家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

玄関のツルウメモドキ

2018-08-30 15:28:35 | Weblog
10年くらい前から玄関にツルウメモドキのリースを掛けている。

我が家にツルウメモドキは無いので、それはもらった時だけのことだ。

リースにはオレンジ色の実が着いていて、それがツルの茶色、葉っぱの緑とのバランスが良くて、掛けた時から気分が良くなる。

ただ、すぐにヒヨドリがやってきて実を食べてしまう。

まず1週間実が着き続けたことはない。

よほど美味しいのかな。

そして食べた直後の落し物には閉口する。

玄関下の床にはフンが散乱するのだ。

複数のヒヨドリが集まって取り合うため「キーキー」というヒステリックな鳴き声が響いてくると部屋の中にいても「ああ、来てるな」と分かる。

玄関から逃げていくヒヨドリが我が家の小さな庭に種を蒔いてくれた。

ただ、そこにフンをしただけなのだが。

それがスルスルと成長してきた。

去年は花を咲かせるまでになったのだが、そのまま結実することなく終わってしまったので雌雄異株の雄株なのかもと疑っていた。

もう一年待ってみて、やはり同じだったら雌株に植え替えようと考えた。

今年は見事に結実した。

雌株だったようだ。

ツルも長く伸びてきた。

私の考えている方向に伸ばそうと思いレンガの目地にビニールで被覆された針金を埋め込み、それでツルを固定することにした。

だがツルを固定されたツルウメモドキは、その先の成長を止めてしまう。

だから私の思っている方向に伸ばしたくても伸びてくれない。

その意志の強さを妻は「自分で決めたことは一所懸命にやるけど、人に言われるとやらないところが、あなたと似てるね」という。

今回長く伸びて掴まるところを探している状態のツルがある。

それが玄関に入ろうとする人の頭に触るのだ。

その先端を玄関灯の金具に巻いてみた。

あたかも自分で探して巻き付いたかのように誤解してくれるかなと思って。

しかして先端にまだ葉っぱが着いているということはヤッタかな。

実はまだ緑色だ。

それがオレンジ色になり、さらにそれがハゼ割れて真っ赤な実が現れる。

リースよりも多くの実が着いている。

いろいろな楽しみが待っている。



小さなイノシシが活躍しすぎ

2018-08-28 16:46:17 | Weblog
6月頃から我が家のイノシシ被害が増えた。
被害といっても軽微なものだ。
土を掘り起こして球根やミミズや幼虫などを食べる。
その時に放出された土砂や石が邪魔になるというわけだ。
驚く程大きな石も簡単に地中から掘り出してある。
石の下に隠れている虫は多いから石を掘り起こすのは納得できる。
先日までは家の敷地内には入ってこなかった。
ギリギリまで近づいて来ていたのでワイヤーメッシュ1で境を付けておいた。
だが今回は、その境を超えて穴を開けてある。
よく観察すると鹿避けのために設置した別のワイヤーメッシュ2の、ほんの少しの隙間から入り込んでいる。
イノシシとすると、どこが境なのか分からないのは当然だ。
だから私の失敗は間違いないのだが。
ワイヤーメッシュ1の場合、それを超えてくると地面には小石が敷き詰められているから、その下を掘り起こす気が起こらないのだろう。
だがワイヤーメッシュ2の場合草の生えている斜面の途中に設置してあるため、その向こう側に進めば同くエサにありつける状態なのだ。
隙間があれば、そこをクリアーして先に進むだろう。
そのようにして敷地内に侵入して穴を開けたわけだ。
人間には見ただけで分かることが動物には分からない。
ここは建物の敷地、敷地内の花畑、別に耕している畑など全て関係なく容赦ない。
というわけで、そのワイヤーメッシュを少し継ぎ足して隙間をなくした。
なぜワイヤーメッシュ1が短くてもOKしていたのかというと、その時の私にはシカが対象になっていた。
それは功を奏してシカは入って来なくなっていた。
今回はイノシシなので容易に侵入できたというわけだ。
いちいち全てに対処する必要がある。
2歳未満の子供でも「ここから入っちゃだめだよ」というと入らない。
でも、この子は食べ物を供給されているからね。
効率よく自分で食べ物を探して食うことで生きている動物とは比較にならない。
Y爺さんは、このイノシシの掘り起こした跡を見て「コンボウだな」と言う。
掘り起こす規模が小さいから、すぐに感じとったのだろう。
私も、そう思った。
でも小さなイノシシが活躍しすぎ。
「片付ける身にもなれ」と言いたい。

ミツバチ用宇宙服

2018-08-20 16:45:07 | Weblog
今年2月にミツバチ箱掃除の際に顔など4箇所を刺された。

その約5ヶ月後の7月初旬に再び刺された。

この時は、ちゃんと顔にはネットを被り長袖シャツ長ズボン手袋をして帽子ももちろん被っていた。

だがミツバチは手袋の上から手を、そしてズボンの中を這い上がり腿を刺した。

全部で10箇所を刺された。

そのうち5箇所が右手に集中した。

そのため翌朝右手がグローブのようになってしまった。

幸い、腫れはすぐ減りカユミだけが約1週間続いただけだった。

その後すぐに養蜂家の着ている宇宙服のような服と肘の上まである革製の長手袋を購入した。

第一ミツバチ箱には元気なミツバチがいる。

だが姿が見えない。

巣箱の中を確認する必要がある。

「ここで使用するのだ」とミツバチ用宇宙服を着込んで箱を見に行く。

ネジを外してフタを開けてみたら底板からフタまで絡んだクモの巣のような黒い物質が覆っていた。

白いウジ虫がチラチラと姿を見せている。

これらを底板から下に落としてブラシで巣の角まで細かく掃除した。

下に落とされた黒い絡んだクモの巣からウジ虫どもが慌てて落ち葉の下に逃げていく。

ミツバチ箱を元に戻したあと逃げ隠れたウジ虫にカミキリムシ幼虫用のスプレーを吹きかけてみた。

即コロリ、とはいかなかった。

落ち葉の下に隠れ込んだ奴らを、その上から踏んづけた。

しばらく様子を見ると、それでも生きている奴らがいる。

それを1匹ずつコップに入れて、それをオタマジャクシとフナの鉢に浮かべた。

喜んで食べに来ると思ったのだが妻が充分にエサを与えたあとなので見向きもしない。

ミツバチ箱を見に行くとミツバチたちが外に出てブーンブーンという音を立てていた。

とても喜んでいるように見えたのは私が助けたつもりになっているからだろう。

宇宙服と長手袋での作業は想像以上に暑い。

ズボンの下から入られないように地下足袋にズボンを入れ込んでいたので、なお暑く感じた。

でも元気よく巣箱から出て飛び回る姿を見たら疲れが吹っ飛んだ。

孫はNative発音

2018-08-15 16:38:32 | Weblog
お盆休みを少しずらして息子の家族がやってきた。

何が何でも、餃子を行きつけの店の中で食べたいという。

予約ができない店なので妻を席とりの拙攻として店に下ろし、それから駅に向かった。

果たして今日は空いていて、ひんしゅくを買うこともなく席はとれた。

私は急いで食べ終わり、近くの公園で孫と遊ぶ。

ブランコに乗せた。

「押せ」という合図が孫から出たので軽く押す。

もっと押せの合図で、もっと押す。

前に回って前から押す。

「こわい」と言い終わらぬうちに「ドテッ」と落ちた。

ブランコの座板が戻ってくるのを私が阻止する同時に、黙って立ち上がり憮然として洋服を払う。

泣かないなぁ、と感心した。

次は砂場に行き、そして滑り台。

そのうちに両親と妻が現れて帰宅した。

部屋の中の水鉢の中のメダカを見て「ベイビーシャーク」という。

何度もこの言葉を繰り返していると思ったら「マミーシャーク」「ダディーシャーク」も入っていた。

息子に、それを言うと「グランパとグランマも言うよ」とのことだ。

驚いたのは、ベイビーシャークが自分を意味しマミーもダディーもグランパもグランマも実際に誰に相当するのかが分かっていることだ。

もっと驚いたのはシャークのクの発音だ。

子音のK音だけで母音のUは入っていない。

翌日ピンクと言った時にもPINKのKの発音が、まるでネイティブの発音だった。

現在はTVだけでなくPCやらスマホで各国の動画が見られる。

「その音を聞いて、そのまま発音しているだけです」と息子の嫁は言う。

確かにスピードラーニングは聞き流すだけを売り文句にしている。

日本語もろくにしゃべれない、という今の状態で聞くと何語ということは関係なく脳に記憶されるらしい。

ただ「さかな」のことは「かさな」と言うし「メロン」は「ミヨン」と言う。

正確に言える場合と、そうでない場合があるのも事実。

あと半月で2歳になる。

実は、この手の経験は2度目だ。

我が家の長男も耳が良くて何でも聞き取るし発音できた。

長男の時に今のような環境が欲しかった。

奉仕作業に参加した

2018-08-08 16:50:39 | Weblog
道造りという奉仕作業に参加した。

朝から始まるし場所が春野なので前日泊まりこむしかない。

前日の午後3時ころ現地に着くと部屋の中は、まるでサウナ。

窓を全部網戸にして開け放ち丹念に庭に水を撒き屋根にも撒いた。

風がないしルームクーラーもない。

10時過ぎになって、もう寝床に就こうかという時になって32度が31.8度に落ちた。

扇風機が室内の暑い空気をかき混ぜるのみで暑い。

私は酔いを利用して眠りに就いたが妻は涼しくなった午前3時ころまで眠れなかったそうだ。

朝食を終えて7時を過ぎると、ぼちぼち軽トラックが走り始める。

住宅街の掃除と違って何時から何時までというキチッとした決まりはない。

私は7時半に参加した。

会った順に挨拶して作業を進める。

ジョレンで道路脇の砂利などをどけていく。

どけなくても道路としては充分通れるが良き伝統として一年に一度くらいは奉仕するのもよい。

我が家の周りは、きれいにしてあるが、それでも尚きれいにしてくれる近所の皆さんの気持ちがありがたい。

約二時間で道造りが終わり続いて、この集落の簡易水道の掃除に入る。

これは奉仕ではなく利用者としての義務だ。

こちらは少し標高が上がるし日陰での作業なので気持ち良い。

といっても私に出来る作業は少ししかない。

高い場所がダメだし力はないし身長は低いし。

それでも何か役に立とうと努力していると私にお客さんが来た。

妻に聞いて、ここで作業をしていることを知り見に来たのだ。

写真を撮ったり皆と話をしたりして過ごしていた。

この辺の人たちは簡単な土木作業は、お手の物なのだ。

その手際の良さや指図しなくても手伝うことのできる姿を見て感動していた。

私も初めて参加した時に感じたものだ。

お昼12時の合図が有線のスピーカーから流れた。

今年は早めに作業が終わった。

家の戻ると先ほどの客が部屋の中で待っていてくれた。

室温は35度近くあった。

自宅に戻るとクーラーの効いた部屋で寝ていた猫が嬉しそうな顔をした。

私も、この環境が嬉しかった。