今日はシイタケ用のホダ木が谷側に倒れているのを引き上げる予定だった。
それでなくとも作業が遅れていたし、どれだけ時間がかかるか分からないため早めに家を出てきた。
途中道の駅に寄り妻が野菜の買い物をした。
妻を乗せ出発すると「ゴロゴロゴロ」という音と共に車輪の動きがおかしくなった。
車を止めて見てみると左前輪が見事にペッチャンコであった。
何年ぶりのパンクなのだろう。
車輪交換の手順は承知しているが、何しろこの車のどこに何が入っているのかが分からない。
まずはマニュアルを出して確認する。
隣に駐車していた軽自動車の爺さんが「パンクか。モータースを呼ぶか?」と話しかけてきたが「自分でやります」と答えた。
まずはスペアタイヤを出しジャッキを出し交換を始めた。
ここまでパンクに気づいてから10分経過していた。
その後5分で交換完了し爺さんに手を振って別れた。
スペアタイヤは「ヒューン」というジェット機のような音を発し、車体が安定しないは道路に依って車輪を取られるはで怖かった。
春野での作業を早々に切り上げ帰路にタイヤショップに寄ってパンクしたタイヤを修理に出して出来上がったら取りに来る予定だった。
次の用事があったからだ。
すると作業員が「この1本タイヤ交換でいいですか?」と聞く。
「えっ?交換ですか?」と聞くと「もう限界です。スチールベルトが見えていますから」と言う。
「じゃあ他のやつも見てください」と言うと作業員はタイヤの奥側を覗き込んだ。
「ヤバイですよ。」と今の言葉づかいで緊迫状況を報告してくれた。
結局4本新品交換となりタイヤが届くまで別の仕事をこなして過ごした。
交換作業をしてもらっている間に新聞や雑誌を読んで待った。
走っている時ではなく道の駅駐車場で空気が抜けたこと、その場で交換作業ができたこと。
いずれも安全にできたこと。
最後の最後までちゃんと運転できたことなど偶然であるがラッキーであった。
それにしてもスペアタイヤにしたとたん「緊急録画を開始します」とドライブレコーダーが何度も叫ぶ。
新品タイヤにしたら静かで安定した車内が戻った。