下田蓮台寺温泉清流荘に向かっていた。
沼津魚市場を通り過ぎ狩野川に架かる最下流の橋を越え脇道に入った。
我入道という地域らしい。
突然、足で踏みつけて裂けた板のような音がした。
「ベキッ」
左側のミラーで、ある物が転がるのを確認した。
マフラーが車体から切り離されて路上に落ちたのだ。
モーガンのマフラーのタイコに違いない。
そういえば、今日は、ばかに排気音が大きくカーステレオの音が聞き取りにくいと感じていた。
ある回転域では、とても大きく響くが、それ以上になると静かになる。
何でもアリの車に乗っていると「こんな車」ということで片付けてしまうことが多い。
「今日は屋根を付けてあるから共鳴しているのかな」と高をくくっていた。
下校途中の男の子が心配そうに路上のタイコを見ていた。
「ごめんね。驚いた?」と声をかけて拾いに行った。
すると男の子は「大丈夫ですか?」と今度は私の車を心配してくれた。
「大丈夫だよ。少し音が大きくなるだけ」と言って拾い上げたタイコを助手席の床に置いて走り出した。
少し排気音が大きくなったがアイドリング時は、そうでもない。
信号待ちをしていると別の下校児童がいろいろ大きな声でわめいている。
「カッコイイ」「イケメン」などと聞こえた。
カッコイイは車だが、車でイケメンはありえない。
モーガンの小さな窓から見える爺さんがイケメンに見えたらしい。
その子に手を振っておいたのは言うまでもない。
伊豆に入り山道になると外れたタイコのせいで、それ以前についている部分が揺れ始めた。
道路が波打っていたり左右に曲がったりすると床下で「ゴッゴッゴッゴッ」と音がする。
こんなことを繰り返していたら前側のタイコも外れかねない。
前側のタイコが外れたら、もう爆音になってしまって公道を走れなくなってしまう。
かといって走って行かないことには目的地に着かない。
どうやら無事に清流荘に到着できた。
仲間は先に来てプールサイドのサウナで私を待っていた。
「道中でマフラーを落っことしてね」と笑い話のネタ提供をした。
大笑いで私のドジ話に花が咲いた。
仲間の中に板金屋さんがいる。
彼が見てくれてホテルからいただいたステンレスの針金で応急処置を施してくれた。
マフラーを釣り上げているゴムが劣化して切れていたのが原因だ。
専門家の応急処置で何の不安もなく帰宅できた。
ただし室内がやかましくて、その騒音に負けないほどカーステレオのボリュームを上げる必要があった。
沼津魚市場を通り過ぎ狩野川に架かる最下流の橋を越え脇道に入った。
我入道という地域らしい。
突然、足で踏みつけて裂けた板のような音がした。
「ベキッ」
左側のミラーで、ある物が転がるのを確認した。
マフラーが車体から切り離されて路上に落ちたのだ。
モーガンのマフラーのタイコに違いない。
そういえば、今日は、ばかに排気音が大きくカーステレオの音が聞き取りにくいと感じていた。
ある回転域では、とても大きく響くが、それ以上になると静かになる。
何でもアリの車に乗っていると「こんな車」ということで片付けてしまうことが多い。
「今日は屋根を付けてあるから共鳴しているのかな」と高をくくっていた。
下校途中の男の子が心配そうに路上のタイコを見ていた。
「ごめんね。驚いた?」と声をかけて拾いに行った。
すると男の子は「大丈夫ですか?」と今度は私の車を心配してくれた。
「大丈夫だよ。少し音が大きくなるだけ」と言って拾い上げたタイコを助手席の床に置いて走り出した。
少し排気音が大きくなったがアイドリング時は、そうでもない。
信号待ちをしていると別の下校児童がいろいろ大きな声でわめいている。
「カッコイイ」「イケメン」などと聞こえた。
カッコイイは車だが、車でイケメンはありえない。
モーガンの小さな窓から見える爺さんがイケメンに見えたらしい。
その子に手を振っておいたのは言うまでもない。
伊豆に入り山道になると外れたタイコのせいで、それ以前についている部分が揺れ始めた。
道路が波打っていたり左右に曲がったりすると床下で「ゴッゴッゴッゴッ」と音がする。
こんなことを繰り返していたら前側のタイコも外れかねない。
前側のタイコが外れたら、もう爆音になってしまって公道を走れなくなってしまう。
かといって走って行かないことには目的地に着かない。
どうやら無事に清流荘に到着できた。
仲間は先に来てプールサイドのサウナで私を待っていた。
「道中でマフラーを落っことしてね」と笑い話のネタ提供をした。
大笑いで私のドジ話に花が咲いた。
仲間の中に板金屋さんがいる。
彼が見てくれてホテルからいただいたステンレスの針金で応急処置を施してくれた。
マフラーを釣り上げているゴムが劣化して切れていたのが原因だ。
専門家の応急処置で何の不安もなく帰宅できた。
ただし室内がやかましくて、その騒音に負けないほどカーステレオのボリュームを上げる必要があった。