家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

丸いフン

2018-05-28 10:54:44 | Weblog
シイタケのホダ木はワイヤーメッシュに囲まれている。

なのに、その囲いの内側でシイタケのホダ木の近くに黒玉のフンのカタマリを見つけた。

量から見て鹿かな。

両手で持ってみても山盛りありそうだ。

だが持つ気はない。

真っ黒ではなく少し緑が入っている。

お茶っ葉が濡れている時の色と似ているかな。

水気もあるから出して、そう時間は経っていないはずだ。

あたりにケモノの姿はない。

ワイヤーメッシュの周りを歩いてみた。

足あとを見つけたかったからだ。

もしシカが入り込んでいたならワイヤーメッシュの設置方を考え直さなくてはならないし。

だが足あとは見つからなかった。

後日シイタケの棚の近くで野ウサギを見つけた。

私がフェンスを開けて入ると、すぐに気づいた。

ヒョコっと顔を上げて私を見つけて逃げていった。

カメラをポケットから出す間もなかった。

追いかけてみたが、どのように、どちらに逃げたかは皆目見当もつかない。

ワイヤーメッシュを通り抜けることは、いとも容易いようだ。

ひょっとして近くのどこかに潜んでいたとしたらやり手の忍者だ。

ふとあのフンのことを思い出して見に行った。

まだそこにあった。

緑っぽい色は失せて黒となり、もうすっかり乾燥していた。

「あいつが出した?」

体長は50センチほどで太り気味のウサギ。

野菜食だから量が多いのかもな。

獣だったら、このフンでどの動物でオスかメスか、年齢は、ひょっとしたらどんな性格か、など多くの情報をつかんでいるかもしれない。

この判断が身を守る術なのだ。

人間なので写真を撮ってネットで調べてシカではなくてウサギなのだろうと仮定した程度。

獣に負けることだらけ。

週に2回の葬儀

2018-05-23 16:38:30 | Weblog
妻の側のおばさんが亡くなった。

93歳だ。

町田市まで行くことになった。

通夜は5時からということで予約したホテルに3時に到着すればよい。

高速道路は使わずに国道を走っていった。

沼津で早めの昼食とし箱根に向かった。

ここで箱根ターンパイクを走り芦ノ湖の見える場所で休憩をとった。

その後は西湘バイパスを走り海を見ての走行となった。

茅ヶ崎からは圏央道。

相模原愛川で下りてホテルには、ちょうど3時にチェックインした。

葬儀式場は、まるで妻のいとこ会であった。

通夜会場ではあっても、お互いに懐かしむ昔話に花が咲いていた。

私は、まるで門外漢というわけでもなく、そこそこの居場所は確保できていた。

帰宅して3日目に次の葬儀の知らせを受け取った。

今度は私の側のおばさんだった。

92歳で事前に入居していた施設側から、そろそろ準備を、と言われていたらしい。

私の側のいとこは人数が少なく父側の親戚とは、あまり付き合いもなかったので「誰かわからない人」が続出だが私も知りたいとも思わない。

1週間に2会の葬儀出席であったが疲労感が残った。

「人疲れ」とでも言おうか。

いろいろな人や家族の様子を見る。

意外な一面を見ることもあった。

何かしら実りのようなものを感じもした。

学歴は、もう関係のない年齢になっている。

燃え尽き症候群ではないかと思える人もいる。

自分に問いかけた。

生き生きしているか。

今を楽しんでいるか。

家族が楽しそうか。

自分を見る鏡という意味もある葬儀。

亡くなった人が私に会わせてくれる親戚。

坊さんの読経を静かに聞けない子供。

これが居て世代交代だと感じる。

慌ただしく過ぎていった時間とオカネ。

この先しばらくは、そっとしておいて欲しい。

倒木

2018-05-16 10:51:04 | Weblog
5月のはじめの大雨で我が家のコナラが1本突然倒れた。

コナラ林の中の1本が倒れて一段下の別のコナラに寄りかかる形なので気づきにくかった。

だが近所のY爺さんは気づいていた。

道路に枯葉と枯れ枝が普段より多く散乱していたからだという。

もし根元がまだくっついていて水が吸い上げられているようなら、そのまま置いておき秋になったら切ればいいと教えてくれた。

しかし、そもそもなぜ倒れたのかというと根元近くに多くの穴が空いている。

それはカミキリムシがコナラの幹に卵を産み付け、幼虫がその幹を喰って成長する、その穴なのだ。

それが幹の回り一周するほど空いている。

倒れた木を見ると気の毒なほど幹が蝕まれていた。

大雨で木の上に雨の重さがのしかかり耐えられなくなってしまった。

もう切り倒す手間もなく既に倒れているのだ。

近く知人が遊びに来ることになっている。

彼らに見せたくてそのままにしておいた。

思ったとおり倒木を目にする機会のない知人は驚き感心してくれた。

「見てもらう」という唯一の役目を終えた倒木は切って薪にするしか利用価値はない。

下から大雑把に切って全てを地面に下ろし、それから約30cm程度の長さに切った。

約30分ほどで切り終えた。

次は薪割りで割って乾燥させて薪にするのだが今はまだそのままにしてある。

今年の1月に残したコナラの枝に今回も残った枝が加わり「片付けねば」の塊が増えた。

やることをやってしまう前にやることが増える。

やらねばの前にやりたいことを優先させる。

思うようにいかない中でやりたいことはやる。

それでも自然は待ってくれなくて、放っておくと手遅れになってやることを増す。

負けないが勝てない生活。

それが心地よいから差し引き少し勝ち。

倒れたコナラの根元には既に新芽が生えている。







ミツバチが活発に

2018-05-10 19:50:43 | Weblog
キンリョウヘンというランの花にはミツバチを惹きつける魔力がある。

それが丁度ミツバチの分蜂の時期とマッチすると元の巣から離れるミツバチをこちらの巣に誘うこととなる。

自宅に置いてあったキンリョウヘンが咲き始めてしまった。

少し早すぎるとは思ったが咲き始めた花を止めることはできない。

しかたなく第三ミツバチ箱の横に設置しておいた。

以前は経験から言って、あと10日ほど遅く分蜂が起きていたように思う。

だから、そのころにはキンリョウヘンは枯れてしまっているのだろうなと思っていた。

ところがキンリョウヘンの咲くのも早いが分蜂も早まったらしい。

気がついたら第三ミツバチ箱にミツバチが入っていた。

少し観察していると脚に花粉をつけて巣に入っていくミツバチもいる。

ということは、既に箱の中に巣を作り始めているのかもしれない。

じゃあ、このキンリョウヘンは外して別のミツバチ箱に置いてみようと思った。

針金を外してキンリョウヘンを別の巣箱に持っていった。

すると、その移動するキンリョウヘンにミツバチも3匹4匹付いてきてしまう。

これはまずいな、と感じてキンリョウヘンは元に戻した。

そして来る途中の道の駅に売っていたキンリョウヘンを急遽買いに走った。

別のキンリョウヘンを2鉢購入して一つは第四ミツバチ箱に設置した。

すると待っていたかのように、そのキンリョウヘンにミツバチが群がり始めた。

ひょっとしたら、彼らは定着してくれるかも知れない。

第一ミツバチ箱は一昨年から定着していて第三ミツバチ箱にも定着したようだ。

そして第四ミツバチ箱は可能性が大きい。

第二ミツバチ箱は去年ハチミツを採った巣箱だ。

採蜜の失敗で巣からミツバチが出て行ってしまった経緯がある。

今年はどうなることか。

第三ミツバチ箱が外から覗けるようになっていたことを思い出した。

そっとフタを外してみた。

驚くことに、もう天井から巣が垂れ下がっている。

それを見た妻が、今度は第四ミツバチ箱の定着が気になり始めて、ずーっと観察している。

「そんなに気にしていても意味ないよ。居なくなる時にはスーッと居なくなるから」と言うのだが「可愛いじゃない」と言って巣のそばに立ったままでいる。

まあそれも楽しみの一つだから充分に楽しめばいい。

と、ここまではその時点での真実。

今現在の真実は第二ミツバチ箱と第四ミツバチ箱にはミツバチは入っていない。

マロちんはハタチ

2018-05-08 16:22:01 | Weblog
我が家のトラ猫がハタチになった。

猫の年齢をネットで見てみると多少のバラツキはあったが猫の20歳は人間の96歳というのが多かった。

この長い年月を生きていることが驚きだ。

だがもっと驚くのは彼の変わらない若さ。

体型変わらず、毛の艶も良いし動きも、ほぼ変わらず。

彼は食生活が良いのだ。

ほぼ20年間動物病院でしか手に入らないPHコントロールの餌を食べている。

それも1回に数粒から10粒程度。

器にザラザラと入れておいても全部を食べ干すということはない。

私たち夫婦、彼の親代わりは二人共若い頃に比べると「太った」。

正直、かなり。

「まぁ気分がいいからもうイッパイ」ということで。

変わったところもある。

眠る時間が長くなった。

猫だから元々寝てばかりいるが今は、それはそれは長く眠るようになった。

それから寒がりが強くなった。

少しでも寒いとストーブを付けてくれという仕草をする。

ストーブの前に行って、こちらを見て鳴く。

当然すぐ灯油ストーブに点火する。

すると気持ちよさそうに寝る。

その気持ちよさは我々にも伝わる。

以前飼っていたミニチュアシュナウザーは息子のお下がりのヴェストを着たが猫は絶対着ない。

室温が23度であれば点火する。

27度以上を保って我々はシャツを脱いで対処する。

彼のベッドにはアンカが使われる。

電子レンジでチンするタイプが2個。

それでも寒い時には妻の横に入る。

その際私のところまでやって来て「ニャー」と鳴く。

それが耳ではなく私の目に鳴く。

鳴くと目が開くときがあるからだろう。

この楽しい生活を、できる限り長く続けたい。

最大限気を使って至れり尽せりで気持ちよく生きていてもらうのが我々の願いだ。