家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

財布

2006-09-29 08:46:49 | Weblog
車で帰宅するとモータープールの中を男子中学生が2名自転車でうろうろしていた。
私が車を止めて窓を閉めていると話しかけてきた。
何事かと下りていくと 「財布が落ちている」 と言う。
見に行くと水のないドブの中に黄色の二つ折り財布が開いた形で落ちている。
その中から飛び出たと思われる1万円札も見えた。
拾い上げて中を見てみた。
たぶん近所の人だと思い中身の中で電話番号のある物を探した。
名前の入った領収書のような物は見つかったが電話番号はない。
妻が心当たりに向かって歩いていった。

初めに見つけた中学生は絶対に財布に触ろうとしない。

「僕が触ってしまって指紋があるから犯罪者だと言われてはいけないから」と言う。

「じゃあ私が返しておくから、もう行ってもいいよ」と言っても
「いや落とし主に会いたいです」と言って動こうとしない。

会って説明をしたいという。自分は見つけただけで犯罪をしてはいないことを告げるのだという。

少年をしっかりしているとは思うが、ここまで徹底していると少し異様な感じがする。

少年の一人はブラジル国籍もう一人はペルー国籍だ。

しばらくすると妻が落とし主を連れて帰って来た。

「どうも済みません。今まで落としたことに気が付かなかった。今自転車で買い物に行って、ここを通って帰って来たばかりなのです。どうやって落としたのかしら」と面食らった顔でやって来た。

私は皆のいる前で中身の確認をお願いした。するとすぐに確かめをして異常がないことを確認した。

「少年たちは外国籍なので犯罪とかかわりあいになることを気にしているのです」と私が説明すると、その落とし主は少年たちに向かって「本当にありがとね」と言って握手をした。
これで一件落着だと思っていると、少年たちは、まだその場にいる。落とし主もその後どうしたらいいものかと困っているようだったので私が「それじゃ、ご苦労様君たちありがとう」と告げてお開きにした。

外国人が他国で暮らす難しさのようなものが子供の態度で分かったような気がした。


小沢征爾様

2006-09-25 09:33:37 | Weblog

あの世界的有名指揮者の小沢征爾氏と一緒に写真を撮ることができた。

とても光栄なことだ。なかなかこんなチャンスに恵まれることはない。

持つべきものは友。

自分がスゴくなくても友達がスゴかったり友達の子供や友達の友達がスゴかったりすると自分もスゴい場所に行くことができたりする。

自分はスゴくないことは忘れていません。

小沢征爾様読んでみて下さい。


放置自転車

2006-09-22 09:37:12 | Weblog
土砂降りだった翌日の朝我が家の前の道路上に自転車が止めてあった。
妻が邪魔にならないようにと我が家の敷地内に入れておいた。
目立つ所に置いておいたので誰かとりにくるだろうと思っていた。
4日間そのままにしておいたが誰も取りに来ない。
我が家を管轄する駐在所に電話した。

しばらくすると若い巡査が徒歩で見に来た。
私が探しても分からなかった車体番号を見つけ出し肩に着けているマイクで交信していた。
盗み聞きしていたわけではないが自然に聞こえてきた。
「数字の9。アルファベットZOOのZ。以下数字です。0785・・・」
すぐに返事が入った。
「浜中で12年に盗難届け受理・・・・・」
元の持ち主が分かった。
何と6年間行方不明になっていたらしい。
「えー、・・・が何々で・・張り込みの必要はない模様・・・・」

自転車は錠そのものが取り外されていて鍵は掛けられないがタイヤの空気は入っていたから誰かが使用していたことは確かだ。錆びている箇所もあるが充分に使用できる。
この自転車にとって「放置自転車預かり所」に置かれっぱなしになっていることよりも持ち主ではない誰かにでも使用してもらったほうが嬉しかったかもしれない。

警察への通報や、その後の警察官と私との直接的なやりとりが、とても円滑に行われ市民としては、ありがたいと感じた。
放置自転車でも張り込み捜査をすることがあるのだと知った。
私の知らないところで私たちは守られていると実感した。

モーガンの集まり

2006-09-20 14:39:24 | Weblog

モーガンの集まりがあった。参加表明はしていたが当日朝の雨と坐骨神経痛がモーガンに乗ることを阻止していた。私は、その自然な流れに身を任せて別の車で参加した。

会場にはenthusiast (狂信者)がたむろしていた。

いつもは変人扱いされている私が「中途半端で良かったな」と思うほど車に熱中している人だらけだった。

清里の日差しは強い。しかし木陰の爽やかさは最高の気持ちよさだった。

初老の少年たちは車の話に目を輝かせていた。

モーガンの集まり読んでください。

 

 


田舎暮らし

2006-09-15 10:24:03 | Weblog

最近田舎暮らしに興味を持つようになった。

植物に水をやりメダカや金魚を育てるということを通して。

またのんびりした生活が望ましい年齢に達したということもある。

ひょんなことから田舎生活を実践している人物を知ることになった。

現地に行き、その人物の案内を受けることになった。

しかしその人物の車のトランクには「日の丸」ステッカーが貼ってあった。

どこかに連れて行かれるのだろうか「シマッタ」ことをしたという後悔が・・・・・・。

続きは「田舎暮らし」を読んでください。


ボウフラ様

2006-09-14 09:08:07 | Weblog
水瓶の中を覗くと小さな物体が蠢いていた。
親指と人差し指で丸を作り指の接点を開いたり閉じたりすると、ちょうどその物体の動きのようになる。
けっこう大きさに差がある。小さいものは色も形もうまく分からない。切れた糸のようだ。大きいものは赤茶色で毛が生えていることまで確認できる。
ボウフラだ。
鉢に杓を入れて水と共にボウフラを掬いだした。それをメダカの居る鉢に移し入れた。
メダカは杓が水面に近づいた段階で素早くどこかに避難してしまった。
杓から水がドボドボと落ちると一旦は全て沈んでいく。しかし水の動きが落ち着くと、ボウフラは浮き上がり鉢の縁に寄り動きを止める。
その頃になるとメダカが大勢寄って来る。
我が家のメダカに普段は「メダカのえさ」を与えている。餌は茶色の粉で撒くと水面に広がる。餌を撒くときには姿を消していたメダカたちだが目視したのか匂いを感じたのか、すぐに浮き上がってきてエサをつつき始める。
しかし今は何も水面に漂う物はない。
ボウフラもじっとしている。
そのうちにメダカは水面近くのものをつついてみる。
するとつつかれたボウフラは逃げ始める。
一旦逃げる行動を見つけるとメダカは複数で一気に喰いに出る。

このとき驚いたのはボウフラが目にも止まらないほどのスピードで逃げたことだ。

いつもはポワンポワンと一定の泳ぎしかしていないから所謂立ち泳ぎ程度にしか泳げないだろうと高を括っていた。しかし実際に目にしたのは、とんでもない能力だった。

人間の目には追いつけないほどの速度で真下やら真横やら自在に泳げるのだ。
あの俊敏なメダカですら追いつくのに時間がかかるのだ。
最終的にはメダカが飲み込んでしまった。しかしメダカと体の大きさを比較したら、ボウフラはとても小さいし、体の形状からいっても泳ぎに関してボウフラの方は不利だ。なのにメダカとほぼ互角に泳ぐことができた。

ボウフラの隠された能力に驚いた。


万歩計

2006-09-13 09:25:41 | Weblog

妻がどこかから万歩計を景品としてもらってきた。
ボタン電池を入れてズボンのウエストに付けてみた。

半日付けて37歩。
そんな馬鹿な !

もう一度付けてみた。

1670歩。次に見てみると1500歩。減っていた。
そんな馬鹿な !

どうやらリセットボタン位置が悪いらしく知らないうちにリセットしてしまっているようだ。

一旦火が着くと、なかなか消えないのが私の性分。

新しい万歩計を買ってきた。スポーツ品店で1296円。これはふたの中にリセットボタンが付いているので誤ってリセットすることはない。

翌朝、妻と一緒に歩き比べることにした。
私4500歩。妻8500歩。
またまた、そんな馬鹿な !

今度は妻のと私のを取り替えて付けてみた。
やはり妻の方が数字が多い。
これは変だと思い家の中でお互いに50歩ずつ歩いてみた。
私のは40歩妻は75歩。
歩数感度の調整をしてみた。
妻のは感度を弱めて私のは強めてみた。
しかしどうしても歩数の誤差は大きく、縮まることはない。
歩き方に問題がありそうだ。

この際数字を自分だけの目安とすることにした。
他人と比較するとどうしても正確な数字が欲しくなる。
そうではなくて自分の歩数だけで比較すれば歩いた量の測定は、ある程度把握できそうだ。

風呂施設

2006-09-12 09:11:18 | Weblog
日帰り旅行から戻ってきた。
車を長時間乗り過ぎていたため温泉に入って身体をほぐしてから帰ろうということになった。
自宅で入る風呂よりも温泉の方が温まるし、今の時間帯なら空いているだろうからと私たちは磐田の湯に向かった。
時刻は午後9時半を回っていたので閉館時間が心配だった。
磐田の湯に到着して驚いた。
駐車場所を探さないと入れないほど混み合っていた。
施設に入っていくと待合場所にも多くの人がいた。
風呂に入ると、混んでいる。室内も屋外も人だらけ。出洗い場も残り少ない。
身体を洗い外風呂に行く。
ベンチをまたいで寝転がっているおじいさん。
「タオル掛けなよ」と思うが、おじいさんはタオルを持ったまま、へっちゃらで寝ている。
湯船でずっと話をしている若者の姿が目に付く。若いのに風呂が好きなのだ。これは日本人の特徴かなと感じた。
もう10時を過ぎているのに子供を連れた人が、結構いる。
こんな時刻に風呂に入ってリズムが狂わないかなと心配になる。
一人用の陶器風呂に入った。ガラス越しにサウナのTVが見えた。サウナの中も人だらけだった。
風呂に入ることでリラックスするにはするが人の数が多すぎるとストレスも生ずる。
両方を天秤に乗せるとストレスの方が軽いから入るわけだが人は少ないほうが良い。
風呂に入っているのに景色の良い場所で静かな夜の露天風呂に入りたいなと想った。


水道メーター

2006-09-11 15:41:54 | Weblog
水道メーター取替えのお知らせが来ていた。
今日業者がやってきた。
作業を見に行った。新品メーターが置いてあった。
見てみると0000と0が並んでいる。
「おおっ、0ばかりだ。ちょっと写真撮らせてもらっていい?」と言うと
「ええっ」と一旦驚き「ああ、どうぞ どうぞ」と言った。
写真を撮っていると「写真を撮った人は初めてです」と言われた。
「水の出し方を少しにすれば、メーターは動かないですか?よくTV番組で節約すると、こんなにお金が残る、というようなやつ、やっていますけど?」
「嘘嘘。昔の話ですよ。それは。昔の機械なら、そういうことは出来たでしょうけど。
今はもう、ほんの少しでも羽が回りますからね」と答えた。
「では、取り外します」と言ってレンチでメーターを外した。
水がジャーと出てきた。屋内に入っていた水が逆流して戻ってきたのだ。
カップで水をくみ出し植物にかけた。
新しいメーターを取り付けた。
ホースを植物の中に入れておいて元栓を開けた。水が出てきた。
これで元通りになった。
このメーターを7年間使用するようだ。

コタロウとセントレア

2006-09-07 10:27:53 | Weblog
姪の子供(コタロウ)と母親を乗せて中部国際空港に行った。
我が家から東名高速を利用して約1時間半の道のりだ。
コタロウは東名に入る前から「まだ?」と言う。
あまり車に乗って遠出をしたことがないようだ。
車の中は「マジレンジャー」のCDがかかり音楽や物語で充満していた。
マジレンジャーも一緒に連れて行ったみたいだった。

中部国際空港の駐車場に到着すると間近にタイ航空の旅客機が見えて、その大きさに感激していた。
ターミナルビルに入りスカイデッキと呼ばれる離着陸の見える場所に出ると、いきなり走り始めた。スカイデッキの先端に行くと目の前で離発着が見られるのだ。

大きな飛行機が滑走し始めたと思うと浮き上がり、みるみる空高く上がって行き、すぐに見えなくなってしまう。
次は空から光が降りてくる。近づくと飛行機であることが分かる。離陸を待っている飛行機の頭上を通過して着陸した飛行機は駐機場に移動していく。

駐機場では、いろいろな車が働いている。
燃料を補給する車は飛行機の主翼の下にホースを差込み地面下にある燃料タンクから燃料を供給している。
コンテナをいくつも積んでいる車がムカデのように飛行機の周りを這い回っている。
飛行機の前輪に棒を取り付けて飛行機を押し出している車もあった。飛行機はバックして広いところに出て行く。そのあと棒を取り外し、その車の後に取り付けて引っ張って戻っていった。
飛行機はパイロットの運転になり地面に描かれた線の上をピッタリなぞって滑走路に出て行った。

コタロウは全てを興味深く見守っていた。
デッキの鉄柵につかまって立っていると警備員がやって来て静かに
「危ないですから座っていてもらえますか」と言った。
制服を着たおじさんに注意される経験はコタロウの良い躾になったであろう。

母もひ孫の姿を見て嬉しかったと思う。ひ孫がいつもの生活では出来ない経験を積んでいる。この経験が、その後の人生に影響を与えるに違いないことを知っている。

私はコタロウと母の両方を見られて嬉しかった。

帰宅する車の中で30分ほど眠ってくれた。この間だけは静かに話ができる大人だけの時間であった。
目を開けると充電後の機器のように今までにも増して活発に活動した。
出てくる言葉は「ウンチ」「オシッコ」と下ネタばかり。母も妻も辟易していた。
しかし私は、この手の下ネタが好きだ。
小さな子供が靴の左右を取り違えて履いているのを見ると、とても可愛く感じる。
靴の左右はすぐに区別がつくようになってしまう。まだ区別がつかない、その時期の段階の子供がたまらなく可愛い。下ネタも同じようなものである。ある時パタッと言わなくなってしまう。それまでの間は、この下ネタを楽しみたいのだ。

コタロウは大人になったら漁師になるという。理由は「まぐろ」が好きだからだ。
海辺に家を建ててジージと住むのだという。
海辺に家を建てるのは本人曰く「オラは車がないから」だそうだ。
ジージと住むというのは私と一緒に住むということらしいが何故そういう発想になるのかは謎だ。
ただ私を好んでくれていることは充分に分かった。
ありがたいことだ。
しかし、だからといって躾のきびしさを緩めることはない。