3G佐鳴湖会議を設立した。
3Gの意味は3人のジジイ。
佐鳴湖会議は佐鳴湖付近を散歩しながら過去の事や未来のことなどを大いに語るという意味だ。
つまり3人のジジイが集まりクッチャべって散歩をするだけの話だ。
このジジイは元々小学校の同級生だ。
この3人いい年になっても一番気が合うということだ。
どうしてこの時期になのかというと通称秀ちゃんがコロナで巣ごもりをしていて太ってしまったということからだ。
彼のアパートに行ってみると階段を下りてきた彼を見て驚いた。
激太りしている上に下りの階段なのに息が苦しそうなのだ。
彼の惨状を見かねた私弘ちゃんがマーちゃんに持ち掛けてマーちゃん家で昼食会を開いてもらい、そこでラインを繋いだり今後の計画を話し合ったりした。
1回目は佐鳴湖畔の桜を愛でる会となった。
この会は秀ちゃんが佐鳴湖の半分を楽々歩けたということで桜というより次にどれだけ歩けるのかという期待に胸弾ませて次回を待ち望んだ。
次は午前中から集まって歩き始めた。
前回とは反対周りで佐鳴湖を歩いた。
何のことはないすんなり一周してしまった。
一周6Kmという距離だがゆっくり回って自信をつけた。
午後は秀ちゃんがアパートで独り暮らしをしている部屋を借り、そこを「アジト」と命名して楽しんだ。
各々の卒業アルバムを持ち寄り顔と名前をはっきりさせて置いて、それぞれの記憶を思い起こし活発に話し合って脳を刺激しようという試みだ。
それなりに楽しかったが思ったほど鮮明な記憶というものは湧き出てこない。
かく言う私もマーちゃんが私の高校の卒業アルバムを見て「あっOだ。彼とは中学の同級生だ。彼は東西町で歯科医師している」と言った。
私と同じ町に住み彼の娘が私の妻のピアノの生徒だったから歯科医師なのは知っていた。
何という狭い世間なのだ、という前に私が今の今まで、彼が同じ高校の同級生だったというその事実に気が付かなかったということに驚いた。
適度な運動と美味しい物そして楽しい話題が古希を過ぎた我々には必要だ。
もうすぐ暑くなって熱中症に気を付けなくてはいけないしトイレが近いから歩く場所も限られてくる。
しかしそこは気が合った者同士うまくやり続けようと思う。