまだ逃げない。

よくよく見るとハトの首が鉄骨のすき間にはまってしまっている。

手を伸ばして尾を引っ張ってみるとバタバタせずに静かにしている。

これは抜け出せなくて困っているなと感じて自宅に急いだ。

脚立が無ければ上手に外してあげられない。

妻も同行してもらった。

私が首を抜くときに妻には尾の側を引っ張ってもらうかもしれない。

車で駆けつけて脚立を持って下り妻をハトの尾の側に待機してもらった。

柔らかいハトの首を引っ張ると少し伸びた。

首を引き抜くには首を一旦5センチほど上げてから抜くしかない。

脚立に乗ったら首側も尾側も持てた。

一人で首を外して体全体を外すことができた。

だがハトは既に死んでいた。

残念ながら橋の下に置いて帰宅した。

翌日いつものように散歩して橋の方を見るとカラスが2羽いた。

ハトをついばんでいる。

私が写真を撮ろうとしていると逃げていった。

翌々日また散歩で通ると、もうそのハトの姿は無くなっていた。

ハトの死が他の者のエサとなったのだなぁと感じた。