家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

至福のとき

2008-04-29 08:36:11 | Weblog
モーガンを通じて出来た友人(駒ヶ根F氏)がモーガンを所有する友人(S氏)の経営する店に来た。

事前に連絡をくれていたので会いに行って来た。

しょっちゅう会える友人とはまた違った嬉しさがある。

レストランの中庭にある屋外テーブルで話をする。

人気のない中庭は大木や鳥が見ているだけで寒くも暑くもない。

話をしながら景色や風 陽射しを楽しむ。

天辺だけ揺れている巨木の葉の緑色が少し濃くなった。

はるか高い所を伝う藤の花が日光を浴びて薄紫に輝く。

笑い声が空に消えていく。

至福のときを過ごした。

一旦停止

2008-04-23 07:55:08 | Weblog
たしか先月まで在った一旦停止の交通標識が無くなった。

ということは一旦停止しなくても良くなったということだ。

以前この交叉点には一旦停止の交通標識が無かった。

それをある時一旦停止の交通標識を取り付けて警察が取り締まりを行った。

今回は、その逆だ。

私は素直に徐行だけして、その交叉点を抜けた。

しかし前の車も後の車も一旦停止している。

「今までは、こうだったから」というような感覚で運転しているようだ。

こういう運転手が危ないと思う。

状況の変化に気が付かないか気が付いても行動できない可能性がある。

最近ここでは前の車が「止まる必要がなくても止まる」という事も念頭に入れて走行している。

美しく、したたかな植物

2008-04-22 09:11:56 | Weblog
このところ咳が出て困った。

私の咳は痰が喉の辺りに絡みその反射として出るものだ。

ベッドに入ってから強く出るのがいちばん困る。

一旦眠ってから出るので、その後眠りに入れない。

しばらくすると何も無かったかのように静かに眠りに就く。

睡眠時間の減少は、即ち回復の遅れに繋がる。

病気というほどではないが「イマイチ感」が続いた。

折りしも雨が降り続き私の行動を制限していた。

「ま、こんなときには、のんびりするさ」と決めこんだ。

さて天候も持ち直し私の咳もほぼ出なくなり春野に出かけた。

1週間ぶりに見る庭は激変していた。

ハナミズキ ヤマブキ 藤 などが一斉に咲いていた。

中でも満開のドウダンツツジは自宅で鉢植えしていたときとは打って変わって今まで見せたことのない華やかさを見せてくれた。

また実生で生えた木々が次々とその存在を明らかにして来ていた。

美しく、したたかな植物。

その旺盛な生きる力は時にやっかいなものではあるが今は私の応援団のような気がした。

電燈とスイッチ交換

2008-04-11 09:20:49 | Weblog
私がパソコンを置いている部屋そして来客のとき泊まってもらう部屋の電燈とスイッチを変更した。

電燈は、ずいぶん前に購入して使わなくなったまま物置に仕舞っておいた物だ。

スイッチはヤフーオークションで落札した物でアンティークとまでは言えないが旧い物のデッドストックだ。

作業はブレーカーのところで電気を止めてからになる。

いざ作業を始めると来客があったり電ドルの電池が切れて充電しなくてはならなくなったり。

予想外に時間がかかってしまった。

出来上がってスイッチを引っ張ると「点いた」。

古めかしい明かりが部屋を照らす。

視覚が変わると気持ちも新鮮になる。

元に戻しただけなのに新しい何かが生まれたかのような気分になる。

雰囲気のもたらす力は大きい。

ワンコと近道

2008-04-09 09:07:01 | Weblog
春野まで自宅から約1時間かかる。

この間いろいろなものを見たり、また考えたりして楽しむ。

今日はメイト90ccで出かけた。

天竜川の堤防で少し寒くなり持っているヤッケを着るために止まった。

堤防下の畑でおじいさんが作業をしている。

一緒に付いてきたワンコが「怪しい奴」とばかりに吠える。

私は「よしよし。怪しくないよ。すぐ行くから」と言いながら手を振った。

すると、なんと爺さんがクワを置いて手を振り返してくれた。

ワンコは益々けたたましく吠えた。


まあ意思の通じないこともあるさ。


一草橋という気田川に架かる吊橋に到着した。

メイトで渡ってみることにした。

時速25キロ程度が安定して走れる速度だ。

しかしものは試し。

何キロで走れるかやってみた。

35キロ。早く感じるが、まだ安定している。

40キロ。早すぎる。少しでも横に振れると即鉄の手すりに接触して大怪我をする。

速度を落として向こう側の堤防に出た。

吊橋を渡ると近道になることが分かった。

帰りもここを渡ろうと考えているうちに現地に到着した。

親睦旅行

2008-04-08 09:22:08 | Weblog
吹き矢の仲間たちと親睦旅行に行ってきた。

御殿場にある「時の栖」という施設だ。

ほろ酔いで見るライトアップされた桜は白く輝き見事だった。

翌朝ギュッとしまった空気の中で見る満開の桜トンネルも、これまた素晴らしかった。

圧巻は露天風呂から桜越しに眺める大きな富士山だ。

シンと冷える空気にジリジリと照る太陽の下、湯船で友と語る。

この最高の場面は吹き矢で覚えた無欲のもたらしたものなのだろうか。

エスカレーターと老夫婦

2008-04-03 10:02:56 | Weblog
ヨーカドーのエスカレーター3階から降りていた。

吹き抜けになっているホールの向かい側に別のエスカレーターが見える。

杖を持った老女が下りエスカレーターに乗るタイミングがつかめないでいた。

後から夫らしい老人が先に乗って見せた。

23段下りてふり返ると、おばあちゃんはまだ乗れないでいた。

するとおじいちゃんは、おばあちゃんが心配になりエスカレーターを登り始めた。

だが老人の足では下るエスカレーターの速さに追いつけない。

いつまで登っても同じ辺りにいる。

私は「助けなければ」と思い、そちらのエスカレーターに急いだ。

到着寸前従業員が見てみぬ振りをして立ち去るのが見えた。

またそのエスカレーターに乗れないで立ち止まったままの客もいた。

私はおばあちゃんに「あちらのエレベーターで下りればいいですよ」と言って、そのエスカレーターに乗りおじいちゃんの行動をまず止めた。

おじいちゃんは登るのを止めて下りていった。

私から怒られるとでも思ったのか下を向いたままだ。

近づいて「大丈夫ですか?」と聞くとこっくりとうなずいた。

運動のせいか興奮のせいなのか耳とウナジが赤くなっている。

「おばあちゃんが心配なんでしょ?」と聞くと再びこっくりとうなずいた。

エスカレーターを降りきってエレベーターを示し「あそこで待っていてください私が責任もって、おばあちゃんを連れてきますから」と告げた。

もう一度上りのエスカレーターで戻っていくと、おばあちゃんは若い女性に付き添われていた。

私はその女性にありがとうとお礼を言っておばあちゃんを受け取った。

あたかも自分がおばあちゃんの身内のような態度だった。

おばあちゃんの手を取ってエレベーターに連れて行った。

エレベーターに乗せて手を放し「この扉が開くとおじいちゃんが待っていますから」と伝えた。

1階に到着したエレベーターの扉が開くとおじいちゃんが待っていた。

今度はちゃんと声が出るようになったおじいちゃんは「ありがとうございました」と言った。

「いいえ」と言って妻との待ち合わせのスターバックスに向かった。

タラの芽とタケノコ

2008-04-01 09:41:17 | Weblog
我が家にあるタラが芽を付け始めた。

高枝切りバサミを持って取りに行く。

芽の付いている高さにハサミの長さを調整する。

いざ芽を切ろうとするのだが風で枝が揺らされたりハサミの刃の位置が上過ぎたり下にずれたり、なかなか所定の位置に決まらない。

タラの木には鋭いトゲが有って、うっかり触ればひどい目に合う。

バチンと切って、そのままそっと下ろして妻の持っているカゴに落とす。

「うまいうまい」妻にほめられる。

「よし。じゃあ下のあれを取ろう」

「次はあれだ」

第一陣を取り終えて戻ると近所の爺さんがタケノコを持ってきてくれた。

「まだ八百屋に出ちゃいんら。今掘ってきたで。イノシシん掘らなかった辺りを掘って見つけた」

「じゃあイノシシの食べ残しね?」笑っていただいた。

山菜の季節が始まった。

取るのも食べるのも楽しみだ。