車で帰宅するとモータープールの中を男子中学生が2名自転車でうろうろしていた。
私が車を止めて窓を閉めていると話しかけてきた。
何事かと下りていくと 「財布が落ちている」 と言う。
見に行くと水のないドブの中に黄色の二つ折り財布が開いた形で落ちている。
その中から飛び出たと思われる1万円札も見えた。
拾い上げて中を見てみた。
たぶん近所の人だと思い中身の中で電話番号のある物を探した。
名前の入った領収書のような物は見つかったが電話番号はない。
妻が心当たりに向かって歩いていった。
初めに見つけた中学生は絶対に財布に触ろうとしない。
「僕が触ってしまって指紋があるから犯罪者だと言われてはいけないから」と言う。
「じゃあ私が返しておくから、もう行ってもいいよ」と言っても
「いや落とし主に会いたいです」と言って動こうとしない。
会って説明をしたいという。自分は見つけただけで犯罪をしてはいないことを告げるのだという。
少年をしっかりしているとは思うが、ここまで徹底していると少し異様な感じがする。
少年の一人はブラジル国籍もう一人はペルー国籍だ。
しばらくすると妻が落とし主を連れて帰って来た。
「どうも済みません。今まで落としたことに気が付かなかった。今自転車で買い物に行って、ここを通って帰って来たばかりなのです。どうやって落としたのかしら」と面食らった顔でやって来た。
私は皆のいる前で中身の確認をお願いした。するとすぐに確かめをして異常がないことを確認した。
「少年たちは外国籍なので犯罪とかかわりあいになることを気にしているのです」と私が説明すると、その落とし主は少年たちに向かって「本当にありがとね」と言って握手をした。
これで一件落着だと思っていると、少年たちは、まだその場にいる。落とし主もその後どうしたらいいものかと困っているようだったので私が「それじゃ、ご苦労様君たちありがとう」と告げてお開きにした。
外国人が他国で暮らす難しさのようなものが子供の態度で分かったような気がした。
私が車を止めて窓を閉めていると話しかけてきた。
何事かと下りていくと 「財布が落ちている」 と言う。
見に行くと水のないドブの中に黄色の二つ折り財布が開いた形で落ちている。
その中から飛び出たと思われる1万円札も見えた。
拾い上げて中を見てみた。
たぶん近所の人だと思い中身の中で電話番号のある物を探した。
名前の入った領収書のような物は見つかったが電話番号はない。
妻が心当たりに向かって歩いていった。
初めに見つけた中学生は絶対に財布に触ろうとしない。
「僕が触ってしまって指紋があるから犯罪者だと言われてはいけないから」と言う。
「じゃあ私が返しておくから、もう行ってもいいよ」と言っても
「いや落とし主に会いたいです」と言って動こうとしない。
会って説明をしたいという。自分は見つけただけで犯罪をしてはいないことを告げるのだという。
少年をしっかりしているとは思うが、ここまで徹底していると少し異様な感じがする。
少年の一人はブラジル国籍もう一人はペルー国籍だ。
しばらくすると妻が落とし主を連れて帰って来た。
「どうも済みません。今まで落としたことに気が付かなかった。今自転車で買い物に行って、ここを通って帰って来たばかりなのです。どうやって落としたのかしら」と面食らった顔でやって来た。
私は皆のいる前で中身の確認をお願いした。するとすぐに確かめをして異常がないことを確認した。
「少年たちは外国籍なので犯罪とかかわりあいになることを気にしているのです」と私が説明すると、その落とし主は少年たちに向かって「本当にありがとね」と言って握手をした。
これで一件落着だと思っていると、少年たちは、まだその場にいる。落とし主もその後どうしたらいいものかと困っているようだったので私が「それじゃ、ご苦労様君たちありがとう」と告げてお開きにした。
外国人が他国で暮らす難しさのようなものが子供の態度で分かったような気がした。