家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

蜂と水

2008-07-31 09:21:04 | Weblog
この暑さで蜂がしょっちゅう水を飲みに来る。

我が家には水鉢がたくさん在って飲み易いらしい。

水草の上に乗って水を飲むことが多いが水草がなくても来る。

うまい具合に水の中に落ちないようにして飲む。

観察していたら羽をパタッと動かした。

何だろうと思っていたらもう一度同じ行動をした。

羽先を水につけて空中に飛散させているようだ。

あんな 1  2 滴でも蜂にしてみれば身体にかかって涼しくなるのだろう。

みんなこの時期涼をとるために苦心しているな。

私はというと、夜水分補給するが飲むと余計に暑くなるので、あまり効果的な方法とは言えない。

だが止められない。

ブラックベリー

2008-07-30 08:32:49 | Weblog
鉢植えしてあるブラックベリーがたわわに実った。

学校帰りの児童たちにつまみ食いされてはいけないと思い目の届く所に持って来た。

初めのうち赤かった実は次第に黒くなり、それに連れて酸味も減って甘くなる。

妻が手で摘み取ってきては食べさせてくれる。

ある日ブラックベリーのあたりで「バサバサ」という音が聞こえた。

見てみたが何も変わった様子は無い。

だが目を凝らして見てみれば何とヒヨドリが3羽もとまっていた。

あんなに大きな身体をしているのに細い枝にとまって実をつついている。

児童じゃなくてヒヨドリが来た。

ヒヨドリは何かの拍子に一斉に去っていった。

外に出てみると複数のブラックベリーが地面に落ちていた。

食べるなら一つを丸ごと食べればいいのに。

「食い散らかすなら食べるな」腹が立った。

それからはヒヨたちが来ると追い払うようにしている。

ところが外出から戻ると実が地面に落ちているので留守の間に奴らが来たことが分かる。

相変わらずぞんざいな食べ方だ。

「まったく!!親の顔を見てみたい」

ハクセッコ

2008-07-29 08:12:15 | Weblog
猫のいる八百屋に寄った。

今日はどういうわけか猫君が私に近寄ってスリスリしてくれた。

店のおばあちゃんも驚いて「あれぇ。知らん人だにぃ」と言った。

店で懐かしい物を見つけた。

鯛のハクセッコ(落雁)

オートバイのツーリングに行き到着した旅館で、お姉さんが抹茶と一緒に出してくれた。

人相の悪い仲間が「おねえちゃん。ハクセッコけぇ?」

と言ったところ卑猥な言葉を投げかけられたと勘違いして不機嫌な顔をして去って行ったっけ。

アンモー(あんころもち)

私は、こう呼ばないが母の実家に行くとこう言っていた。母の実家のアンモーは、とても大きくて一つ食べるとお腹が一杯になった。

毒々しい色のニッキスイ(肉桂の味の飲み物)

あまり美味しかったという印象は無い。

たしか舌が着色されたと思う。

懐かしい。まだ造って売られているのだなぁ。

あるラーメン屋

2008-07-27 10:11:14 | Weblog
春野に行く途中のあるラーメン屋に入った。

ほとんどの席が埋まっていたが食べている人が少ない。

これは手際が悪いかなと勘ぐったが、そうでもないようだった。

客は次々と入ってくる。

店員は空き席が無いと入り口近くの待ち席に着かせ注文だけを聞いておく。

それでもまだ来る客は外で待たせる。

私の横に座った夫婦はよく喋る。

店員の動きを、いちいち解説するしテレビの内容も。

見ていれば分かるから黙っていて欲しい。

私達がミソラーメンを食べていると
「ミソラーメンもいいなぁ。でもこの時期熱い物を食べる気にならないね」
と言う。

後から来た客の品が先に出たらしく
「やっぱり冷やしは遅いね」と言う。

早く口の中に何か入れて欲しいと心から願った。

やっと冷やし中華が来た。

やれやれ静かになると思ったが間違いだった。

口の中に一杯入れて「もぐもぐ。おいひいね」
「口の中に物を入れて喋るな」と母親に後頭部を叩かれなかったか?

やれ腰があるだのないだの「うるせえっ」つうの。

よーく喋る夫婦は浅はかで下品であった。

外に出るとモワーっとした暑さが瞬時に服の中まで浸透した。

だがあのお喋りにさらされているよりは、まだましだと感じた。 

4駆1馬力

2008-07-18 09:35:39 | Weblog
我が家から車で10分のところで友人が馬を飼っている。

目の前で見る馬は巨大だった。

圧倒的に大きい身体は近くを通っただけでビビる。

厩舎を開けると一目散に砂場に行って砂浴びをした。

そして砂場の回りの草を上手にむしりとり石にこすり付けて器用に土を落としてから食べた。

そのとき鼻の辺りを触らせてもらった。

5頭全ての馬が一斉に出てきて敷地の中を動き回ると壮観だ。

彼らは新顔の私が気になるようだ。

私が近付こうとすると一斉に別の所に移動する。

それがむしろ少し私を威圧しているように感じた。

友人の掛け声で全頭が戻って来た。

厩舎に寄り添ってカメラを構える私に接触しそうなほど近くを通る。

あの体が地響きと共に疾走してきて鼻をブルブルと鳴らしたりすると本当に恐怖を感じる。

それでも「草食動物だから大丈夫」と言う彼の言葉を信じて逃げないでいた。

「いざとなったら大声で叱り飛ばしてやる」という弱者の小さな決心は、とうとうその場面に出会わずに済んだ。

「今度乗ってみなよ」と言ってくれるがヘルニアの悪化を招きそうなので辞退した。

彼は何度か死に目に会っていると言っていた。

スリップして川に落ちて馬の下敷きになったり馬のパニックで交叉点も無視して400メートルを全力疾走されたことなど。

維持費は車と同じくらいと言ったが、どの程度の車かは言わなかった。

私は車でいい。

蜀台

2008-07-17 09:26:06 | Weblog
友人が引越しをするに当たって荷物の一部を譲ってくれた。

スペイン製の蜀台だ。

写真では鉄製に見えたが送られてきて分かったが木製だった。

安定したベースから3本の木が上に螺旋を描いて昇る。

上部にはベースより少し小さな台が在り、それが蝋燭を受ける場所になっている。

火を使うだけあって台としてのバランスが良く木の色や光沢が上品だ。

実際に蝋燭を灯して使用するというより、その姿を昼間楽しむことになりそうだ。

妻の衝動買い

2008-07-16 18:19:10 | Weblog
近所の骨董屋に行って石の置物を買った。

おやじさんが珍しく家に入れと言う。

庭には枝振りの良い木があり巨大な自然石が池の周りに置かれている。

風呂は檜の厚い板で造られていた。

立派な家だなあと感心して拝見した。

元々は材木屋として財を成した人なので高価な物があちこちに見られる。

妻が座敷に置かれてあった家具に一目ぼれしてしまった。

「これは佐賀箪笥でカラクリだ」と聞いた。

表面のケヤキと金具が品良く組み合わせられている。

引き出しの中は杉材で状態は良いようだ。

妻の以前から欲しかった時代タンスだったらしく値段も聞かず、もう買うことを決めていた。

おやじさんの説明で開かない引き出しがあった。

季節がら木材が膨張して開かないようなことを言っていた。

自宅に運び込んで、あれこれ探ってみた。

引き出しの表面が枠よりも大きい。

これでは開くわけがない。

これがカラクリというものだった。

ある引き出しを開けるのに5工程を経ないと開かない仕組みになっていた。

良い材料と配色や金具の使い方のセンスなど、見る者に訴えかける魅力は新品の家具とは比較できないほど大きい。

職人の仕事と、それを買って大切に扱ってきた者の歴史が同時に我が家に入ってきた。

これに我が家の歴史を足して後世に受け継ぎたいと思う。

秋葉山から

2008-07-15 10:25:38 | Weblog
春野からの帰り道を変えてみた。

我が家は久保田林道に接している。

それを登っていくとスーパー林道に突き当たり、そこを海側に来ると秋葉山がある。

出発して5、6分の所に山から水が落ちている場所に出る。

この時期冷たい水に触るのは最高に気持ち良い。

1分も触っていられないほど冷たい。

思わず顔を洗ったり手を洗ったりした。

本当は「水の道を造りたい」というような童心に返っていたのだが後ろ髪を引かれる思いで、そこを離れた。

しばらく行くと鹿に出会った。

「今の見た?」妻に聞くと「お尻だけ見えた」と答えた。

車を右側に寄せて谷を見ると、さきほどの鹿が立ち止まってふり返っていた。

エンジンを止めて様子を見てみた。

鹿はキョトンとした顔をしてこちらを見ている。

手を振ってみた。

サッと谷に向かって駆け下りていった。

「とうとう見たね鹿」と言いながら車を走らせた。

すると今度は野ウサギがピョンピョンと跳ねて、やはり谷に消えていった。

スーパー林道まで登ってくると、流石に標高が1000メートル近くあるので涼しい。

だが車の通る量も多くなり野生動物には会えなくなる。

秋葉山には数台の車が止まっていた。

山の水や野生動物が身近に感じられて心が潤った。

下山して街のドワーっとした暑さの中に戻っても何故か清清しかった。

流木拾い

2008-07-14 17:31:52 | Weblog
流木を拾いに行ってきた。

車で20分天竜川河口。

ここで川は遠州灘に注ぎ込み塩水になる。

砂浜のあちらこちらに波に打ち上げられた流木が累々と並んでいる。

木を切り全体をサンダーで仕上げた段階の製造工程の進んだ宝が置いてある。

それを無料で好きなだけもらっていいのだ。

ここに大工さんやら建具屋さんが来ていないことが不思議だ。

来ていたのは投網を打つお父さんたち3人。

ボラと小魚を何匹か捕ったようだ。

陸からいくらも離れていない海にも、けっこう大きな魚がいるものらしい。

青サギが5羽オコボレを期待して静かに待っていた。

石の庭

2008-07-12 08:21:55 | Weblog
元々腰が悪いので腰に違和感の有ることが普通だ。

「腰のこの感覚は問題ない」と自分で判断して草刈機を使ってみた。

「いいみたい」

これが一晩経った今朝の結論。

石の置いてある庭の草刈りをした。

ナイロンのヒモを草刈機にセットする。

ヒュンヒュンと唸るヒモを草に近づけると一瞬で草が吹き飛ぶ。

石と石の間から生え出ている草などは、これでやるしかない。

床のレンガも石垣もきれいになった。

この庭に新たな計画がある。

近いうちに実行する。

出来上がったら映像を含めて公開する予定。