家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

モリアオガエルの卵

2009-06-30 07:30:41 | Weblog
春野にあるケヤキの木に白い物が引っかかっているのが見えた。

妻が「買い物袋かしら」と言った。

よく見るとモリアオガエルの卵だった。

モリアオガエルは池など下に水のあるところの木に登って産卵することで有名だ。

我が家の場合は下に水を張った大きな鉄鍋が置いてある。

うまく落下すれば水の中だが、ずれたら土の上という微妙な位置に産卵したようだ。

卵の中のオタマジャクシの位置により落下地点は五分五分で陸か水。

陸に落下すれば乾燥してしまい死を意味する。

ここで生死の決定がなされる。

たまたま風が吹いていれば全員水もありうるし、またその逆もありうる。

これが自然の法則だとして人間も同じような法則に従っているとすると私も明日、池以外のところに落下するかもしれないということだろうか。


隣家が消えた

2009-06-29 10:06:56 | Weblog
隣家が取り壊された。

この隣家は私がこの場所に住むより前から建っていた。

農地を宅地にしていった我が町の中では、かなり古株であった。

事情により家を出てゆき、その家も取り壊しとなってしまった。

大学在学中に私は、この場所に住居を建てることになった。

だからもう30年以上もの付き合いであった。

私の人生の半分以上をこの家は見てきたのだ。

私の結婚 子育て 家の建て替え 訪ねてくる友達 飼っていた犬や猫 買い替えた車やオートバイなどなど

またこの家の人たちを私も見て来た。

これらを失うと言ったら大袈裟だが少なからず喪失感がある。

今見慣れない家が見える。

それは以前からあった家だが我が家からは見えなかっただけだ。

彼らも我が家が見えて奇異に感じていることだろう。

いずれこの更地にも新しい人たちが入って来て、その人たちとの歴史が始まる。

こういう想定はしていなかった。

この一週間

2009-06-28 10:08:57 | Weblog
この一週間四国からのお客さんとずっと過ごしてきた。

彼は毎年我が家に滞在するが一週間というのは最長記録であった。

彼も私も車好きなのであちらこちらの車庫を覗いて回っていた。

毎夜その日見てきた車の話題で小宴会を持った。

幸い妻のご両親は他界されているので、そちら側からの私へのお叱りはない。

また彼はガン患者でもあるので健康管理にも妻は気を使う。


「はいお酒はここまで」とキッパリ告げて酒を持ち去る。

「残酷だね」と小声で私に耳打ちするノンベエ。

「風呂に入って」  「寝て」  との妻の号令に素直に従った結果健康な肉体に健康な精神を宿して帰路につくことができたのである。

「あなたのホームページでどれだけの人が助かっているのか」と持ち上げたり

「だから。そこがバカなんだよ」と突き落としたりした、あの宴会がもはや懐かしい。

「帰るのイヤになっちゃった」とモーガンに乗りこむ直前まで言っていた。

私たち(というより妻)への感謝だと受け取った。

楽しかった一週間。

だが帰ってくれて気が楽になったことも事実だ。

今は、よくやってくれた妻を自慢したい。

例の木

2009-06-23 09:06:01 | Weblog
「この木何の木気になる木」という歌を思い出す。

友人のところに寄ったら「この木は曰くのある木ですがナンでしょう?」と問われた。

ほどなく「この木は、あの静岡空港の立ち木問題になった例の木だよ」

と教えてくれた。

あの木が売り出されたらしい。

テレビ映像で全国の人が切り倒されるところを目撃した、あの木だ。

静岡県知事の辞表と交換になった木だ。

強い杉の香りが、まだ切りたてであることを強調している。

この香が薄くなった頃もう一度サンダーで削れば再び強い香りを出す。

だがその頃は例の木と言っても通じなくなっているかもしれない。

人々の脳裏にあるものの風化の方が早い気がする。

恵那山トンネルで止まった

2009-06-21 12:39:27 | Weblog

蓼科で行われるモーガンミーティングに出かける途中まさかの最悪な体験をした。

現実的な死への恐怖が私の全てに襲いかかった。

パニックしそうになる精神と冷静な肉体。

その時の音や空気を感じていた。

多くの人に迷惑をかけてしまった。

大事故につながる可能性はおおいにあった。

皆さんに、たいへん申し訳ないことをしてしまった。

生きて帰ってこられてよかった。

友人たちの暖かさ大きさを目の当たりにした。

こんなことがあってもモーガンを愛してやってくださいと言われた。

全てのものに感謝したい気持ちだ。

 

http://www.geocities.jp/utakatanoutage1324/page037.html


えんてつカード

2009-06-19 07:50:08 | Weblog
えんてつ(遠州鉄道)ポイントカードを作った。

もちろん無料で年会費もない。

申し込んだその場で受け取ることができた。

で、ポイントをためようとは思っていない。

このカードを見せるだけでマクドナルドでは100円の製品をくれる。

ホットアップルパイ マックシェイク ハンバーガー マックポーク シャカシャカチキン ソフトツイスト などが無料で1品もらえる。

コーヒーを頼み、それ以外に上記の物を食べてもコーヒーの代金120円のみだ。

これってマクドナルドのコーヒー好きな私には、もってこいの仕組みだ。

100円払ってマックシェイクとハンバーガーという手もある。

優待施設一覧を見ると、マック以外にも、けっこうある。

飲食店 映画館 日帰り入浴 観光施設 文化施設 リラクゼーション 美容室    クリーニング スポーツ用品 文具 ゴルフ メガネ・コンタクトレンズ 学校・教室   引越し などなど。

5%引きが多いが中には10%引きもある。

「漫然と今まで通りのことをしていたのではいけない」

このカードで、またそう感じた。

気を引き締めてマックに通おうと思う。

スズメバチが来た

2009-06-18 08:32:31 | Weblog
春野で木工細工をしていた。

ブーンと大きなハチが飛んできた。

慌てず奴を見ながら後ろ向きに歩いて下がった。

行ってしまったかと思ったら、またやって来た。

今度は私の顔に近づいて来た。

無意識に持っていた物で払い落とした。

「カン」と固い物が当たった音がした。

見ると落ちてもがいている。

私を襲ったには違いないが気の毒に思えたのでハチ・アブマグナムジェットをひと吹きした。

あまりにも大きくてきれいなまま死んでいたので持ち帰った。

調べてみるとオオスズメバチだと分かった。

27mm~40mmと書かれているが計ってみると40mmをはるかに越えて50ミリに達しようという大きさだ。

偵察に来たとなると近くに巣があるのかもしれない。

こやつの集団に出会ったら敵うわけがない。

注意せねば。

セルビン

2009-06-16 09:04:23 | Weblog
フリーマーケットでセルビンを購入した。

セルビンは別名モンドリまた私の地域ではテンモクと呼ばれている。

骨董の器などと一緒に展示されていた。

新品のようだ。

ガラスに気泡が入っているので作られたのは古いと思う。

1500円だった。

割れないようにプチプチで包装して袋に入れてもらった。

会場内で  「なにを買ったでぇ」  と知り合いの爺さんに聞かれた。

袋の口を少し開いて  「魚を取るやつ」  と答えた。

「ああテンモクだのぉ。こりゃあ禁止だぜ」  と言われた。

帰宅して調べてみると、やはり使用は禁止されているようだ。

まあ半分飾りとして考えていたが、でも半分は試してみようとも思っていた。

ガラス製品だから使いようによっては簡単に割れてしまう。

それはもったいない。

ペットボトルでも簡単に作れるから、それでやってみるか。

買ったものは使わずに、それでいてやってはみたくなった。


行燈その後

2009-06-13 07:12:37 | Weblog
結婚祝にあげた行燈のその後の様子が分かった。

寝室に置いて寝る前の電燈にしているらしい。

まあそのつもりで作ったのだし、それくらいしか使い道はないが。

それでも、とても喜んでくれているようだ。

灯すと自分の家ではないようになると報告してくれた。

読んだだけで、まるで新婚さんの寝室にお邪魔したようで少し気恥ずかしい。

その割りには、やはり私も初老。

「いらぬ想像をしてしまった」などとメールを返したりする。

石と焼き物で出来ているこの行燈は火事になっても残るほど強い物だ。

だが倒せば簡単に割れてしまう。

どこか人間関係としているような気がする。

行燈に空けられた穴から差し出る光のように外に出て相手を照らし、お互いにお互いを見つめ続けて欲しい。

妻が新聞に載った

2009-06-12 08:47:53 | Weblog
妻が新聞に載った。

朝友人からの電話で知り、さっそく購入してきた。

6/11(木)付けの読売朝刊32面だ。

事故に遭ったわけでもないし罪を犯したわけでもない。

ましてや「おくやみ欄」ではない。

先日開催した藍染め展の記事だ。

藍染め作品と同時に著名な帽子作家の作品展示も行われた。

その帽子を被る、いわばモデルとして起用されたのだ。

風雅な装いの帽子のため、それなりの生活を送っているように映っている。

身に付けるもので実生活とは違って見えることがオドロキだ。

藍染め展は盛況であった。

その後1ヶ月が経とうとしているときに掲載されて再び思い出しているようだ。

仲間と連絡しあい笑いあっている。

「刺激と作用」の実例を目撃した。

良い刺激は楽しい暮らしと直結していると実感した。