家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

妻を待っていた

2018-11-28 07:47:19 | Weblog
15時過ぎに妻が帰ってきた。

「ちょっと交代してくれ。トイレに行きたい」マロ君の布団の上で私の腕はマロ君の体を支え続けている。

私は妻が外出している間マロ君の世話をしていた。

妻が支度を整えて私と代わった。

妻はマロ君を撫でながら私の話を聞く。

今朝呼吸が荒くなり、その後静かになって、それから妻の外出だったので、その後の話を聞きたかったのだ。

私は今日の午前と午後妻が帰ってくるまでの様子を伝えた。

妻が撫で続けていて急に叫んだ。

「停まった」

私は急いで近寄った。

15:33 呼吸が停まったように見えた。

二人共泣きながら「ありがとう」と「お疲れさま」を伝えた。

だが1分後に呼吸して体を動かした。

「生きてる」 驚きだった。

それからは1分にひと呼吸という間隔で息をする。

私は左手の指で心臓の鼓動を探った。

「ドクンドクン」と規則正しく強く打っていた。

痙攣のように足をバタバタさせた。

妻と私が足を持って抑えてやる。

収まった。

15:50 その呼吸も停まった。

17分後まで1分に1回の呼吸で生き続けた。

心臓は規則正しいものの弱くなってきた。

1分後

15:51心停止 

私たちとマロ君の別れであった。

20歳と半年は猫の寿命としては、かなり長いものだと思う。

アッパレな最期に対して泣くのは申し訳ない。

マロ君の最期を予期してから何度も「オレは、なぜ泣くのだろう」と自問した。

自分が寂しくなるのが怖くて自分のために泣くのか、と疑う。

マロ君を祝う気持ちになれないのか弱虫め。

自分を責めるが、どうしても中途半端な自分は涙が出てしまう。

マロ君は妻の帰宅を待っていた。

天寿の全うの仕方を我々に見せてから逝ってくれた。

静かで気高い最期であった。




災害の準備

2018-11-22 10:17:45 | Weblog
今年は各地で大規模な災害があり、それに対する準備が必要だと感じていた。

以前から少しずつ準備はしていたが今回の台風24号での停電で痛感した。

52時間に渡る停電では備えしか役立たないし備えがあれば怖くないと思った。

以前に準備した懐中電灯が実際に使用した停電時に「暗い」と感じた。

LEDの物と以前の電球の物との比較ができて、はっきりした。

またロウソクは有効であるとも感じた。

電池は、いつなくなるか分からないがロウソクは減っていくのが目で見られる。

実際に火を使うので気を使うことは使うのだが、それさえ分かれば便利だった。

さて懐中電灯を一新しようと考えてホームセンターに出かけた。

ところが、いつも行くホームセンターなのだが売り場が分からない。

やっと気づいた。

売り切れていて品物がないから従来通りの売り場が分からなかったのだ。

別のホームセンターでも売り切れ状態だった。

それじゃあ、と通販サイトを覗いてみると、有るわ有るわ。

似たような物が多いが安価で売られている。

早速購入した。

すべて電池式のもので電池は単三と単四に限定した。

懐中電灯を3本ランタンを2個。

そしてスマホやタブレットの充電用として以前から探していたが車のバッテリー上がりに使うこともできるものがあることを知った。

「それはいい」と即決して購入した。

ベッドサイドに置いてある安全靴に加えて子供たちの中学生の時のヘルメットを磨き込んで設置した。

また災害用バッグとしてキャスターが付いてコロコロと転がすことができるリュックサックをあてた。

応急トイレ用として黒いビニール袋を用意した。

乾電池はコストコでたくさん買った。

あとは食料だが、これは手こずっている。

温めなくても食べられるカレーなどにしようと考えているが、まだ購入できていない

春野と自宅に夫婦が分かれてしまうことも十分考えられるが、あまり深読みせずに、できることから少しずつやっていく。



ハクビシンと我が家

2018-11-19 10:40:04 | Weblog
ハクビシンが春野の我が家の近くに住み着いているらしい。

8月には庭で糞が見つかった。

9月になると水鉢の中に糞をしてあった。

水洗トイレと間違っているのか。

水は真っ赤でちょっと薄気味悪い。

植物の種が大量に含まれている。

面白半分と理科的心で、その種を植えてみることにした。

まだ少ししか発芽していない。

先日干し柿を作った際に小型のバケツ一杯出た柿の皮を腐葉土作りの場所にバサッと捨てておいた。

すると何日か経過してハクビシンが現れた。

柿の皮は渋柿の物であったが、もう甘くなっているであろう。

腐葉土作りの場所から引っ張り出して喰ってあった。

そして、またしてもフンが置いてあった。

黒い種が大量に混じっているが、これはアケビの種ではないかと思っている。

時期が多少ずれているようにも思えるが。

私が捨てた柿の皮の混じったフンも見つかった。

ここで食べて、ここで出す。

同じものがハクビシンの消化系を通して排出された。

種は発芽しやすい状態に化学変化しているのではないか。

だがもうハクビシンの糞を植えるのはやめた。

たくさん植えてあるし仮に全てがうまく育ったとするとハクビシンの好物ばかりになるということだ。

すると奴らは繁殖を進め我が家はハクビシンの巣窟になってしまう。

留守がちな家を奴らに乗っ取られかねない。

肉食獣ではないが彼らとシェアハウスしたくない。


立てなくなった

2018-11-08 18:11:42 | Weblog
広い公園を1時間15分歩いた。

私は薄いワイシャツで歩いたが冷たい風が吹き始め、これから歩く人たちはジャケットやウインドブレーカーを羽織っていた。

その後日帰り温泉に行った。

風呂が2系統あり内風呂、露天風呂、サウナなど、それぞれ設備してある。

その一方を出るとき妻と合流して次の風呂に向かう。

浴衣に着替えれば、そのまま館内を歩いて移動できる。

さすがに一旦出て、もう一度入ると、別とはいえ、もう長湯はできない。

休憩所で寝転んで、それぞれの長椅子に備えてあるTVを見ていたら、うたた寝してしまった。

妻に起こされて館を出て帰宅した。

帰宅してすぐにビールで乾杯した。

今日は我々夫婦の記念日なのだ。

お互いに「お陰さま」を伝え合い、今後も楽しく過ごすであろうことを感じた。

エスカルゴを食べ始めた。

コストコで買ってきた冷凍ものだ。

チンして置かれたエスカルゴを一つとって中身を引き出して食べる。

食後の殻を伏せておくと皿にはオリーブオイルとガーリック風味のバジリコが残る。

それをパンですくい取って食べると、その後の赤ワインがとても美味しい。

ワインはビンではなく空気の入らない工夫のされた箱ワインだからついつい飲みすぎてしまった。

最後に口直しとして、もう一度ビールを飲んだ。

時間は早いが、もう起きていられなくなり、早々に寝てしまった。

その夜から下痢が始まった。

冷えと暴飲暴食で腸を痛めてしまったらしい。

物を食べると、イコールそれは便意につながる。

寝ているときはまだいいのだが立ち上がると重力の法則で物は下に向かう。

こらえ性のない腸は「トイレに行け」と私に命令する。

妻に粥を作ってもらい恐る恐る飲み込む。

するとやはり因果応報。

そんな中猫のマロ君が急に歩けなくなった。

20歳だから何が起きてもおかしくはないが、あまりにも急で驚いた。

さしあたってトイレが困るので体を支えるための布を用意してトイレに連れて行く。

だが猫まで我が家は自分の意思を主張する。

自分の意思以外のことは絶対にしない。

困り果てて妻は夜も添い寝をする。

ストーブは部屋の温度しだいで夜中でも着ける。

妻が無理やりエサを食べさせてみると、それがちょっとずつ食べるようになってきた。

するとグラグラしながらでも歩けるようになり水も飲みに行くしトイレにも行けるようになった。

マロ君は「いわゆるガス欠」であった。

なぜガス欠なのかは分からない。

あちらから呼びに来ていたのかもしれないというのがその場にいて観察していた我々の見解だ。

私は1週間ほど経過して元通りになりマロ君は妻の介護で元気と食欲を取り戻した。

私もマロ君も妻には世話になってしまった。

だが妻も猫の介護のうえに食べ物は私に付き合って粥ばかり食していたので結果的にはダイエットになったようだ。

感謝