家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ドブ掃除

2008-01-30 14:32:57 | Weblog
隣接している小学校の落ち葉を掃き集めるのは、この学校の日課だ。

今は用務員さんではなく学校内外の掃除は民間の掃除会社に出されているようだ。

で、その日の担当者は年配の女性だった。

「雨の度に学校の運動場から落ちてくる土が側溝に入り、たぶん側溝が詰まってしまって大雨の時には道路が水浸しになるんですよ。別に怒っているわけではなくて、できたら側溝の掃除をお願いしたいと思いましてね。学校側にお伝え願えますか?」

とこう伝えたのは去年の夏のことだった。

先週末から業者が機械を投入して大々的に掃除をしている。

大きなバキュームカーも待機しているがドロが乾いているのでユンボで掬い上げてはトラックの荷台に積んでいる。

ちょっと覗いてみたらドブの中の8割が泥で埋まっていた。

さながら自分の血管内か脳内の煩悩か。


特養の友

2008-01-28 09:53:45 | Weblog
先日義母のお世話になった病院を訪ねて驚いた。

10年以上入院していた友人が転院していたのだ。

彼を訪ねて清水まで行ってきた。

今度は特別養護老人ホームだった。

こちらは病院ではないので食べ物の制限がなく毎食美味しいものを食べているという。

また寝るときにラジオを聴いていてもOKらしい。

個人的にはトイレを独占して利用できるのが嬉しいのだと語った。

だが入所者のうち男は二人だけで、しかもその一人は認知症だから話し相手が少ない。

絵は相変わらず描いている。

パーキンソン病も落ち着いているようだ。

「よく来てくれた」と言って涙を見せて我々に千円札を2枚出して渡そうとした。

「いいんだよ」と言って返した。

自分の意思で転院したわけではないが、そこで生きていくほかは道が無い。

生まれ故郷の風は彼の身体に良い影響を与えてくれると思う。

運ばれてきた昼食を味見しろというが辞退した。

猫用テレビ用箱

2008-01-27 08:09:33 | Weblog
昨年末にイオンの特売でテレビを買った。

今まで使っていた物は画面が黒っぽくなってしまって夜のシーンなどは、ほぼ想像するしかない状態だった。

今度のは、さすがに明るい。

しかし困った問題があった。

ブラウン管が無い分上部の面積が狭く麿君が上に乗れない。

テレビの上というのは暖かくて見晴らしが良い。

それに何より家族皆の注目を浴びることが出来る。

それが無くなって麿君は途方に暮れてしまった。

しかたなくテレビを囲う枠を作成した。

一部スノコを利用して箱を形成して、その中にテレビを入れた。

これでやっとテレビが見られるようになった。

本人はこの箱に見慣れていないことと32型のテレビを入れる大きい箱なので一気にジャンプして飛び乗ることは今のところ自粛しているようだ。

土地境界確定立会い

2008-01-26 10:35:43 | Weblog
春野の土地境界確定立会いに参加した。

市担当者と測量会社の人間、杭を打つ人、杭を運ぶ人、打たれた杭にプレートを貼る人など総勢10人ほどで歩く。

地元で生まれ育った人は、さすがに良く分かっている。

立ち木そのもの、また木々の並びや窪地などが目印となっているようだ。

だが街中の境界とは違ってアバウトである。

公図にあるはずの水路が既に無かったり現実的に道路が通っていたり。

旧公図と現況は全く違っている。

地元で育った人たち同士の土地境界の場合でも「まあ良い様にしてください」という具合の処理だった。

私はというと去年購入したてのズブの素人。

1メーターでも5メーターでも境界線をずらされても分からない。

だが立会いに参加した人達とは信頼関係ができている。

それを信じて納得できた。


母に触れる

2008-01-24 09:23:22 | Weblog
母と妻の3人でカイロプラクティックに通っている。

母がベッドに寝転ぶと私はその足元に行き母の足を揉む。

先生の邪魔にならないように気を使うが

先生も「助手。しっかりやりなさいよ」と言ってくれる。

母は黙って寝ている。

「先生この患者さんだいぶ良くなりました」と言って離れる。

「そうですか。良かったですね」と先生も言ってくれて笑う。

私は、母に触れるこのひとときが嬉しい。


妻の誕生日で判明

2008-01-22 08:55:38 | Weblog
昨日は妻の誕生日。

朝から夜まで妻のケータイは祝メールを受け続けた。

その中で見逃せないものが2通あった。

それは私達の息子からのものであった。

彼らの内容は一様に夫の世話がたいへんな妻の労をねぎらうものであった。

「そんなにオレって手がかかる?」妻に問うと

妻は笑って答えない。

他人が言うのではなく他ならぬ息子たちが別々に異口同音に言うのだから正しいのであろう。

彼らが口裏を合わせることは考えられない。

自分としては手をかけさせているとは思っていない。

しかし実際には子供たちの言う通りに違いない。

すぐ妻に謝った。

そして傍らでウトウトしている麿君にも

「麿君もオレの被害者?」問うてみたが妻と同様答えなかった。

妻の誕生日

2008-01-21 09:59:36 | Weblog
今日は妻の誕生日。

特別のケーキを作ってもらってプレゼントした。

「虎猫の形にしてください」と頼んだ。

「バースデイカードに何と書きます?」と問われたので

「誕生日おめでとう。○○ちゃん」と答えた。

「ロウソクは何本お付けしますか?」と聞くので

「5本お願いします」と言った。

まさか○○ちゃんと言っているのに何十5本とは言えなかった。

頭の数字は無視して、ひとケタ目だけにした。

つじつまが合うから「孫に送るのかな」と思われたかった。

変な恰好をつけるのは嫌いだけど。

受け取ってみると想像と現実との差があったが、まあ猫に見えないことはない。

妻には気に入ってもらえたようだ。

麿君は匂いを嗅いだだけで興味ないようだった。

開 運

2008-01-20 11:48:45 | Weblog

土井酒造場に蔵見学に行ってきた。

 

誘ってくれたのは旭屋酒店

 

今回は「挑戦する酒蔵」という本を出版された世古一穂さんと土田修さんと一緒した。

 

20年ぶりに伺った土井酒造場は新しくなった設備と古くて大きな酒蔵の佇まいの調和が更に増していた。

 

もくもくと作業している蔵人たちからはプライドと情熱そして自信が見える。

 

無駄のない動きからは時間との戦いを知るし効率よい手順は、それらを培った老舗の脈々と受け継がれた伝統が感じられた。

 

社長は、あちこちを見学させてくれて丁寧な説明を与えてくれた。

 

杜氏の波瀬正吉さんも、酒造りのことをいろいろ熱っぽく語ってくれた。

 

私の好きな「開運」は今後も安定して美味しい酒を呑ませてくれるなと感じた。

 

利き酒をさせてもらった。

 

蔵元でしか味わえない、まだ炭酸を含んでいる純米酒が私だけでなく皆の琴線に触れたようだ。

 

飲むや否やそれぞれが感嘆の声を上げざるを得なかった。笑みとともに驚きの表情が誰もの顔に表れた。

 

社長や杜氏の言葉が思い出される。

 

偽装とは無縁の信じられる美しさ。

 

今日の訪問の意義を一口で体感したような気がした。

 


オールドノリタケに

2008-01-16 09:03:23 | Weblog
春野の電燈の傘を変更した。

今までは和紙の傘だったが今度は焼物にした。

以前自宅で使用していたオールドノリタケの物だ。

片方は上下のスライドが出来るものにした。

点灯させると焼物を透過する光が紅葉の図柄を浮き出たせて美しい。

部屋の雰囲気がガラッと変わってしまう。

と思っているのは私だけかもしれないが。

白色飲み物二種

2008-01-15 11:52:09 | Weblog
夕食には「開運にごり酒」。

これを妻と二人で楽しむ。

器を替え、つまみを工夫する。

飲み終わった後、器にほんの少しだけ残ったにごり酒を掌に取り麿君に差し出す。

麿君は嫌がらないが躊躇するので鼻の頭につけてやる。

すると、いつまでも舐めている。

これで美味しいものを皆で飲むという酒飲みの心が充たされる。

寝る前には牛乳を暖めて飲む。

これも残ったものを掌にあけて麿君に舐めさせる。

こちらは麿君積極的に舐める。

こうして二人と一匹の一日は終わる。